本日の相場概況
東京市場は3日の文化の日の休場をはさみ、2日ぶりの取引でした。休み中の米国市場は2セッションで、NASDAQ100は2日に-1.39%と下げたあと、3日は+0.68%と戻しています。累計ではNASDAQ100が-0.72%、S&P500が-0.15%、NYダウが+0.03%と、3指数とも大きくは動いていません。3日はAI・半導体関連株が買い戻された一方、アップルの決算を嫌気した売りがNYダウの重荷になったと伝わっています。日経平均は前営業日の終値より108円安い62,973円で始まり、寄り付き後は一時プラス圏へ浮上しました。ところが米国の中間選挙の開票で民主党の優勢が伝わると、AI関連事業への規制強化が懸念され、半導体・AI関連の値がさ株に売りが加速します。前引けは2,246円安の60,835円で、後場には60,030円まで下げ、下げ幅は一時3,000円を超えました。選挙の大勢が見えてくると後場の中ごろから買い戻しが強まり、終値は893円安の62,188円、-1.42%と3日続落ながら、安値からは2,158円戻して引けています。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約431円を押し下げ、ファーストリテイリング1銘柄で約162円を押し上げました。
指数の下げ幅が縮んだ割に、市場全体の傷は浅くありません。TOPIXは34.90ポイント安の3,895.38、-0.89%で、東証プライムの値下がりは1,084銘柄と全体の約7割に達し、値上がりは425銘柄にとどまりました。売買代金は10兆8,055億円と、2日の7兆6,403億円から3兆円あまり膨らんでいます。33業種のうち上げたのは空運業、不動産業、その他製品など8業種だけで、非鉄金属、石油・石炭製品、鉱業など25業種が下げました。グロース250も4.43ポイント安の769.27、-0.57%と4日続落です。米国市場の休み中の動きは小さく、東京の値動きを決めたのは中間選挙の開票という日本時間の日中に進んだイベントでした。大商いを伴った売りが一巡し、後場に下げ幅を縮めて終えたことで、選挙という不透明要因はひとまず通過した形です。
上場来高値を更新したのは16銘柄で、2日と同じ数でした。上げて引けたのは12銘柄、下げたのは4銘柄です。最も多いのは小売業の6銘柄で、そのうち5銘柄が外食です。丸千代山岡家(+6.68%)、あさくま(+1.71%)、SRSホールディングス(+1.55%)、吉野家ホールディングス(+1.15%)、サガミホールディングス(+0.88%)がそろって上げ、残るアクシアル リテイリング(+6.88%)は決算を受けた食品スーパーです。外食の更新は10月30日の7銘柄、2日の4銘柄に続き、本日も途切れませんでした。食料品は宝ホールディングス(+5.78%)、かどや製油(+1.79%)、理研ビタミン(+0.29%)、昭和産業(-1.34%)の4銘柄です。そのほか東京自働機械製作所(+5.58%)、ハリマ化成グループ(+5.08%)、オンコリスバイオファーマ(+4.93%)が大きく上げた一方、丸文(-4.27%)、日本毛織(-1.76%)、オービックビジネスコンサルタント(-0.40%)は下げて引けました。時価総額1兆円を超える銘柄は無く、1,000億円以上が8銘柄、1,000億円未満が8銘柄です。半導体株が売られ、プライムの7割が値下がりした日に、上場来高値の更新を担ったのは外食・食品という内需の消費関連でした。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
日本毛織(3201)
寄り付き直後に、2月26日以来となる上場来高値の更新を果たしました。2,097円で始まった株価は最初の30分で2,116円まで買われ、2月につけた2,113円をわずかに上回っています。ただ買いはそこで続かず、前場の終わりにかけて水準を切り下げ、後場の13時台には2,047円まで売られました。終値は2,060円、-1.76%と、始値を下回る陰線です。出来高は25日平均の1.5倍で、商いは寄り付き直後と後場の前半に膨らみました。値下がり銘柄が7割に達した地合いのなかで、下落率はTOPIXを上回っています。
ここに注目!:直近1年で10回の更新を重ねてきた常連ですが、2月26日の更新のあとは2,113円が上値の節目として残ってきました。10月21日以降の株価も、安値2,029円、高値2,108円の範囲を行き来しています。本日はこの範囲の上限をザラ場で抜けたものの、終値は範囲の内側へ戻りました。終値は25日線と+1σのあいだにあり、ボリンジャーバンドの±1σ幅はほぼ横ばい、帯の中心線の切り上がりも5日前比で1%に満たず、帯が水平に近いまま推移している状態で、本日の更新は上放れを終値で確定できていない形です。
