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【ピックアップ!】2026年9月29日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

28日の米国市場は、NYダウが347.11ドル安の51,481.51ドルで-0.67%、S&P500が59.72ポイント安の7,683.69で-0.77%、NASDAQ100が331.32ポイント安の30,276.81で-1.08%と、3指数そろって下げました。ホルムズ海峡の開放を巡る協議が難航して原油価格が上昇し、利上げ観測から米長期金利も上がったことが重荷です。この流れに、3月期決算企業の中間配当の権利落ちが重なり、東京市場は朝から売りが優勢でした。日経平均は65,557円で寄り付いたあと、一時は64,699円と前日比で1,100円を超える下げとなりました。その後は65,000円近辺で先物に買いが入り、AI・半導体関連の一角が切り返したことで下げ幅を縮め、終値は396円安の65,481円、-0.60%と続落です。東京エレクトロン、キーエンス、レーザーテックが上げた一方、英国の半導体設計子会社の株価急落を受けたソフトバンクグループが1銘柄で約168円分を押し下げました。

指数の見た目以上に、下げは広く深いものでした。TOPIXは70.87ポイント安の4,041.13、-1.72%と、日経平均の3倍近い下落率です。東証プライムでは値下がりが1,318銘柄と全体の87%に達し、値上がりは170銘柄にとどまりました。33業種で上げたのは電気機器だけで、石油・石炭製品、証券・商品先物取引業、鉄鋼の下げが目立ちます。銀行・保険・商社といった配当利回りの高い銘柄には権利落ちに伴う売りがまとまって出ており、これらの比重が大きいTOPIXのほうが大きく下げました。売買代金は7兆3,224億円と、前日の8兆2,028億円から9,000億円近く減っています。グロース250も6.73ポイント安の784.74、-0.85%で4日続落となり、新興株にも買いは戻っていません。半導体の値がさ株だけが日経平均を支え、それ以外はほぼ全面安というリスクオフの色合いが濃い地合いでした。

上場来高値を更新したのは13銘柄と、前日の85銘柄から激減しました。前日に42銘柄を占めた銀行業は、プロクレアホールディングスの1行だけで、それも-0.18%と下げて引けています。権利取りの買いが入っていた金融株から、権利落ちとともに資金が抜けたことがうかがえます。残る8銘柄では、上期の上方修正を受けたハピネットが+12.47%、オーウイルが+9.09%、東邦化学工業が+6.44%と、上げ幅の大きい銘柄が並びました。業種も卸売業3、小売業2、化学2、サービス業1と分散しています。時価総額1,000億円を超えるのはハピネットとプロクレアホールディングスの2銘柄だけで、残りは40億円台から700億円台の中小型株です。前日まで続いた金利と半導体という二つの軸はどちらも途切れ、上場来高値まで買われたのは、指数の動きとは切り離された一部の銘柄に限られました。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ハピネット(7552)

28日15時30分に発表した上期の業績予想の上方修正を受け、本日は4,695円に窓を開けて寄り付きました。営業損益は従来の減益予想から一転して増益の見通しとなり、コンビニ向けのくじ商品やトレーディングカード、カプセルトイの好調が上振れの中心です。第1四半期の伸びを大きく上回る修正で、想定以上と受け止められました。寄り付き後はいったん利益確定の売りに押され、9時台に4,400円まで下げましたが、そこから切り返して後場も買いが続き、大引けにかけての時間帯に4,850円まで上値を伸ばして上場来高値を更新しています。終値は535円高の4,825円、+12.47%で、長い下ヒゲを伴う陽線です。出来高は25日平均の5.9倍に膨らみました。なお通期の予想は、年末商戦の見通しが立たないとして据え置かれています。

ここに注目!: 8月20日に取り上げた際は、窓の下限と5日線が重なる3,550円付近を最初の支えとし、更新が続くかどうかは商いの厚みを保ったまま高値を切り上げられるかにかかっていると書きました。直近10営業日で最も低い安値は11日の3,635円で、この範囲では3,550円付近を下回っていません。高値のほうは17日から本日まで6営業日連続で上場来高値を更新し、直近1年の更新は本日で14回となりました。8月の時点では更新を続ける実績はこれからでしたが、いまは更新を重ねる側へ移っています。

勢いは帯の動きに表れています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+4%台の切り上がり、±1σ幅は5日前の1.9倍へ広がり、終値は+3σを上回って帯の外で引けました。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転が成立しており、上昇の土台はそろっています。RSI14は85前後、25日線乖離率は23%台と過熱の数字は高いものの、本日は寄り付き後の下押しを長い下ヒゲで吸収して高値圏で引けており、崩れの兆しは見えません。信用買残は出来高25日平均の0.5日分と軽く、貸借倍率は1倍台です。平均値幅率は3%台で、値動きが極端に荒い銘柄ではありません。

上方修正を受けた本日の商いの厚みが続き、本日開けた窓を埋めずに終値で+2σを保てているうちは、上昇の流れは有効とみられます。窓埋め完了となる下値は4,335円で、5日線もほぼ同じ位置にあります。そこから本日の安値4,400円、+2σの4,430円付近までの4,335〜4,430円のゾーンは、寄り付き後の売りをいったん受け止めた価格帯でもあり、ここを終値で割り込めば上方修正を受けた上げはいったん一服です。+1σの4,160円付近まで下げる展開になれば、連休明けからの上げをほぼ失うことになり、17日からの連続更新の流れを見直す必要があります。25日線は3,890円付近と現値から19%ほど下にあり、そこまでの下げは押し目ではなく調整入りを意味します。

