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【ピックアップ!】2026年6月29日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は23銘柄でした。
先週は半導体株の乱高下に振り回された東京市場ですが、本日は様相がだいぶ変わりました。日経平均は前日比107円高の69,468円と小幅な上昇にとどまった一方、その中身はむしろ強さがにじむ一日でした。寄り付きこそ69,609円の高値を付けたものの、その後は値嵩の半導体株の重さに引きずられて一時67,997円まで1,600円超下げる場面があり、そこから引けにかけて切り返しています。

前日の米国市場はNYダウが-0.09%、S&P500が-0.05%とほぼ横ばい、NASDAQ100が-1.09%とハイテクが下げる選別の地合いでした。朝方の日経平均の弱さは、このハイテク安を引き継いだ大型半導体株の調整によるところが大きく、米国全体が崩れたわけではありません。

注目すべきは、指数の小動きとは裏腹に市場の裾野が広かったことです。TOPIXは+0.47%と日経平均を上回り、出遅れていたグロース250は前日比20.22ポイント高の702.77と+2.96%の大幅高で高値引けとなりました。東証プライムの騰落も値上がり1,089に対して値下がり416と、約7割が上昇する中身の伴った相場でした。売買代金は約11.8兆円と前週の12〜13兆円台からやや細ったものの依然高水準で、半導体から資金を移す動きが続いています。

物色の中心は、本日上場来高値を更新した23銘柄の顔ぶれにはっきり表れています。滋賀銀行・山陰合同銀行・阿波銀行・北洋銀行・十六フィナンシャルグループといった地方銀行、J.フロント リテイリング・三越伊勢丹ホールディングス・トレジャーファクトリー・ハードオフコーポレーションなどの小売、サッポロホールディングスの食品、丸一鋼管の鉄鋼まで、内需・バリュー・金融が軒並み高値圏で引けています。半導体・AIの主力は一社も顔を出しておらず、先週来の「値嵩半導体から内需・金融・バリューへ」という資金移動が、本日さらに鮮明になった格好です。グロース250の大幅高もあわせて見れば、大型バリューに偏らず中小型にも買いが波及した、裾野の広い循環物色が本日の地合いの正体と言えそうです。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

トレジャー・ファクトリー(3093)

6月17日にザラ場で2024年7月以来の上場来高値まであと一歩に迫りながら、そこで跳ね返されて以降は一進一退が続いていました。その重しがようやく外れたのが本日です。寄り付きから買いが優勢となり、後場にかけて一段と水準を切り上げると、2,253円まで上値を伸ばして長く上値を抑えてきた高値をついに突破、+8.63%の大幅高で高値圏を維持して引けました。出来高は25日平均比で2倍を超える大商いを伴っており、節目を抜けた後の真空地帯で買いが弾みやすかったことがうかがえます。本日は小売・リユース関連に幅広く資金が向かった一日で、同社の上放れもその流れに乗ったものと見るのが自然です。

ココに注目!:今回の上昇で25日線乖離率は+15%超まで広がり、RSI14も72前後と過熱圏に入ってきました。ボリンジャーバンドは+2σと+3σの間に位置しますが、帯域そのものは横ばいで、ボラティリティが急拡大しているわけではありません。需給面では信用買残が売残を大きく上回り貸借倍率は13倍台と、買残の整理が上値の重しになりやすい構造ですが、買残回転日数は出来高3日分程度で、まだ極端に重いとまでは言えない水準です。長く意識されてきた高値を終値で明確に上抜けた以上、当面はこの旧高値である2,169円近辺がサポートに転じるかが焦点になります。過熱を冷ます調整があるなら、まずは旧高値の2,169円近辺や+2σ付近が下げ止まりの目安で、短期の勢いを見直すなら5日線の2,050円処を、より大きな流れの転換を疑うなら25日線の1,950円近辺を終値で割り込むかどうかが分かれ目になりそうです。

特種東海製紙(3708)

派手さはありませんが、じわじわと上値を切り上げて2営業日続けての上場来高値更新となっています。本日も1,898円まで買われて高値を更新したものの値幅はごく小さく、終値は前日比+1.45%と落ち着いた上昇でした。日々の値動きの荒さを示す平均値幅率は2%にも届かず、値動きはきわめて穏やかです。素材・内需に資金が向かった本日の地合いとも歩調が合っており、特殊紙・環境関連を手掛ける同社が静かに買い直されている格好です。

