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【ピックアップ!】2026年6月1日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は54銘柄でした。
先週末の急騰に続き、本日の東京市場は日経平均だけが突出する、いびつな一日となりました。日経平均は前日比604円高の66,934円と続伸し、ザラ場では一時67,231円まで上げて初めて67,000円台に乗せ、最高値を更新しています。先週末の米国市場でNYダウが+0.72%、S&P500が+0.22%、NASDAQ100が+0.36%と主要3指数が揃って小幅高で終えた流れを、値嵩株主導で引き継いだ格好です。

ところが、指数の華やかさとは裏腹に中身は脆弱でした。TOPIXは-0.42%、新興市場のグロース250は-4.25%と下落し、特にグロース250はこれまで指数をけん引してきたアストロスケールやQPSなどが大幅に下落するなど換金売りに押されて約1カ月ぶりの安値に沈んでいます。東証プライムの騰落も、値上がり425に対して値下がりは1,115と、全体の7割を超える銘柄が下げており、日経平均の上昇と騰落の方向感は完全に食い違いました。指数が最高値を更新する一方で大半の銘柄が値を消すという、典型的な指数主導の地合いだったと言えます。

資金の偏りは鮮明です。ソフトバンクグループが1社で日経平均を844円押し上げたのをはじめ、寄与度が大きい半導体・電子部品関連や一部の値嵩株に買いが集中し、その裏で中小型株とグロース株からは資金が引いていきました。先週は大型・テーマ株への回帰が進んでいましたが、本日はその傾向が一段と強まり、循環の振り子は大型・テーマ側へ大きく振れたままです。米国株が小幅高で終えたことを踏まえると、本日のグロースの急落は外部要因というより、買われすぎた中小型からの利益確定と換金売りという、日本市場独自の選別色が前面に出たものと整理できます。実際、本日新たに上場来高値を更新してきた銘柄も電子部品・半導体商社・ITといったテーマ性のある一角に偏っており、物色の集中ぶりがうかがえます。なお、ソフトバンクグループは本日の上昇でトヨタを抜き時価総額日本一に上り詰めています。

売買代金は東証プライムで約11.9兆円と、16兆円台まで膨らんだ先週末からは落ち着いたものの、なお高めの水準です。商いが極端に細っていないなかで値下がりが7割超に達した点は、市場参加者が一様に様子見へ転じたのではなく、限られたテーマ・主力に資金を寄せつつ、それ以外を手仕舞う動きが進んだことを映しています。総じて本日は、指数の最高値更新という表面と、7割が下げ・グロース急落という実態とが大きく乖離した、指数主導かつ二極化の際立つ一日でした。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

KOA(6999)

固定抵抗器で世界トップ級のシェアを持つこの電子部品メーカーは、寄り付きに少しもみ合ったものの次第に値を上げ、前場のうちに2,999円まで買われ、2018年以来となる上場来高値を更新しました。先週は長い上ヒゲを残して失速しましたが、本日は後場も2,847円から2,952円の高値圏を保ち、2,922円で堅調に引けています。前日比は+5.49%。高値圏で押し戻された先週末とは打って変わり、ブレイクを確かめるような底堅い陽線となりました。AIインフラ向けの電子部品物色が続くなか、出来高も25日平均比で2倍を超える商いを伴っています

ココに注目!:5月29日に上場来高値更新間近の銘柄として取り上げた際、ザラ場高値の2,938円が当面の節目で、これを終値で抜けば真空地帯が視野に入ると書きましたが、一気に上場来高値を更新したことで、真空地帯が広がっています。一方で過熱感は前回以上に際立ちます。25日線乖離率は+36%まで拡大し、RSI14も80台と振り切れた水準です。ボリンジャーバンドは拡張が続き、現値は+3σに近いところで位置しています。平均値幅率も5%台と荒く、日々の値幅が大きい状態が続きそうです。トレンド自体はパーフェクトオーダーと三役好転に支えられて強固ですが、ここからは過熱をいったん冷ます調整を挟めるかが鍵になります。上場来高値を更新したことで次は3,000円の節目が意識されると思われ、終値ベースでそれを突破できれば上昇基調の継続が期待できます。押し目を考えるなら、まずはボリンジャーバンドの+2σや5日線があり、2023年の戻り高値でもある2,500円から2,700円が意識される水準です。25日線は2,150円前後と現値から大きく離れており、そこまで下げる場合は短期の上昇トレンドそのものの見直しが必要になる下値メドと捉えるべきです。

