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【ピックアップ!】2026年8月28日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

前日の米国市場は3指数がそろって上昇しました。NYダウは+0.20%の53,569.44ドル、S&P500は+0.72%の7,730.99、NASDAQ100は+1.43%の29,641.56です。ハイテク株の強さが際立つ引けでした。東京市場も買いが先行しています。日経平均は66,104円で寄り付き、66,842円まで水準を上げました。安値は66,012円で、終値は273円高の66,405円、+0.41%です。日中の値幅は830円と、前日の1,172円から縮んでいます。値幅が出ないまま静かに水準を切り上げた一日でした。

日経平均より強かったのはTOPIXです。29.49ポイント高の4,146.71で+0.72%と、上昇率で日経平均を上回りました。さらに上を行ったのがグロース250で、25.20ポイント高の823.16、+3.16%と高値引けに近い形で終えています。東証プライムの値上がりは873銘柄、値下がりは631銘柄で全体の40.6%です。3指数がそろって上げ、値上がり銘柄数も値下がりを大きく上回りました。指数と個別の方向感が一致しています。売買代金は8兆1,223億円と、前日から2,500億円ほど増えました。19日から5営業日続いた減少が27日に止まり、本日は2営業日連続の増加です。7兆円台から8兆円台へ乗せています。

上場来高値を更新したのは57銘柄で、前日の38銘柄から19銘柄増えています。25日の23銘柄から3営業日で2倍を超えました。業種で最も多かったのは銀行業の14銘柄です。しずおかフィナンシャルグループ、めぶきフィナンシャルグループ、第四北越フィナンシャルグループ、あいちフィナンシャルグループ、三十三フィナンシャルグループ、群馬銀行、七十七銀行、百五銀行、阿波銀行、名古屋銀行、岩手銀行、福井銀行、北日本銀行、富山第一銀行と並び、今村証券と岩井コスモホールディングスの証券2社を加えれば金融だけで16銘柄です。前日の銀行5行から3倍近くへ膨らみました。次いで情報・通信業が9銘柄、卸売業とサービス業が7銘柄ずつと続きます。

規模の面でも様子が変わりました。時価総額1兆円を超えたのは9社です。リクルートホールディングスの24.69兆円、豊田通商の7.12兆円、バンダイナムコホールディングスの3.65兆円を筆頭に、しずおかフィナンシャルグループ、めぶきフィナンシャルグループ、群馬銀行の3行も名を連ねました。前日は3社でしたから、高値更新が大型株にも広がった形です。リクルートホールディングスは24兆円を超える規模で+4.89%と、上昇率でも上位に食い込みました。

上昇率の首位はティアフォーの+25.02%、次いでオンコリスバイオファーマの+17.03%、Terra Droneの+12.43%です。グロース250が3%を超えて上げたことと、この顔ぶれは重なります。57銘柄のうち前日比マイナスで引けたのは、高圧ガス工業とSQUEEZEの2銘柄だけでした。前日は38銘柄のうち8銘柄がマイナスでしたから、ザラ場でつけた高値を引けまで持ち帰る力は明らかに強まっています。

金利敏感の地方銀行と、値動きの軽い新興グロース株が同時に買われた一日です。前日まで続いていた買われる層の入れ替わりは、本日は相場の両端へ資金が同時に流れ込む形へ変わりました。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

三洋貿易(3176)

今月3日にこの銘柄を取り上げたとき、土台には課題が一つ残っていました。移動平均線の並びが混在で、75日線がなお200日線を下回っていた点です。本日その順序は入れ替わり、パーフェクトオーダーが完成しました。長期のトレンド転換が確認しきれない、と書いた部分が解消されています。値動きも後場から一段と勢いを増しました。前場は1,174円までの緩やかな水準訂正にとどまりましたが、昼休みを挟んだ12時30分からの30分で1,196円まで駆け上がり、大引け間際には1,200円をつけています。終値は1,193円、+5.48%。8月14日以来10営業日ぶりの上場来高値更新に、25日平均の2.59倍という商いが伴いました。材料面では、今月7日に今期の経常利益予想を一転して増益とする上方修正を発表しています。本日については特段の新規材料は見当たりませんが、後場から商いが膨らみ、上値を追う動きが引けまで途切れませんでした。

ここに注目!: まず勢いの数字を確認します。ボリンジャーバンドの帯は5日前比で+6%台の切り上がりで、株価が跳ねただけでなく価格帯ごと水準を上げています。±1σ幅は5日前の0.9倍と横ばいですが、中心線が切り上がり、移動平均線のパーフェクトオーダーと一目均衡表の三役好転がそろっている銘柄の帯の収縮は、方向感を失ったコイルではなく上昇途中の小休止です。出来高が25日平均の2.59倍まで膨らんだことも、高値更新の裏付けとして十分でしょう。上場来高値の更新は、この1年で8回目になりました。今月3日の時点では2回目でしたから、3週間あまりで更新のテンポが一気に上がっています。半年ぶりに上値の壁を抜けた側の銘柄から、更新を積み重ねる常連へ変わりつつある段階です。

