本日の相場概況
本日の上場来高値更新銘柄数は11銘柄でした。
前週末の米国市場が軟調に推移した流れを引き継ぎ、本日の東京市場は寄り付きから売りが加速する全面安の展開となりました。前場序盤には一時、前日比2,806円安の50,566円まで売り込まれ、取引時間中の年初来安値を更新。後場は値ごろ感からの買い戻しで下げ幅を縮小したものの、投資家の様子見ムードは強く、終値は1,487円安の51,885円と3日続落。26週移動平均線を明確に割り込んで引けました。
背景には、出口の見えない中東情勢への強い警戒感があります。米国防総省が数週間に及ぶイランでの地上作戦準備を進めているとの報道が相次ぎ、戦争長期化懸念から原油高とインフレ再加速へのリスクが意識されています。原油価格が高止まりする中、株式市場全体としては上方向へのアプローチが極めて出しにくい地合いが続いています。
テクニカル視点では、本日の終値は月足6ヶ月移動平均線の水準をわずかに下回る位置に着地しました。明日以降、早期に53,000円近辺を回復できなければ、昨年4月の「関税ショック」以来、約1年ぶりとなる月足6ヶ月線割れが確定します。米国市場も主要3指数が揃って調整色を強めており、米株の底打ち確認が日本株反転の必須条件となりそうです。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった2銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
出光興産(5019)
高止まりする原油価格を追い風に、逆行高を演じました。わずか0.5円の更新ではありますが、2月に2018年以来の高値を突破して以降、価格帯を一段切り上げてじわじわと上値を追う展開が続いています。本日はINPEX(1605)やK&Oエナジー(1663)も新高値を更新しており、エネルギーセクターの独歩高が際立ちました。
ココに注目!:プライム市場の9割超が下落する全面安の中での逆行高であり、「悪材料が株価にとってのプラス材料」という典型的な有事の恩恵銘柄の姿を見せています。ただし、原油価格の動向ひとつで株価が上下に振れやすいという両刃の剣の側面も持ち合わせています。中東情勢が好転し原油価格が急落する局面では、利益確定売りが一気に出る可能性も念頭に置いておく必要があります。
SBSホールディングス(2384)
3月26日にみずほ証券が投資判断「買い」を継続しつつ、目標株価を4,200円から5,400円へ引き上げました。この強気の評価が株価を押し上げ、この逆風の中で値を飛ばしました。2025年12月期に過去最高の売上高・営業利益を達成し、2026年12月期も増収増益を見込むという業績の裏付けも評価を後押ししています。週足・月足ともにきれいな右肩上がりのチャートを形成しており、着実に上値を切り上げています。
ココに注目!:物流・総合輸送というセクターは派手さこそありませんが、バリュエーション面での割安感と過熱感のなさが、不安定な地合いでの安定感に繋がっています。みずほの目標株価5,400円は現在の株価水準から相当な上昇余地を示唆しており、機関投資家の注目度が高まりそうです。25日線はスクイーズ(収束)気味ながら上向き始めており、エネルギー蓄積からの上放れが期待されます。内需型かつディフェンシブな特性が今の地合いでは強みに変わる一枚です。
気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった1銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
グッドコムアセット(3475)
3月24日に続いてのピックアップです。この荒れた相場の中でほとんど値を崩さず、着実に上値を切り上げてきました。一時は昨年9月の上場来高値1,645円まであと4円に迫り、本日終値でもあと19円という射程圏内に入っています。
ココに注目!:このまま上場来高値を突破すれば、きれいなカップウィズハンドルの完成といってよいチャート形状となります。地合いのさらなる悪化は引き続き懸念材料ですが、個別銘柄としての上昇モメンタムは維持されており、高値ブレイクの瞬間を引き続き注目したい銘柄です。


