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【ピックアップ!】2026年7月15日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は48銘柄でした。
半導体が主役の座に戻ってきました。日経平均は前日比1,008円高の68,751円と続伸し、高値68,798円のすぐ下で取引を終えています。前日の米国市場では6月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、早期利上げへの警戒が和らいだことで長期金利が低下。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%あまり上昇するなど、ハイテク株の戻りが目立ちました。この流れを引き継ぎ、東京市場は246円高の67,989円で寄り付いた後、上げ幅を1,000円超へ広げています。

もっとも、道中は一本調子ではありませんでした。買い一巡後は高値警戒感から利益確定売りに押されて68,000円前後まで伸び悩み、これを支えたのが韓国株です。半導体の比重が大きい韓国総合株価指数(KOSPI)が一時8%を超えて上昇し、東京市場の半導体買いをつなぎ止めました。決定打は後場に出ます。オランダのASMLホールディングが日本時間15日午後に発表した2026年4〜6月期決算が市場予想を上回り、通期の売上高見通しの上限も引き上げられると、レーザーテックや東京エレクトロンが一段高となり、日経平均も上値を伸ばして引けました。前日の米国安を跳ね返して独自に切り返した昨日とは対照的に、本日は外部要因が素直に効いた一日です。

中身も伴っています。TOPIXは49.14ポイント高の4,088.12と+1.22%で高値引け、グロース250は15.17ポイント高の736.74と+2.10%で日経平均の上昇率を上回りました。東証プライムの値上がりは1,152銘柄で全体の約74%、値下がりは371銘柄・23.8%にとどまり、大型から新興まで裾野の広い上昇です。ただ売買代金は9兆5,675億円と前日の約10.8兆円から細っており、参加者が積極的に買い上がったというより、売り圧力が引いたことで水準が持ち上がった面もありそうです。業種別では非鉄金属、証券・商品先物取引業、ガラス・土石製品が上昇し、鉱業、情報・通信業、小売業が下落しました。

指数を押し上げたのは半導体でしたが、上場来高値を更新した48銘柄の顔ぶれはまるで違います。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループのメガバンクに、九州フィナンシャルグループ・第四北越フィナンシャルグループ・ふくおかフィナンシャルグループの持株会社、さらに富山第一銀行・おきなわフィナンシャルグループ・宮崎銀行・阿波銀行といった地方銀行まで、銀行だけで21行を数えました。オリックス・東京センチュリー・リコーリースの金融周辺に、岩井コスモホールディングス、第一生命ホールディングス、日本郵政を加えると、金融系だけで27銘柄と全体の過半に達します。米金融大手の好決算を受けて三菱UFJや野村が買われたと伝わっており、証券・商品先物取引業が業種別の上昇上位に入ったこととも符合します。残る顔ぶれはヱスビー食品・三谷商事・萬世電機・ブックオフグループホールディングス・特種東海製紙など内需や素材の中小型が中心で、半導体関連の姿はほとんど見当たりません。7月2日以降続いてきた銀行・内需への資金シフトは、半導体が買い戻された本日も途切れませんでした。半導体を拾い直す資金と、金融を買い続ける資金が同時に動いた全面高——それが本日の姿です。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

artience(4634)

6月26日の当欄では、4,280円前後に集まる支持帯を終値で維持できるかがカギだと書きました。その後の歩みは、ほぼ想定の範囲に収まっています。7月13日の終値でこの水準をわずかに下回る場面こそありましたが、深押しには至らず、4,250円付近で三度下げ止まって切り返し、本日は4,550円まで上値を伸ばして上場来高値を更新しました。7月6日以来の高値更新です。

インキ・色材から電子材料へ事業を広げる化学メーカーで、本日は特段の材料は見当たりませんが、寄り付きから一度も下値を切り下げることなく買われ、高値圏で引けています。出来高は25日平均の1.3倍程度と、急騰というより買いが着実に積み上がった格好です。

ココに注目!:現値はボリンジャーバンドの+2σ(4,500円付近)を上回り、+3σ(4,610円付近)との間に位置します。ここで見ておきたいのは帯の幅ではなく帯の位置です。±1σ幅は5日前とほぼ変わらず横ばいのまま、中心線は1%台の切り上がり。ボラティリティを高めずに帯ごと水準を切り上げている形で、パーフェクトオーダーと三役好転も維持されています。25日線乖離率は+5%台、RSI14も65台と過熱感は乏しく、上値を追う余地はまだ残っている状態です。信用買残は出来高0.2日分程度と軽く、上値の重しになりにくい点も背中を押します。押し目を考えるなら、5日線とボリンジャーバンドの+1σが重なる4,380〜4,400円処が現実的な水準でしょう。一方、25日線と7月上旬に三度下げ止まった保ち合い下限が集まる4,250〜4,290円処を終値で明確に割り込むようだと、6月末から続いてきた切り上げの流れそのものを見直す必要が出てきます。

日本証券金融(8511)

値動きの主役は大引けでした。後場のザラ場高値は2,429円どまりでしたが、引けにかけて一段と買いが入り、終値2,435円がそのまま本日の高値であり上場来高値となっています。出来高は25日平均の2倍を超え、7月7日以来の高値更新です。