需給は軽いままです。信用売残が買残を上回る売り長の形が続き、貸借倍率は1倍を割り込んでいます。買残は出来高25日平均の1.4日分にとどまり、上値に溜まった戻り待ちの売りは薄い状態です。株価が上がるほど買い戻しを迫られる株数が控えている構図は、上げの場面では上昇のスピードを速める方向に働きます。

RSI14は76台、25日線乖離率は+15%台と数字は張っていますが、崩れの兆候はまだ出ていません。押し安値は25日の1,094円を直近の底に、26日から3営業日続けて切り上がっています。この安値の並びと三役好転が保たれ、終値でボリンジャーバンドの+1σを維持できているあいだは、上昇の土台は有効です。+1σは1,150円付近、5日線は1,130円付近にあり、直近の押し安値と合わせて1,120〜1,150円のゾーンが目先の支持帯になります。ここを終値で明確に割り込むようだと、本日の上放れは仕切り直しです。25日線は1,030円付近と現値から13%あまり下にあり、そこまで戻る展開は押し目ではなく、上昇そのものの見直しが必要になる水準です。

シンプレクス・ホールディングス(4373)

出来高25日平均の2.79倍。20日にこの銘柄を上場来高値更新間近として取り上げたとき、移動平均線の並びも押し安値の切り上がりも整っているなかで、ただ一つ欠けていたのがこの商いでした。上放れの裏付けとしては物足りないと書いた部分が、本日埋まっています。株価は1,220円で寄り付いて1,272円まで買われ、終値は1,259円、+5.53%です。昨年8月22日につけた1,225円を1年ぶりに上抜け、上場来高値を更新しました。20日の時点で上値の関門として挙げたボリンジャーバンドの+2σも、同時に終値で越えています。帯の上端と過去の高値が重なった価格帯を、一日で通過した形です。21日の取引終了後に開示された日本相互証券向けの新しい債券トレーディングシステムの開発は、週明け24日に材料視されて買われています。金融機関向けのシステム開発とコンサルティングを本業とする会社にとって、中核事業の実績が積み上がったことを示す内容でした。

ここに注目!: 帯の状態から見ていきます。株価はボリンジャーバンドの+2σと+3σのあいだにあり、帯そのものも5日前比で+2%台の切り上がりです。±1σ幅は5日前の1.1倍と横ばいで、値動きの荒さが急に増したわけではありません。RSI14は70、25日線乖離率は+10%台、平均値幅率も3%台と、数字のうえで無理をしている様子は見当たらず、過熱を警戒する段階には入っていません。信用売残は買残の4倍を超え、貸借倍率は1倍を大きく割り込んでいます。売残の株数は出来高25日平均の2日分あまりで、買い戻しを迫られる株数を上値に残したまま、株価が上場来高値を抜けた形になりました。一方の買残は出来高25日平均の0.5日分しかなく、戻りを待つ売りはほとんど積み上がっていません。

勢いの評価で押さえておきたいのは、更新の実績がまだ薄いことです。この1年の上場来高値更新は本日を含めて3回で、更新を何十回も重ねてきた常連ではありません。1年ぶりに上値の壁を抜けたばかりであり、続けられるかどうかはこれからの話になります。

見立てが生きていると確認できるのは、移動平均線がパーフェクトオーダーであり、三役好転が崩れず、安値の切り上がりが保たれているあいだです。18日の1,093円から19日、20日と一段ずつ切り上がった安値は、その後も1,160円台を下回っていません。20日に下値の目安として挙げた1,150円付近も、終値では一度も割り込むことなくここまで来ました。現在は+1σが1,180円台、5日線が1,190円台にあり、1,180〜1,200円のゾーンが次の支持帯になります。ここを終値で割り込むと、上場来高値を抜けた勢いはいったん止まります。さらに25日線の1,140円付近まで戻る展開になれば、18日の1,093円から続いてきた上げそのものが仕切り直しです。

オンコリスバイオファーマ(4588)

7年5か月動かなかった水準を飛び越えさせたのは、27日の引け後に出た一本の開示でした。26日にこの銘柄を上場来高値更新間近として取り上げたときは、2019年3月14日につけた4,410円まで3%程度に迫りながら、そこから上値を切り下げて引けていました。開示の中身は、主力パイプラインの一つであるOBP-601について、進行性核上性麻痺を対象とした第IIa相臨床試験の結果が海外の専門医学誌に掲載されたというものです。市場が反応できる最初の場となった本日は寄り付きから買いが優勢となり、10時台には制限値幅の上限である4,810円へ到達しています。以降は4,810円から動かず、13時台を最後に約定が途絶えたまま、ストップ高で引けています。終値は700円高の4,810円、+17.03%。2019年3月14日以来の上場来高値更新です。出来高は25日平均の2.25倍でした。

