本日の相場概況
本日の上場来高値更新銘柄数は42銘柄でした。
市場の景色が一変した昨日のリスクオンの波も一夜で落ち着きました。本日の東京市場は、イスラエルによるレバノン攻撃の継続など中東情勢の不安定さが改めて意識されたことに加え、昨日の急騰に対する利益確定売りも重なり、反落でのスタートとなりました。とはいえ終値での下落幅は0.73%安にとどまり、昨日の大幅高から雰囲気を丸ごと手放すような動きにはなっていません。慎重に構えつつも、楽観は手放さないという市場のスタンスが透けて見えます。
テクニカル面では、ボリンジャーバンド+2σと一目均衡表の雲の上限という二重の壁に跳ね返された格好で、現状水準からさらに上を狙うには何らかの材料が必要な局面です。目先の焦点はまず明日のSQ通過。その後は10日に始まる米イラン恒久和平交渉の行方が市場の関心を引き寄せていくことになるでしょう。
米国市場では昨日、主要3指数がそろって大幅高を演じましたが、NASDAQ100とS&P500はいずれも大きな窓を開けての急騰だっただけに、このまますんなり上値を追える状況ではなさそうです。仮に上昇が続いたとしても、史上最高値の更新には中東情勢の恒久的な和平合意と、それに伴う原油価格のさらなる落ち着きが前提条件になるとみています。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
東光高岳(6617)
昨年10月末の好決算を起点に、半年間にわたり下値を切り上げ続けてきました。3月相場の全体地合い悪化で一時値を崩したものの、3月末からの反発でアセンディング・トライアングルを完成。本日、出来高25日平均比2.98倍というパワーを伴って、その上辺を明確に突き抜けました。
ココに注目!:25日線乖離率が+14%超と過熱していますが、これは強いトレンドの初動によく見られる現象です。ボリンジャーバンドはスクイーズから力強いエクスパンションへ移行しており、ボリンジャーバンド+2σに沿ったバンドウォークへの発展が期待できます。仮に調整が入ったとしても、直近のレジスタンスだった5,500円付近がサポート(レジサポ転換)として機能するかが焦点です。
フェローテック(6890)
昨年末から年始にかけての力強い上昇後、1/26の高値更新を境に長い値固め期間に入っていました。3月の波乱局面でも2/2の安値を割らず、75日線が鉄壁のサポートとして機能。4/2の更新後に一度達成感から売られたものの、本日改めて新高値を奪還しました。
ココに注目!:本日の更新は5日線にサポートされながらの淡々とした上昇であり、質の高いトレンドを感じさせます。25日線も上向きに転じており、過去のしこり玉が溜まっていた高値圏を完全に消化すれば、その先は真空地帯となります。ボラティリティが本格拡大する手前の、非常に妙味のある位置にいるといえるでしょう。
森永乳業(2264)
年初からの動意づきで3月頭までに30%超の上昇を記録。3月の全体安でも25日線を一時的に下回る程度で踏みとどまり、理想的な日柄調整を完了しました。本日も過熱感のないクリーンな動きで、上場来高値を再び更新しています。
ココに注目!:特筆すべきはATR(14)の安定感です。派手な急騰急落を排し、ボリンジャーバンドの+1σと+2σの間を這うような上昇は、個人投資家がストレスなくホールドできる典型的な形。地合い悪化時にこのバンドの幅を維持できる限り、着実な利益の積み上げが期待できる安全資産的な銘柄と言えます。
気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
オイレス工業(6282)
2月の好地合いに乗って2018年につけた上場来高値2,700円まであとわずか6円のところまで迫りましたが、地合いの悪化に逆らいきれず一時10%以上値を下げていました。3月末に一度切り返した後の二番底を経て、昨日戻り高値を奪還。ふたたび8年越しの壁に手をかけています。
ココに注目!:25日線乖離率+7.90%と過熱感は限定的。注目は25日線と75日線のゴールデンクロスの予兆です。現在25日線が75日線の下で上向きに変化しており、高値圏を維持しながらこのゴールデンクロスが確定すれば、8年ぶりの高値突破に向けた強力なロケット燃料となるでしょう。

