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【ピックアップ!】2026年6月5日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は33銘柄でした。
昨日に続き、本日の東京市場も指数の見た目と中身が大きく食い違う一日となりました。日経平均は前日比882円安の66,588円と続落し、ザラ場では下げ幅が一時1,600円を超える場面もありました。下落をほぼ一手に担ったのは、これまで相場を牽引してきたAI・半導体関連です。前日の米半導体株安を受けて利益確定売りが膨らみ、値嵩の主力が指数を押し下げました。前日の米国市場はNYダウが+1.73%、S&P500が+0.41%と上昇する一方、ハイテク色の濃いNASDAQ100は-0.53%と下落しており、米国でも半導体・ハイテクとそれ以外で明暗が分かれていた流れが、そのまま東京市場に持ち込まれた格好です。

ただ、相場の実態は日経平均の見た目とは全く異なっていました。東証プライムの騰落は値上がり1,196に対して値下がりは340と、全体の8割近くが上昇しています。TOPIXは-0.07%の3,949.09とほぼ横ばいにとどまり、新興・中小型のグロース250はむしろ+2.91%の765.45と大きく切り返し、このところ振るわなかった東証スタンダード市場指数も+1.17%と底堅さを示しました。指数を押し下げた半導体の重さと、その裏で広がった物色の厚みが交錯した、典型的な指数主導の下げと言えます。

資金の向かう先も鮮明でした。売られた半導体から逃げた資金は、金融・内需株、そして出遅れていた中小型・新興へと幅広く回っています。象徴的だったのが銀行株で、日銀の利上げ観測が一段と強まったことを背景に、三井住友フィナンシャルグループがザラ場で上場来高値を更新しました。前日まで「大型半導体に資金が集中し、中小型が取り残される」という構図が続いていましたが、本日はその主役自体が売られ、置き去りにされていた銘柄群へ資金が逆流した形です。グロース250が前日の急落分をほぼ取り戻したことも、この資金の巻き戻しを裏付けています。ただし、日経平均をけん引してきたキオクシアとソフトバンクグループは小幅ながら前日比プラスで引けている点は注目しておきたいところです。

売買代金は東証プライムで約9.85兆円と、週初の12兆円台からは細りつつも一定の水準を保ちました。投げ売り一色の急落ではなく、過熱した半導体を手仕舞いながら別の対象へ乗り換える、選別と循環の色が濃い地合いです。総じて本日は、指数の下げとは裏腹に物色の裾野が一気に広がった、リスクオフというよりも資金循環が前面に出た一日だったと整理できます。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

泉州電業(9824)

電線専業の泉州電業が、+8.68%の7,010円まで急伸し、上場来高値を更新しました。引き金は前日の後場に発表した中間決算です。半導体製造装置向けと工作機械向けの需要回復を背景に好調な内容となり、あわせて通期業績予想の上方修正と増配を発表したことが、本日の買いを呼び込みました。これまで6,100円から6,600円台のもみ合いが数週間続いていましたが、決算をきっかけにこのレンジを一気に上抜け、ボリンジャーバンドの+3σを突破する大陽線で高値引け近くまで買われています。後場にかけて一段と上値を伸ばした点に、買いの勢いの強さがにじみます。

ココに注目!:本日の主役は、長く続いた保ち合いからの放れです。決算前まで25日線と75日線がほぼ同じ水準で横ばいに寝ており、足元の急騰はそのベースから飛び出したばかりの若い動きと言えます。一目均衡表は雲の上にあるものの三役好転はまだ成立しておらず、上昇基調が確認しきれていない点は意識しておきたいところです。一方で需給面では、貸借倍率が0.5倍弱と売残が買残を上回る状態で好決算を迎えており、買残も出来高1日分に満たない軽さです。売り方の踏み上げが本日の急騰を増幅させた可能性があります。+3σを上抜けた直後だけに短期的な過熱感は否めず、まずは抜けてきた保ち合い上限の6,500円付近(5日線や+1σともほぼ重なります)まで一度押す展開も想定されます。そこで下げ止まれば放れの本物度が増し、より深い調整となれば25日線や雲の上限のある(6,300円付近)が次の下値メドになります。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)