ここに注目!: 本日は安値4,070円から制限値幅の上限まで740円動きました。平均値幅率は7%台で、14日平均でも1日あたり370円ほどの値幅が出ています。この銘柄を見るときは、そのくらいの振れ幅が常態だという前提が要ります。そのうえで、勢いを示す数字はそろっています。ボリンジャーバンドの帯は5日前比で+12%と大きく切り上がり、±1σ幅も5日前の1.5倍へ拡張しました。価格帯ごと上へ動きながら、値動きの幅も同時に広がっている状態です。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も雲の上で三役好転が続いています。

一方で、更新の実績という点ではまったくの新参者です。この1年の上場来高値更新は本日の1回だけで、直前の更新は2019年3月まで遡ります。7年以上抜けられなかった水準を上抜いたばかりで、更新を積み重ねてきた常連の連続更新とは意味が違います。上方に過去の値動きが乏しい価格帯へ入った一方、そこを歩き続けられるかどうかの実績はこれからです。

需給には重さも残ります。信用売残が200株と極端に少なく、制度信用のみで取引されている可能性が高い銘柄です。貸借倍率の数字そのものに意味はありませんが、信用買残は出来高25日平均の3.1日分あります。急騰の前から買い持ちしている参加者の利益確定が、上値では出やすい水準です。

25日線乖離率は+51%台と際立つ数字ですが、これだけを根拠に調整入りを見込む段階ではありません。帯の位置は切り上がりを続け、高値更新には商いが伴い、終値はボリンジャーバンドの+2σを大きく上回っています。崩れの兆候として挙げられるものは、今のところ見当たりません。上昇が続いていると読めるのは、終値で+2σの4,460円付近を保てているあいだです。26日に下値の目安として挙げた5日線は、本日4,160円付近まで切り上がりました。ここを終値で割り込むようだと、開示への反応は一巡したと見る場面になります。25日線に至っては3,180円付近で、現値との距離は3割を超えます。ここは押し目として語れる水準ではありません。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

三重交通グループホールディングス(3232)

近鉄系のバス大手で、不動産やメガソーラーも手掛ける会社です。地味な内需株という印象からすると、本日の商いは普段とはっきり違いました。出来高は25日平均の3.07倍です。前場のうちは610円台での小動きが続きましたが、後場に入った12時30分からの30分で625円まで買い上げられ、13時台には627円をつけています。終値は10円高の623円、+1.63%。2024年1月23日に記録した上場来高値652円まで、あと4%台へ迫りました。本日の値動きに直接結びつく材料は出ていません。背景として挙げられるのは、今月5日に発表した第1四半期決算です。経常利益は増益で着地しました。加えて、地方銀行を筆頭に内需のバリュー株が広く買われた本日の地合いも、この銘柄には追い風になったとみられます。

ここに注目!: 本日のデータで最も目を引くのは、ボリンジャーバンドの±1σ幅が5日前の20円台から46円台へ、2.2倍に広がったことです。長く狭い値幅で動いてきた銘柄が、一気に方向を出しにいっている状態を示しています。帯の中心も5日前比で+2%台の切り上がりで、価格帯そのものが上へ動きました。押し安値の切り上がりも整っています。21日の557円から本日の606円まで、6営業日続けて安値が切り上がってきました。上へ行こうとする力は、この安値の並びと帯の拡張の両方から確認できます。

需給も上向きに働きやすい形です。信用売残が買残の5倍を超え、貸借倍率は1倍を大きく割り込んでいます。売残は出来高25日平均の4日分に達しており、上場来高値へ近づくほど買い戻しを迫られる株数が積み上がった状態です。買残のほうは0.8日分と軽く、上値で戻りを待つ売りはほとんどありません。なお14日には、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了が開示されています。

課題は土台のほうに残ります。移動平均線の並びは混在で、75日線が200日線をまだ下回っています。株価は200日線を13%台上回っているのに、中期の線が長期の線を上抜けるところまでは進んでいません。ここが揃えば、腰の据わった上昇への移行が期待できる段階です。

RSI14は84と高い水準にありますが、崩れの兆しは出ていません。上昇が続いていると確認できるのは、この安値の切り上がりと三役好転が保たれ、終値でボリンジャーバンドの+2σを維持できているあいだです。+2σは610円付近、5日線は600円付近にあり、600〜610円のゾーンが目先の下値になります。ここを終値で割り込むと、ここ数日の急な上げはいったん仕切り直しです。より深い水準としては+1σの580円台があり、25日の押し安値とちょうど重なります。平均値幅率は2%台と穏やかで、値動きの荒さそのものを警戒する必要のある銘柄ではありません。

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