一方で、上昇の土台は崩れていません。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転で、RSI14は56前後、25日線乖離率は+2%台と過熱感もありません。信用残は売残が買残を上回る売り長で、買残は出来高25日平均の0.1日分とごく軽い状態です。平均値幅率は1%台と値動きは穏やかで、勢いは数字の上ではまだ強くも弱くもない段階にあります。上昇へ移ったと見られるのは、終値で本日の高値2,116円を上抜け、そのときに商いが伴う場合です。あわせて帯の中心線の切り上がりが速まれば、10月下旬からの範囲を上へ抜けたことになります。下値では、10月29日の安値2,029円と25日線が並ぶ2,010〜2,030円のゾーンが範囲の下限です。ここを終値で割り込めば範囲の内側での動きも崩れ、上昇の土台を見直す場面になります。
アクシアル リテイリング(8255)
11時30分に発表した上期決算で、利益が会社の計画を上回り、減益の見込みから一転して増益で着地しました。前引けと同時の発表で、後場の取引が始まると買いが一気に膨らみます。後場最初の30分の出来高は前場全体を上回り、株価は1,472円まで上値を伸ばして、9月15日以来となる上場来高値の更新を果たしました。2日には9月の上場来高値1,363円と同じ値段まで買われながら上抜けられずにいた水準を、決算を手掛かりに100円以上飛び越えた形です。終値は1,445円、+6.88%の大陽線で、高値からの押しは27円にとどまりました。出来高は25日平均の2倍台で、プライムの7割が値下がりした日の逆行高です。
ここに注目!:前回取り上げた9月11日は、2021年1月の上場来高値1,335円へ迫っていた段階で、終値で+1σを保てるかを継続の目安とし、25日線と当時の値幅の下限が重なる1,255〜1,265円のゾーンを割れば流れが途切れると見ていました。その後は9月15日に1,363円で上場来高値を更新しています。確認できる10月21日以降では、安値は21日の1,277円が最も低く、前回挙げた1,255〜1,265円のゾーンは保たれたまま本日を迎えました。
本日の終値は+3σの1,420円付近を上回り、±1σ幅は5日前の1.4倍に広がりました。ただ帯の中心線は5日前比でほとんど動いておらず、決算を受けて価格が帯の外へ飛び出した段階です。価格帯そのものが切り上がるかは、これから確かめることになります。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転と土台は整っており、直近1年の更新は本日で3回目です。RSI14は73前後、25日線乖離率は+11%台と、決算で急伸した日としては数字は極端ではありません。信用残は売残が買残を上回る売り長で、買残は出来高25日平均と比べてごくわずかです。
上昇が続くとみられるのは、終値で+2σの1,380円付近を保ち、帯の中心線が切り上がりに転じる場合です。押した場面では、9月の上場来高値1,363円と5日線、本日の安値が並ぶ1,345〜1,365円のゾーンで下げ止まるかが見どころで、抜けた節目が支えに変わるかを確かめる水準になります。ここを終値で割り込めば、本日の上放れはいったん打ち消されます。25日線と一目均衡表の雲の上端が並ぶ1,290〜1,300円まで下げる展開は、決算への評価そのものが見直されたことを意味する水準です。
サガミホールディングス(9900)
2日の取引時間中に今期の業績予想を上方修正しており、10月30日、2日、本日と3営業日連続で上場来高値を更新しました。本日は後場の寄り付き直後の時間帯に1,317円まで買われましたが、そこから売りに押され、終値は1,260円、+0.88%にとどまっています。始値と終値の差はわずか5円で、高値から57円押し戻された長い上ヒゲを残しました。出来高は25日平均の1.5倍で、商いは寄り付き直後と後場の最初の30分に膨らんでいます。外食の上場来高値更新が本日も5銘柄に上るなかでの動きでした。
ここに注目!:10月26日以降の7営業日で4度目の更新で、直近1年では16回目を数える常連です。ザラ場で上場来高値を更新して終値で押し戻された日ですが、終値は+2σをわずかに上回っており、高値圏で持ちこたえた形です。帯の中心線は5日前比で+2%台の切り上がり、±1σ幅は5日前の1.5倍に広がり、価格帯ごと水準を上げながら値幅も大きくなっています。安値も10月28日の1,141円から、29日、30日、2日、本日の1,255円と4営業日続けて切り上がりました。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転で、上昇の土台は整っています。
RSI14は71前後、25日線乖離率は+12%台と過熱の数字は高めですが、帯の切り上がりと安値の切り上がりが続いているうちは、数字だけで腰折れを見込む段階ではありません。注意しておきたいのは本日の長い上ヒゲで、上場来高値の水準で売りが出たという事実です。平均値幅率は3%台です。信用残は売残が買残を大きく上回る売り長で、買残は出来高25日平均の0.1日分とごく軽い状態です。