指数が大きく崩れるなかで大御所ともいえる三井住友フィナンシャルグループが上場来高値を取りに行きました。日銀の利上げ観測が一段と強まったことで、利ざや改善を見込んだ買いが銀行株に集まり、午前中にはザラ場で6,408円をつけ、約4カ月ぶりに上場来高値を更新しています。半導体が指数を押し下げる地合いのなかでの新高値であり、本日の資金循環を象徴する動きでした。ただ、勢いが続いたのは前場までで、後場は伸び悩みました。高値6,408円に対して終値は6,230円と、上に長いヒゲを残す小陰線で取引を終えています。前日比では+1.65%とプラスを確保したものの、終値で見ると2月につけた上場来高値の水準には届いておらず、完全な上放れを終値では確定できていません。高値圏での利益確定売りの厚さがうかがえます。

ココに注目!:見ておきたいのは、移動平均線のパーフェクトオーダーと一目均衡表の三役好転がそろう強固な中期トレンドと、本日の上ヒゲが映す短期の重さとのギャップです。時価総額20兆円を超える大型株だけに、日々の値幅より方向感が重要で、その方向感自体は依然として上向きを保っています。RSIは60台後半と過熱というほどではなく、上値余地は残されています。エントリーを考えるなら、まずは終値で6,300円台に乗せて2月の上場来高値を明確に上抜けられるかを確認したいところです。押した場合は5日線と+1σが重なる6,050円前後が浅めの下値メド、より深く調整するなら25日線(5,850円付近)が意識されます。本日のように高値で跳ね返される動きが続くうちは、上放れの確定を待つ姿勢が無難でしょう。

リオン(6823)

前回ここで取り上げた際、過熱圏で張り付いていたRSIが60台後半まで下がり、過熱を冷ましながら上値を切り上げる理想的な歩みになっていると評価して、上場来高値3,850円の突破は時間の問題と見ていました。本日のリオンはその想定どおり3,850円を上抜け、+3.75%の3,870円と高値引け近くで新たな上場来高値を更新しています。前場よりも後場にかけて買いが強まり、ザラ場では3,885円まで上値を伸ばしました。本日は特段の新規材料は見当たりませんが、半導体関連の主力が売られる地合いのなかでも逆行高で新高値を取りに行っており、自律的な上昇モメンタムの強さがうかがえます。

ココに注目!: 5月の取り上げ時に83まで達していたRSIは、前回時点で60台後半まで下がり、本日もその水準を保っています。25日線乖離率も+7%台と健全で、過熱を解消しながら上値を伸ばす展開が続いています。移動平均線のパーフェクトオーダー、一目均衡表の三役好転と、中期トレンドの骨格は強いままです。興味深いのは、新高値を更新しているのにボリンジャーバンドの±1σ幅がむしろ収縮していることで、急騰というより秩序立った歩みであることを示しています。買残も出来高1日分強と整理は重くなく、上値追いの妨げにはなりにくい状態です。エントリーを考えるなら、5日線と+1σが重なる3,720円前後まで小幅に押した場面が一つの目安です。25日線(3,600円付近)を明確に割り込むようだと、ここまでの上昇トレンドの継続には見直しが必要になります。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

旭化成(3407)

派手さはありませんが、地合い悪化のなかで底堅さが光ったのが旭化成です。日経平均が800円を超える下げを演じた本日、終値はほぼ横ばいで踏みとどまり、3月につけた上場来高値1,889円まであと6%弱の水準を保っています。本日は目立った新規材料は出ていませんが、5月の好決算(増配を伴う2期連続の最高益)の流れと、継続中の自己株式取得が下支えとなり、売り優勢の地合いをやり過ごした形です。出来高は25日平均を下回っており、売り急ぎのない静かな高値圏での値持ちと言えます。

ココに注目!:移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も雲の上で三役好転と、中期の上昇構造は整っています。一方でボリンジャーバンドの±1σ幅は横ばいで、株価は+1σ近辺に張り付いたまま、3月の上場来高値の手前で値固めを続けている状態です。ATRで見た日々の値幅も2%程度と小さく、急騰・急落とは無縁の落ち着いた値動きが続いています。カギを握るのは、上値で待ち構える1,889円を終値で、できれば出来高増を伴って明確に上抜けられるかどうかです。抜けてくれば上方にレジスタンスのない真空地帯に入りますが、抜けきれずに上値を抑えられる間は、5日線(1,770円付近)や25日線(1,690円付近)まで押す調整も想定しておきたいところです。25日線がなお緩やかな上向きを保っている点は、押し目を拾ううえでの安心材料になります。

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