ココに注目!:25日線は緩やかに右肩上がりを保ち、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と、トレンドの土台は強気です。RSI14は66前後と過熱というほどではなく、上値余地は残しています。需給面では信用売残が買残をやや上回る貸借倍率0.8倍台で、買残回転日数も出来高1日分未満と軽く、上値の戻り待ちの売りに押されにくい状態です。帯域が収縮しているだけに、ここから出来高を伴って上放れれば一段高につながりやすい一方、+2σの1,875円付近を終値で割り込むようだと、いったん25日線の1,795円近辺へ向けた帯域内への引き戻しを意識する展開になりそうです。

丸一鋼管(5463)

前日終値から大きく窓を開けて寄り付き、寄り付き直後には1,955.5円まで買い上がられて上場来高値を更新しました。ただ、勢いが続いたのはそこまでで、前場のうちに高値から140円超下押しする荒い値動きとなり、終値は始値を下回る陰線。前日比こそ+9.33%の大幅高ですが、ザラ場で付けた新高値はいったん吐き出した形です。ザラ場では前回の上場来高値である1,922.5円も上回ったものの、終値はその水準を下回って引けており、終値ベースでの上放れはまだ確定していません。出来高は25日平均比で3倍超に膨らんでおり、高値を買った参加者がそのまま利益確定の売りに押された、短期資金の回転の速さがうかがえる一日でした。

ココに注目!: 終値はボリンジャーバンドの+2σをわずかに上回る水準で、25日線乖離率は+10%超、RSI14は67前後と過熱の一歩手前です。本日の値幅は終値の7%を超える大きさで、日々の振れの荒さには注意が要ります。まずは+2σの1,860円付近を維持して再び高値を試せるかが焦点で、崩れる場合は5日線や25日線があり、本日の窓の下限でもある1,700円近辺までの調整も想定しておきたいところです。売残が買残を大きく上回る貸借倍率0.3倍台で売り方の買い戻し余地を残す需給ではありますが、本日のように高値で失速する展開が続くなら、新高値の定着には終値での明確な上抜けを見極めたいところです。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

積水樹脂(4212)

道路標識や防護柵といった社会インフラ向けの樹脂製品を手掛ける同社は、高配当・低PBRのバリュー株として、本日の内需・バリュー物色の追い風をまともに受けました。寄り付き後も終始買いが優勢で、大引けにかけて2,650円まで上値を伸ばし、高値引けの強い形で取引を終えています。連日の上昇で2024年4月に記録した上場来高値2,716円まであと2%台に迫り、最高値圏の奪回が現実味を帯びてきました。17期連続増配を続ける安定配当銘柄という性格も、半導体から内需へ資金が回帰する足元の地合いとよく噛み合っています。

ココに注目!:注目したいのはボリンジャーバンドの拡張です。±1σ幅は5日前から5割ほど広がり、上昇の勢いとともにボラティリティが一気に高まっています。+2σと+3σの間で高値引けした点は強さの証ですが、RSI14は78前後と過熱圏に深く入っており、25日線乖離率も+16%超まで開いています。バンドが大きく開いているぶん、ここから上場来高値を試す場面があっても、達成感からの反落には注意したい水準です。押し目を考えるなら、まずは5日線の2,520円付近や+2σ近辺まで乖離が縮む場面が一つの目安で、調整が深まる場合は+1σの2,440円近辺が意識されます。25日線は2,270円近辺と現値からかなり下に位置しており、そこまで下げる展開は上昇の勢いそのものの見直しを意味します。

KDDI(9433)

5月下旬に取り上げた際は、上場来高値を前に方向感の出にくいもみ合いが続いている、と整理しました。あれから1か月あまり、構図は大きく変わっていません。本日は+1.34%と小じっかりで、ザラ場では2,747円まで買われたものの後場は伸び悩み、2,717円で引けています。半導体から内需・ディフェンシブへ資金が回帰した本日の地合いのなか、通信最大手という安定感が見直された格好ですが、値動きそのものは依然として穏やかです。今年2月に記録した上場来高値2,827円まではあと4%程度の距離で、最高値圏は射程に入りつつあります。

ココに注目!:チャートは依然として煮詰まった状態です。ボリンジャーバンドの±1σ幅はやや縮小し、株価は25日線のすぐ上に張り付いています。25日線乖離率は1%にも満たず、中心線をはさんだ攻防が続いている状態です。一目均衡表は雲の上にあるものの転換線が基準線を下回ったままで三役好転は成立しておらず、移動平均線も5日線が25日線をまだ下回る混在型で、上昇トレンドへの本格移行は確認しきれていません。RSI14は53前後と完全な中立圏です。要は、大きな方向感が出る前の小休止という見立てが妥当です。本日上値を抑えた2,747円処を、出来高を伴って終値で明確に上抜ければ上場来高値への再挑戦が現実的になり、逆に25日線の2,700円近辺を終値で割り込むようだと、もう一段下のレンジへ沈む展開を見ておく必要があります。

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