本日の相場概況
本日の上場来高値更新銘柄数は10銘柄でした。
昨日のトランプ大統領演説による失望売りの反動から、本日の東京市場は買い戻し優勢の展開となり、前日比660円高の53,123円で取引を終えました。ただし、今夜の米国市場が休場となることから積極的な追随買いは限定的で、日中の高値でも75日移動平均線(約53,500円付近)には届きませんでした。
テクニカル面では依然として視界不良が続いています。反発局面での戻り高値が徐々に切り下がっており、25日線と75日線がデッドクロスを形成しつつある状況は、週明け以降の上値の重さを予感させます。特にここ数週間、週末に中東情勢の急展開が相次ぎ、月曜日に窓を開けて下落するパターンが常態化している点は最大の警戒材料です。
一方で、週足ベースでは今週の高値がわずかに先週を上回っており、調整局面の中にも下げ止まりの芽が見え始めています。来週以降、25日線や13週線を明確に上抜け、3月18日の直近高値(55,239円)を奪回できるかが、本格的な回復シナリオへの分岐点となるでしょう。本日の上場来高値更新銘柄数が10銘柄と、指数の反発に対して二桁に届かなかった点は、相場全体の体力の低下を映し出していると言えそうです。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった1銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
ワシントンホテル(4691)
アパホールディングスが大株主に浮上したとの報を受け、昨日はストップ高。本日もその余勢を駆って寄り付きから前日比8%超まで急騰しましたが、その後は強烈な利益確定売りに押され、終値ではマイナス5%超と荒い値動きになりました。それでも上場来高値を更新した事実は、昨日の買いエネルギーの凄まじさを物語っています。
ココに注目!:短期間でボリンジャーバンド+3σを突き抜ける30%近い上昇となったため、本日の反落は当然の熱冷ましと言えます。現在の水準は昨年8月の高値圏で揉み合った価格帯であり、一定の下値支持は期待できますが、25日線との乖離を埋めるような1,400円台後半(一目均衡表・雲の上限付近)までの押し目は想定しておくべきでしょう。低流動性ゆえのボラティリティには引き続き厳重な注意が必要です。
気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった1銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
古河電気工業(5801)
光ファイバやデータセンター関連の需要増を背景に、業績の上方修正が続くなどファンダメンタルズの改善が顕著です。2月にダブルバガーを記録した後に地合いの悪化を受けて調整を経ましたが、本日は落ち着いた地合いの中で高値圏をがっちりとキープしました。
ココに注目!:前回の上場来高値は、実に25年以上前のITバブル崩壊前夜です。この四半世紀にわたる重しを突破しようとしている動きは、同社の事業構造がAI・データセンターという次世代テーマによって完全に再定義されたことを示唆しています。ただし、注目される銘柄だけに、歴史的快挙となる上場来高値更新で一時的に売られるなどの可能性もあるためエントリーする場合はタイミングの見極めが重要となりそうです。
コメダホールディングス(3543)
本日の終値は3,080円と昨年9月に付けた3,230円の上場来高値まであと150円まで迫っています。出来高は25日平均比1.18倍と、地味ながら着実に買いを集めています。
ココに注目!:25日線乖離率は4.41%と過熱感はありませんが、本日の上昇でボリンジャーバンド+3σまで達しており、一時的に5日線などまで下押す局面はありそうです。しかし、外食セクターの中でも、安定したキャッシュフローと強いブランド力を持つ同社は、地政学リスクに振り回される今の相場において逃避先としての魅力が増しています。週明け以降、全体相場が落ち着きを取り戻せば、ディフェンシブな買いを背景とした昨年来高値突破の可能性は十分に高いと言えるでしょう。

