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【ピックアップ!】2026年7月17日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は17銘柄でした。
日経平均は前日比2,694円42銭安の64,141円と大幅続落し、終値ベースの下げ幅は歴代5位。ザラ場では一時4,130円あまり売られて安値62,704円と6万3,000円を割り込み、週間の下げ幅4,416円は過去最大となりました。前日の米国市場はNYダウが-0.20%、S&P500が-0.51%と小幅安にとどまりましたが、NASDAQ100は-1.62%。台湾積体電路製造(TSMC)の2026年4〜6月期決算は市場予想を上回り、通期の増収率見通しも引き上げられたにもかかわらず、好業績は織り込み済みとの受け止めから米預託証券(ADR)が下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%を超えて下げています。15日はASMLホールディングの好決算に素直に反応し、16日はTSMCの好決算を無視した市場が、本日はその同じ決算を売りの口実にしました。強弱の判断軸が反転しています。

追い打ちをかけたのがキオクシアです。米テキサス州西部地区連邦地裁の陪審が、同社グループ製品が米Viasatの特許を侵害したとして約2億2,900万ドルの損害賠償を認める評決を下したと伝わり、株価はストップ安。6月に付けた上場来高値112,700円から半値以下の水準まで沈みました。同社は評決に誤りがあるとして、評決後の申し立てや控訴を含むあらゆる法的手段を講じるとしています。指数寄与度の下位には東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、キオクシア、イビデンが並び、AI・半導体関連が総崩れとなりました。

もっとも、全面安ではありません。TOPIXは109.58ポイント安の3,919.21で-2.72%、グロース250は24.30ポイント安の695.17。東証プライムの値上がりは449銘柄、値下がりは1,081銘柄で全体の69.4%と方向感こそ一致していますが、日経平均の-4.03%に対しTOPIXの下落率はその3分の2ほどにとどまりました。売買代金は10兆9,219億円と前日の約9兆5,639億円から大きく膨らんでおり、投げ売り一色ではなく、拾う側の資金も相応に動いた一日です。業種別では海運業、医薬品、水産・農林業、食料品、小売業が上昇。下落したのは非鉄金属、金属製品、電気機器、ガラス・土石製品、そして銀行業でした。

この最後の一つが本日の変化点です。7月2日以降、脱半導体の受け皿となってきたのは銀行でした。ところが債券が買われて金利が低下するなか、その銀行が売られる側に回っています。上場来高値を更新した14銘柄の顔ぶれも様変わりしました。サイゼリヤ・ジョイフル本田・ブックオフグループホールディングス・ハードオフコーポレーション・アップガレージグループ・ギフトホールディングスと、小売業だけで6銘柄。時価総額10兆円超のKDDI、センコーグループホールディングスの陸運、ダスキンのサービス業、トーモクのパルプ・紙が続き、銀行はあいちフィナンシャルグループ1行のみ、しかも前日比-3.10%で引けています。48銘柄、40銘柄、そして14銘柄と更新数が絞り込まれるなかで最後まで残ったのは、金融ではなく生活に密着した内需でした。すべてが売られた単純なリスクオフではなく、避難先そのものが銀行から内需消費へ付け替わった一日といえます。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

トーモク(3946)

段ボール大手が、クオカードで買われました。16日の取引終了後、株主優待制度の新設と特別記念優待の実施を発表。3月末時点で300株以上を1年以上継続保有する株主を対象とする制度で、あわせて26年8月末を基準日とする記念優待も設定されています。反応は素直でした。本日は出来高が25日平均の8倍超に急増し、寄り付きから買いが先行して4,400円まで上値を伸ばし、3営業日続けて高値を切り上げるかたちで、前日に続いて上場来高値を更新しています。

ただし道中は平坦ではありませんでした。前場に高値を付けたあと、後場は4,230円まで押し戻されて一時は前日終値を下回り、そこから切り返して4,325円で引けています。実体の小さい陰線に上下のヒゲを残した一日です。日経平均が4%超下げた日に+1.88%で終えたこと自体が、相対的な強さを物語っています。

ココに注目!:後場に付けた安値4,230円は、5日線(4,220円付近)とほぼ重なります。指数急落に引きずられて売られた場面で、この水準が実際に下げ止まりとして機能した点は、当日試された支持帯として押さえておく価値があります。ボリンジャーバンドは±1σ幅が拡張し、帯そのものも切り上がりました。終値は+2σ(4,300円付近)をわずかに上回る位置にあり、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も雲の上で三役好転が成立しています。トレンド構造は素直に強いと言えます。一方でRSI14は77前後と過熱圏に入り、25日線乖離率も9%超まで拡大しました。平均値幅率は2%台と落ち着いており日々の値幅そのものは荒くありませんが、優待新設は一過性の性格を持つ材料です。エントリーを考えるなら、4,130〜4,220円処に5日線とボリンジャーバンドの+1σが重なる支持帯まで乖離が縮小した場面が合理的でしょう。25日線(3,960円付近)は、この上げが始まる前の水準とほぼ一致します。終値でここを明確に割り込むようなら、優待人気による上乗せ分が剥落したと見て、上昇シナリオ自体を見直す必要が出てきます。