オーウイル(3143)

28日のストップ高に続き、本日も大きく買われて2営業日連続で上場来高値を更新しました。高値の988円をつけたのは寄り付き直後の30分で、30分足で見ると1日の商いの半分近くがこの時間帯に集中しています。その後は900円台前半を中心にもみ合い、大引けにかけての時間帯に買い直されて、終値は80円高の960円、+9.09%でした。上ヒゲの短い大陽線です。出来高は25日平均の8.6倍に達しました。28日は、SBI証券による同社株の保有割合が増えたことを示す変更報告書が25日の引け後に公表されていたことに加え、9月末の株主優待の権利付き最終売買日にあたり、ストップ高まで買われていました。優待の権利落ち日となった本日も、前日の高値880円を大きく上回っています。時価総額は90億円に満たない小型株です。

ここに注目!: 11日から25日まで、株価は700〜730円の狭い値幅で推移していました。そこから2日間で本日の高値988円まで3割を超える上昇で、勢いの大きさはボリンジャーバンドに表れています。±1σ幅は5日前の4.9倍へ急拡張し、終値は+3σを上回って帯の外で引けました。一方で中心線の切り上がりは5日前比で+3%台にとどまります。長く横ばいだった帯が2日間の急伸に追いつこうと広がっている最中で、上昇の速度は株価の側に偏っています。直近1年の上場来高値の更新は本日で4回です。

RSI14は90前後、25日線乖離率は32%台と、短期間の急伸を映した数字が並びます。本日の足は上ヒゲが短く高値圏で引けており、崩れの兆しはまだ出ていません。注意が要るのは値動きの荒さです。平均値幅率は3%台ですが、これは急伸前の静かな値動きを多く含んだ数字で、28日は2割近く、本日も14%あまりの値幅が出ています。実際の振れ幅はこの数字よりはるかに大きく、板の薄い小型株だけに、大商いが細った日には値幅が下へ出る可能性もあります。移動平均線の並びは整っておらず、75日線がなお200日線を下回っています。信用買残は出来高25日平均の1.8日分です。

本日の安値と28日の上場来高値を上回る水準を終値で保ち、本日のような商いの厚みが続いているうちは、上昇の流れは生きているとみられます。本日の安値863円と28日の高値880円が並ぶ860〜880円のゾーンを終値で割り込めば、2日間の上げはいったん一服です。5日線と+1σが集まる790〜800円付近まで下げる展開になれば、28日からの上げの半分以上を失うことになり、上昇そのものを見直す必要があります。25日線は720円付近と現値より25%も下にあり、急伸前の保ち合いと同じ水準です。そこまでの下げは押し目ではなく、上昇の取り消しを意味します。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

東海カーボン(5301)

TOPIXが-1.72%と下げ、プライム市場の8割以上の銘柄が値下がりした日に、2,364.5円まで上値を伸ばして、2018年6月4日につけた上場来高値2,373円に迫りました。終値は106.5円高の2,338円、+4.75%です。前日の下げを取り戻す上ヒゲの短い大陽線でした。高値をつけたのは後場寄り直後の時間帯で、30分足ではこの時間帯の商いが最も膨らんでいます。出来高は25日平均の2.0倍です。24日に社長インタビューの報道で急伸しました。米系大手証券が強気の投資判断を継続し、目標株価を引き上げたとも伝わっています。28日はいったん反落しましたが、本日は再び買われています。12月期決算の同社は、本日の配当の権利落ちとも無関係でした。

ここに注目!: 9月24日に取り上げた際は、終値で+2σを保ち、日々の安値の切り上がりが途切れないことを継続の観測点に挙げていました。安値の切り上がりは28日に2,220円と前日の2,260円を下回って途切れましたが、本日の安値2,232円はその28日の安値を上回っています。前回、最初の目安に挙げた2,100〜2,150円のゾーンは試されていません。終値は+2σの2,350円付近をわずかに下回り、+1σとのあいだで引けました。終値で見た上場来高値までの距離は、前回の4%台から1%台に縮まっています。

勢いの数字は前回より強まっています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+5%台の切り上がりと、前回の+3%台から速度を上げ、±1σ幅も5日前の1.6倍へ広がっています。移動平均線のパーフェクトオーダーと一目均衡表の三役好転も続いています。直近1年に上場来高値の更新は無く、実現すれば8年あまりぶりの更新です。更新を重ねてきた常連ではなく、長く届かなかった水準の手前まで戻ってきた段階にあります。RSI14は75前後、25日線乖離率は21%台と数字は高めですが、帯の切り上がりが加速しているうちは崩れの兆しとは言えません。信用買残は出来高25日平均の0.3日分と軽く、貸借倍率は2倍台です。平均値幅率は4%台で、値動きはやや大きめです。

上昇が続くと見るうえでの観測点は、終値で+2σを取り戻し、28日の安値2,220円を割らずに安値の切り上がりを再開できるかどうかです。ザラ場で2,373円を上回れば、8年あまりぶりの上場来高値の更新です。本日と28日の安値、5日線が集まる2,220〜2,250円のゾーンを終値で割り込めば、直近の上げはいったん一服です。一目均衡表の転換線と+1σが並ぶ2,140円付近まで下げる展開になれば、24日の急伸以降の上げをほぼ失うことになり、上昇の流れを見直す必要があります。25日線は1,930円付近と現値から18%ほど下にあり、そこまでの下げは押し目ではなく調整入りを意味します。

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