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【ピックアップ!】2026年7月3日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は55銘柄でした。
前日に半導体総崩れで1,741円安と急落した反動もあり、東京市場は急反発しました。日経平均は前日比1,010円高の69,744円。ただ、一本調子の上昇ではありません。前日の米国市場では、雇用統計を受けたFRBの利上げ観測の後退が好感され、NYダウが+1.14%と上昇した一方、S&P500は+0.00%と横ばい、ハイテク中心のNASDAQ100は-1.61%と下落しました。半導体株の下げはとりわけ大きく、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5%を超えて下げるなど、半導体からの資金流出が続いています。この流れを引き継いだ東京市場も朝方は売りが先行し、日経平均は一時1,100円を超えて下落、67,600円台まで沈む場面がありました。潮目が変わったのは、前日に急落したキオクシアが50日移動平均線を支えに切り返してからです。買い安心感が広がり、後場にかけて上げ幅を一気に拡大しました。

目を引いたのは、指数の反発と中身がきれいに一致した点です。東証プライムは値上がり1,226に対して値下がり291と、約8割の銘柄が上昇。TOPIXは前日比49.62ポイント高の4,064.60、出遅れていたグロース250も20.69ポイント高の733.18と+2.90%で高値引けし、全33業種が上昇しました。指数高・中身安だった7月1日、指数安・中身高だった7月2日とは様変わりの、素直な全面高です。売買代金は約11.9兆円と前日の約11.2兆円から膨らみ、様子見どころか投資家の積極性がうかがえます。

もっとも、上場来高値を更新した55銘柄の顔ぶれを見ると、資金の中心は依然として金融・内需バリューにあります。しずおかフィナンシャルグループ・千葉銀行・七十七銀行・八十二銀行をはじめ地方銀行が21社を占め、SOMPOホールディングス・第一生命の保険、三菱倉庫・澁澤倉庫・NIPPON EXPRESSの倉庫・運輸、京阪神ビルディングの不動産、日本甜菜製糖・寿スピリッツの食品まで幅広く並びました。時価総額16兆円超のリクルートや京セラといった大型から地銀・中小型まで規模の裾野も広く、上半期に買われた半導体からの循環物色が一段と広がった構図です。半導体はザラ場では鮮やかに切り返したものの、高値更新の中心にはおらず、資金の主役は金融・バリューへ移ったままと言えそうです。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

Finatextホールディングス(4419)

昨年8月以来となる、およそ10か月ぶりの上場来高値更新です。本日は寄り付きから買いが途切れず、1,550円まで一気に上値を伸ばし、高値引けに近い大陽線を描きました。金融機関向けのクラウド基幹システムをSaaS型で手掛けるフィンテック企業で、グロース250が+2.90%と大きく戻す強い地合いも追い風になっています。特段の新規材料は見当たらないものの、長く抜けきれずにいた昨年来の高値を、出来高25日平均比1.8倍超の商いを伴って明確に上抜けた点は、需給の節目を越えた動きとして評価できます。

ココに注目!:移動平均線はパーフェクトオーダーで並び、一目均衡表も三役好転と、トレンドの土台は整っています。旧高値を抜けたことで上方には目立った戻り売りのない真空地帯が広がる一方、平均値幅率が5%を超えるグロース株らしい荒さは頭に入れておきたいところです。RSI14は68前後とまだ振り切れておらず、上昇の勢いそのものに過熱の限界は見えていません。押し目を考えるなら、+1σと5日線が重なる1,375〜1,400円処が浅い支持帯、少し深めの調整なら25日線の1,300円処が下値の目安になります。本日は始値近辺が安値の一本調子だったため、5日線を終値で明確に割り込むまでは強気の流れが続いていると見ておけます。

MTG(7806)

