本日の相場概況
本日の上場来高値更新銘柄数は8銘柄でした。
昨夜の先物急落の流れを引き継ぎ、本日の東京市場は前日比マイナスでスタートしました。寄り付き直後には昨日の安値をわずかに下回る50,558円まで売り込まれる場面がありましたが、その後は値ごろ感からの買い戻しが入り、前場には一時52,000円台を回復。しかし、後場は再び力なく軟調な展開となり、引けにかけて売りが加速。前日比822円安の51,063円で取引を終えました。ザラ場・終値ともに年初来安値を更新しており、反発力の乏しさが鮮明となった一日でした。
1月5日を起点とした上昇トレンドは完全に終了し、現在は深い調整局面に入っています。3月18日の直近高値55,239円からは、わずか2週間で約7.5%の下落。中東情勢の膠着が続けば、次は心理的節目の50,000円を試す展開が現実味を帯びてきます。仮にここを割り込めば、昨年11月から年末にかけて形成したレンジ相場の水準まで押し戻されることになり、最高値から約20%下落に相当する48,000円台、さらには事態の深刻化次第では40,000円前後までのオーバーシュートも視野に入れたリスク管理が求められます。
本日で3月の月足が確定しましたが、主要な移動平均線を割り込む形となっており、4月相場は「底打ちの兆候」を慎重に見極める忍耐の時間が続きそうです。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった2銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
あさくま(7678)
3月11日発表の好決算(28年ぶりの売上100億円突破)直後は無風でしたが、先週に1月の高値を抜けてから一気に火がついた格好です。全体市場が総崩れとなる荒波をものともせず、本日まで驚異の6営業日連続で上場来高値を更新しました。
ココに注目!:本日は急騰の反動で一時最高値から10%売り込まれる場面もありましたが、25日線乖離率は10%以内に収まっており、チャートが壊れたわけではありません。ただし、PER85倍超というバリュエーションの重さと、絶対的な出来高水準の低さ(流動性リスク)には注意が必要です。この「市場の嵐を無視した強さ」が本物として定着し、継続的な資金流入を呼び込めるかが、4月相場の大きな焦点となります。
中央倉庫(9319)
特段の新材料もなく、注目のセクターというわけでもありませんが、昨日に続いて上場来高値を更新しました。1月22日に2024年10月の上場来高値を突破して以来、高値圏での推移が続いており、全体地合いと逆行するように3月3日から値を一段切り上げる動きを見せています。
ココに注目!:25日線乖離率は10%超を超え、やや過熱感が出始めていますが、PBR1倍割れというバリュエーション面の下値安心感が買いを支えています。また信用倍率が0.1倍前後という極端な売り長状態が続いており、株価上昇局面でのショートカバーが下値を支える構造にもなっています。一方、市場がリスクオンに転じた際には資金が成長株へローテーションし、この銘柄から抜けていく可能性も否定できません。ディフェンシブな低PBR株として今の地合いでは光りますが、地合い回復後の流動性リスクは念頭に置いておく必要があります。
気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった1銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
日本ハム(2282)
昨年11月のブレイク以降、6,500〜7,000円のレンジでパワーを溜めてきました。昨日は権利落ちで反落スタートとなりましたが、ディフェンシブ株としての買い戻しが強く、本日もその流れを引き継いで前日比プラス(陽線)で着地。権利落ちのダメージを極めて軽微に抑えています。
ココに注目!:権利落ち後の戻りの早さは、銘柄の地力の強さを象徴しています。2017年の歴史的高値7,320円を突破すれば、野村証券のレーティング水準(目標株価)などが次のターゲットとして意識され、上値追いに拍車がかかる可能性があります。食肉最大手という不況に強い特性が、今の荒れた地合いでは最強の武器となっており、4月のレンジ上放れに期待がかかります。