サイゼリヤ(7581)

2営業日で株価が3割上がりました。きっかけは15日の取引終了後に発表された期末配当予想の増額と、同日の決算会見で松谷秀治社長が9月以降の価格改定を視野に入れていると明らかにしたことです。低価格を看板に掲げてきた同社が値上げに動けば収益性が一段と改善するとの期待が広がり、16日は売買が成立しないままストップ高。本日はさらに買いが集まり、後場には制限値幅の上限にあたる7,780円まで買われて上場来高値を更新しました。引けにかけて利益確定に押されたものの、終値7,600円で+12.09%。日経平均が4%超下げるなかでの、東証プライム上昇率トップです。

ココに注目!:直前の上場来高値は2月26日で、その後は一度大きく水準を切り下げていました。今回はその下げをわずか2日で取り戻した計算になります。移動平均線の並びが、この動きの若さを端的に示しています。25日線・75日線はいずれも200日線をなお下回っており、長期のトレンド転換は確認されていません。株価だけが先に飛んだ状態です。ボリンジャーバンドは±1σ幅が5日前の3倍超へ急拡大し、終値は+3σ(7,200円付近)をも上回りました。RSI14は86前後、25日線乖離率は35%超。数字は総じて短期の過熱を示しています。7月10日時点の信用買残は出来高25日平均の1日分にも満たず需給面の重しは乏しいものの、基準日が急騰前である点は割り引いて見るべきでしょう。まず意識される下値メドは、本日開けた窓の下限にあたる6,780円、すなわち前日のストップ高水準です。仮にここを埋めてさらに沈むと、16日に空けた5,900〜6,780円の真空地帯に入りますが、この帯には値動きの蓄積がなく、窓の内側の過去の高値圏が支持帯として意識されやすい程度で、確度の高い支えは見当たりません。25日線(5,600円付近)や75日線(5,500円付近)は現値から25%以上も下に位置しており、そこまで下げる展開は押し目ではなく、上昇シナリオそのものの見直しを意味します。値上げはあくまで検討段階で、実施時期・幅・客数への影響はいずれも未確定です。期待の先行度合いが大きいだけに、飛び付きには相応の値幅リスクが伴います。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ブロンコビリー(3091)

6月24日の日経ヴェリタスは、高値まで「あと一歩」の銘柄としてこの会社を取り上げていました。本日、その「あと一歩」が文字どおりの意味になります。前場に付けた高値2,425円は、上場来高値とちょうど同値。面合わせしたところで押し戻され、更新にはあと一歩届きませんでした。

とはいえ、日経平均がザラ場で4,130円あまり売られた日に+2.39%です。前日も+3.53%と買われており、2営業日で6%超上昇して7月上旬から続いた保ち合いを上抜けました。後場も2,400円前後で底堅く推移し、高値圏で引けています。本日は特段の材料は見当たりませんが、同社は昨年11月に主力商品の値上げを実施済みで、客数を落とさないまま客単価が上がり、直近四半期は採算が大きく改善しました。7月1日には1株を2株に分割し、投資単位を引き下げたばかりでもあります。

ココに注目!: 上場来高値に面合わせしながら、過熱感が限定的である点がこの銘柄の特徴です。RSI14は70前後、25日線乖離率は6%超、平均値幅率も2%台。高値圏の銘柄としては指標の温度が総じて穏やかです。ボリンジャーバンドの帯域が横ばいからやや収縮する一方で中心線は切り上がり、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転。7月上旬から8営業日続いた保ち合いを上に抜けた形で、方向感の乏しいコイルではなく、上昇途中の小休止が上へ解けたと読むのが自然です。気掛かりは出来高で、25日平均の1倍台にとどまりました。終値では保ち合い上限を明確に上抜けており形は整っていますが、上場来高値の更新を語るには、出来高を伴った上抜けを確認したいところです。需給面では信用売残と買残がほぼ同数で貸借倍率は1倍付近、買残も出来高25日平均の1日分に満たず、買い長の重さはありません。高値を明確に上抜けた場合、売り方の買い戻しが上値を軽くする可能性があります。押し目を考えるなら、7月上旬からの保ち合い上限に5日線とボリンジャーバンドの+1σが重なる2,290〜2,330円処が候補です。ここを一度試して支えられれば、上放れの信頼度は増します。逆に保ち合い下限にあたる2,210〜2,240円処を終値で割り込むようなら、7月の上放れは不発だったと判断する場面になります。

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