2018年7月以来、およそ8年ぶりに上場来高値を塗り替えてきました。美容ローラー「ReFa」や健康機器「SIXPAD」を展開するブランド企業で、上場直後に付けた高値を長い年月をかけてようやく奪回した格好です。本日は前日終値を4%あまり上回る水準に窓を開けて始まり、前場に8,380円まで買われて上場来高値を更新。ただ、その水準は保てず、後場は伸び悩んで始値を下回る小幅な陰線で引けています。

ココに注目!:8年前の高値を抜けたことで上方は真空地帯となりましたが、本日は高値をつけた後に失速しており、上場来高値圏での上値の重さが早くも顔をのぞかせました。とはいえ後場に7,960円まで押した場面ではボリンジャーバンド+2σ近辺で下げ渋り、8,100円まで切り返しています。この水準が当日の下値を支えたことは確認できました。25日線乖離率は+10%台と過熱というほどではなく、調整余地も限定的です。当面は本日支えられた+2σの7,950円処を維持できるかが強弱の分かれ目で、ここを終値で割り込むようだと5日線の7,650円処までの調整を見ておきたいところです。板が薄く値が飛びやすい銘柄だけに、高値追いは慎重にいきたい場面です。

京阪神ビルディング(8818)

信用の売り残が買い残を上回る売り長の構造が、上値追いの燃料になりつつあります。三井住友銀行系のオフィスビル・流通施設賃貸を手掛ける不動産会社で、近年はデータセンタービル事業が収益の伸びをけん引しています。7月1日付で1株を2株に分割したばかりで、投資単位が下がって商いが入りやすくなったことも追い風となり、本日は出来高25日平均比3倍超の大商いを伴って1,153円まで買われ、上場来高値を更新しました。全業種が上昇し、なかでも不動産が業種上昇率の上位に入った強い地合いも支えとなっています。

ココに注目!:貸借倍率は0.44倍と1倍を大きく割り込んでおり、売り方の買い戻しが上昇を後押ししやすい需給環境です。買い残は出来高0.5日分程度と軽く、上値でしこりになりにくい点も好材料と言えます。25日線乖離率は+6%台にとどまり、直近の急騰銘柄と比べれば過熱感は乏しく、上値余地の面ではむしろ健全です。本日は高値1,153円から押し戻されて上ヒゲを残したものの、終値では直近の1,110円処のもみ合い上限を明確に上抜けており、上放れを確定させた一日と言えるでしょう。下値は5日線・+1σ・25日線が1,065〜1,090円処に密集する支持帯が目安で、ここを維持する限りは押し目買いスタンスが機能しやすい状態です。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

芝浦メカトロニクス(6590)

この日の値動きは、東京市場のV字回復を絵に描いたようでした。前日終値を7%あまり下回る5,010円で寄り付いた後、朝方には4,940円まで売られましたが、そこを底に猛烈な切り返しに転じ、後場には5,980円まで駆け上がって高値引け。安値からの上昇率は20%を超え、前日比でも+10.74%と、朝の急落をすべて取り返して余りある大陽線となりました。半導体後工程・先端パッケージ向け装置を手掛け、生成AI関連の設備投資を追い風に評価されてきた銘柄で、朝安の半導体株が後場にキオクシアともども切り返した流れの、最も鮮烈な体現者と言えます。上場来高値6,230円まで4%程度に迫り、更新をうかがう位置につけました。

ココに注目!:ギャップダウンから安値を売り込まれた後の全戻しは、地合いの底堅さと本銘柄自身の相対的な強さを示すものです。ただし平均値幅率は7%を超え、1日で大きく上下に振れる荒さは際立っています。本日のように一気に取り返すこともあれば、逆回転すれば下げ足も速く、板の軽さゆえの騙しには警戒が要ります。25日線乖離率も+23%台に達しており、モメンタムは強いものの過熱感は否めません。信用の買い残が売り残の14倍近くまで積み上がっている点は、上値での戻り売り圧力として頭の片隅に置いておきたいところです。上場来高値6,230円を終値で明確に抜けるかどうかが目先の焦点で、崩れる場合は本日切り返しの起点となった5,000円処、さらに5日線の5,100円処が下値の見極めどころとなります。

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