上昇が続くとみられるのは、終値で+2σを保ち、安値の切り上がりが続く場合で、本日の高値1,317円を終値で上抜ければ、上ヒゲで示された売りをこなしたことになります。2日の安値1,213円と5日線、一目均衡表の転換線が集まる1,210〜1,220円のゾーンが最初の下値の目安で、ここを終値で割り込めば3営業日続いた更新の流れはいったん途切れます。25日線と一目均衡表の雲の上端が並ぶ1,120〜1,130円は現値から1割あまり下にあり、そこまで下げる展開は押し目ではなく、直近の上昇そのものが調整に入ったことを意味する水準です。
信用取引は格安手数料の楽天証券
松井証券の魅力、まずはお試しください。
![]()
気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
ジェイエイシーリクルートメント(2124)
日経平均が一時3,000円を超えて下げた日に、+3.44%の逆行高でした。10時台に商いが急増し、株価は1,176円まで上値を伸ばしています。終値では2025年8月22日につけた上場来高値1,179円まで3%強の距離がありますが、ザラ場ではあと3円のところまで迫りました。出来高は25日平均の2倍台後半に膨らみ、30分ごとの商いでは10時台が突出しています。終値は1,142円と、10月23日の戻り高値1,141円をわずかに上回りました。高値から34円押し戻され、実体と同じ程度の長さの上ヒゲを残した陽線です。
ここに注目!:最後に上場来高値を更新したのは2025年8月22日で、1年2か月あまり1,179円が上値の節目として残ってきました。本日はその手前で売りが出て上ヒゲを残しており、終値で1,179円を上抜けることが更新を確かめる条件になります。勢いを裏付けているのは商いのほうで、節目を前にした日に出来高が25日平均の2倍台後半まで膨らんだのは、買いが入ってきた事実として受け止められます。
一方、ボリンジャーバンドの帯の中心線は5日前比で+1%台の切り上がりにとどまり、±1σ幅はやや縮んでいます。値幅を抑えながら水準を少しずつ上げている状態で、終値は+1σと+2σのあいだにあります。移動平均線の並びと一目均衡表の形も強気側にそろっており、RSI14は68前後、25日線乖離率は+5%台と、数字に無理はありません。安値は10月29日の1,058円から本日の1,108円まで水準を上げています。信用残は貸借倍率が2倍台で、買残は出来高25日平均の0.2日分と軽い状態です。
上場来高値への接近が続くとみられるのは、終値で+1σを保ち、帯の中心線の切り上がりが続く場合です。本日の安値1,108円と+1σ、一目均衡表の転換線が並ぶ1,105〜1,120円のゾーンが最初の下値の目安で、その下には25日線の1,085円付近があります。10月29日の安値1,058円を終値で割り込めば、直近の戻りがまるごと失われ、上場来高値への接近はいったん仕切り直しとなります。
共立メンテナンス(9616)
寮とホテルを運営する同社は、プライムの7割が値下がりした日に+1.02%と続伸しました。2日に高値引けした3,541円と同じ値段で始まり、10時台に3,619円まで上値を伸ばしています。後場はこの高値を超えられず、高値から42円押し戻された上ヒゲを残しましたが、終値は3,577円と陽線で引けました。出来高は25日平均の1.5倍で、商いは寄り付きからの1時間に厚く入っています。2025年7月14日につけた上場来高値3,785円まで、終値であと6%弱です。
ここに注目!:最後に上場来高値を更新したのは2025年7月14日で、直近1年は更新がありません。1年4か月近く上値の節目として残ってきた3,785円へ、静かに水準を上げてきた形です。安値は10月28日の3,339円から、29日、30日、2日、本日の3,526円と4営業日続けて切り上がっており、上へ向かう流れは日々の値動きに表れています。
終値は+2σの3,560円付近を上回り、帯の中心線は5日前比で+1%台の切り上がり、±1σ幅も5日前より2割あまり広がりました。価格帯を切り上げながら値幅も出てきています。パーフェクトオーダーと三役好転がそろうなか、RSI14は69前後、25日線乖離率は+7%台と、過熱の数字はまだ控えめです。平均値幅率も1%台と値動きは落ち着いています。信用残は貸借倍率が3倍台、買残は出来高25日平均の0.4日分と軽く、上値で溜まった買い方の手仕舞いを気にする量ではありません。
上場来高値への接近が続くとみられるのは、終値で+2σを保ち、安値の切り上がりが続く場合です。2日の安値3,455円と5日線、+1σが重なる3,450〜3,460円のゾーンが最初の下値の目安で、ここを終値で割り込めば10月末からの上げはいったん失速です。さらに10月28日・29日の安値と25日線が並ぶ3,335〜3,340円まで下げる場合は、直近の上昇そのものを見直す水準になります。11月9日には中間決算の発表を控えており、その内容しだいで値動きの前提が変わりうる点も頭に置いておきたいところです。
個別投資をプロに任せる!投資信託で資産形成 ひふみ投信【PR】
![]()
預金でも株でもない、安定資産という新しい選択肢 安心の三井物産グループ運営【PR】
![]()