証券金融最大手で、貸借取引を主力とする会社です。本日は特段の材料は見当たりませんが、東証プライムの売買代金が9兆円台を保ち、業種別でも証券・商品先物取引業が上昇上位に並ぶなど、株式市場の商いそのものが収益の土台となる同社にとって、環境面の追い風は続いています。

ココに注目!:移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も雲の上で三役好転が成立し、本日は+2σ(2,420円付近)を終値で上抜けました。±1σ幅はほぼ横ばいですが中心線は1%の切り上がりで、方向感の乏しいレンジではなく、上昇の継続と読むのが素直です。もっとも派手さはありません。25日線乖離率は+4%程度、RSI14は66台、平均値幅率も1%台と、日々の振れ幅は小さく過熱感は限定的です。じりじりと水準を切り上げる典型的な値動きで、崩れにくさが持ち味と言えます。信用買残は出来高1日分と軽く、貸借倍率3.8倍も特段の重しにはなりにくい水準です。押し目として意識されやすいのは、5日線とボリンジャーバンドの+1σが重なる2,380円処。逆に、25日線と7月初めの保ち合い下限が集まる2,320〜2,340円のゾーンを終値で明確に割り込むようだと、6月からの上昇基調に変化が出たと見るべき場面になります。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

あいちフィナンシャルグループ(7389)

前場を+5%程度で折り返したところまでは、銀行株高の一角という顔でした。様相が変わったのは後場です。前場高値1,573円を大きく上回って1,666円まで買い上げられ、終値は1,658円と前日比+10.90%。ほぼ寄り安・高値引けの大陽線で、出来高も25日平均の2倍程度に膨らみました。直近1年で41回も高値を更新してきた銘柄ですが、二桁上昇はさすがに別格です。4月に付けた上場来高値1,710円まで、あと3%程度に迫りました。

本日は特段の材料は見当たりませんが、同社は5月13日に三十三フィナンシャルグループとの経営統合で基本合意しており、2027年4月の統合を目指しています。その三十三フィナンシャルグループも本日そろって上場来高値を更新しており、地銀再編を織り込む思惑が、銀行株全体への資金流入と重なっている可能性はあります。

ココに注目!:高値1,666円はボリンジャーバンドの+3σ(1,660円付近)を上抜けた水準で、RSI14は75超。±1σ幅は5日前の1.4倍へ拡張し、帯そのものも2%台の切り上がりと、ボラティリティを伴った急上昇であることがはっきり出ています。平均値幅率も3%台に乗り、日々の振れ幅は大きくなっています。もう一つ見落とせないのが需給です。信用買残は出来高6日分と重く、貸借倍率は22倍超。上値では戻り待ちの売りが出やすい構造で、基準日が7月10日である以上、本日の商いを経た数字は次回の公表を待つ必要があります。加えて移動平均線の並びは混在のままで、25日線(1,425円付近)はなお75日線(1,455円付近)を下回っています。4月の高値のあとに調整を挟んだ名残であり、長期の上昇トレンドとしての足場は固まりきっていません。押し目を考えるなら、ボリンジャーバンドの+2σと転換線、7月8日の戻り高値1,548円が重なる1,550〜1,580円処が最初の目安です。+1σと基準線が集まる1,490〜1,505円処を終値で割り込むようだと本日の上昇は帳消しとなり、そこから先は25日線・75日線が集まる1,430〜1,450円処が下値メドになりますが、現値から12%を超える下落であり、押し目というより上昇そのものの見直しを意味する水準です。

安田倉庫(9324)

出来高が25日平均の4倍を超えました。前場は2,522円までの穏やかな値動きでしたが、後場に入って2,586円まで一段高となり、終値は2,576円と+3.83%。ほぼ寄り安・高値引けの大陽線で、今年2月に付けた上場来高値2,667円まで3%台に迫っています。

首都圏を地盤に物流システムへ強みを持つ旧財閥系の倉庫会社です。本日は特段の材料は見当たりませんが、7月3日に自己株式取得の途中経過を開示しており、買い付けは継続中です。

ココに注目!: 大商いを伴ってボリンジャーバンドの+2σ(2,550円付近)を終値で上抜けたことが、まず目を引きます。ただし±1σ幅は5日前とほぼ同じで、拡張しているのは幅ではなく位置のほう。中心線が2%台切り上がるなかで帯の上限沿いを走る形で、パーフェクトオーダーと三役好転もそろっており、素直な上昇トレンドと思われます。RSI14は74前後と過熱圏に入りましたが、25日線乖離率は+8%程度、平均値幅率も2%程度で、値動き自体が荒れているわけではありません。過熱は指標上の話にとどまっている状態です。信用面も貸借倍率1.9倍、買残は出来高1日分と軽く、上値の重しは限定的でしょう。押し目の最初の目安は、5日線・転換線・ボリンジャーバンドの+1σが集まる2,470〜2,490円処。25日線(2,380円付近)を終値で割り込むようだと、今回の上昇の起点まで戻ることになり、見立てを立て直す場面になります。ただし移動平均線はあくまで値動きの目安であり、出来高を伴って一気に水準を切り上げた分、そこで確実に支えられる保証がない点は念頭に置いておきたいところです。なお上場来高値2,667円は2月に付けた水準であり、そこを抜けるまでは戻り売りが意識されやすい価格帯が頭上に残ります。

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