HUMAN MADE(456A)

新興市場が総崩れとなり、グロース250が-4.25%と急落したなかで、独り気を吐いたのがこの銘柄です。昨年11月に上場したストリートファッションブランドで、本日は前日終値から窓を開けて始まると、寄り付き安値からそのまま切り返し、1,627円まで買われて上場来高値を更新しました。引けにかけてはやや上値を削って1,555円での着地となりましたが、それでも前日比+11.31%という大幅高です。

この銘柄は3月にも続けて取り上げており、当時は強気の業績見通しを背景にした垂直上昇に対し、独歩高を維持するには実需と話題性の持続が要ると指摘していました。その後5月1日に1対4の株式分割を実施し、5月下旬には新規上場から半年のロックアップ解除を通過しています。需給の重しとなりやすいこのイベントを越えた直後に、地合い悪化をはねのけて高値を更新してきたことは、買い意欲の強さを示すものと言えます。

ココに注目!:3月末から1,200円~1,500円のレンジ相場並行していたため、派手な値動きの割にテクニカルの過熱感は限定的です。ロックアップ解除を控えた5月下旬にいったん値を消したことでRSI14は60台まで落ち着いており、25日線乖離率も+13%程度と、急騰銘柄にしては抑えられています。ボリンジャーバンドの幅も横ばいで、過熱を解消したうえでの再上昇という、比較的健全な形です。ただし平均値幅率は7%を超えており、日々の振れは大きく、新興株特有の荒さには注意が必要です。一目均衡表は三役好転を保ち、雲の上での高値更新と構造は強気です。押し目を考えるなら、本日開けた窓の下限が位置する1,430円付近がまず意識され、より深ければ5日線や25日線が重なる1,360円前後です。レンジ相場が続いていたため25日線などがスクイーズしているため、右肩上昇の再開には現在の高値圏を維持したまま、それらの傾きが上へ向いてくるのを待つ必要があるでしょう。

ニッカトー(5367)

前場のストップ高から一転、後場には安値を叩く、ジェットコースターのような一日でした。工業用セラミックスの中堅で、AIデータセンター向けのセラミックコンデンサー、いわゆるMLCC関連のモメンタムに乗って、5月下旬から株価が垂直に駆け上がってきた銘柄です。本日も寄り付き後に買いを集め、前場のうちに1,749円のストップ高まで到達し、2018年以来となる上場来高値を更新しました。ところがそこが天井となり、午後には一気に1,322円まで突き落とされ、終値は前日比-2.97%の1,406円。高値から大きく値を消す、長い上ヒゲを伴った陰線で引けています。

注目すべきは出来高です。25日平均比で10倍近い、桁違いの商いを伴っての乱高下でした。ストップ高をつけた直後の急反落に大商いが重なったことは、短期資金の利益確定圧力が一気に噴き出したことを物語っています。

ココに注目!:まず警戒すべきは、行き過ぎた過熱です。25日線乖離率は+59%まで拡大し、RSI14も80前後、平均値幅率に至っては8%を超えています。ボリンジャーバンドは5日前の4倍超まで急拡張し、ボラティリティが極端に高まった状態です。出来高の薄いところを一気に駆け上がっただけに、本日のような乱高下は今後も起こりやすく、板の薄さによる騙しには冷静な対応が求められます。急落によって5月29日に大きく開けた窓に突入しており、この窓埋め水準である1,150円付近までは下値の手掛かりを見つけにくい状況です。25日線や75日線は900円を割り込む水準まで離れており、そこは押し目というより、急騰相場そのものが終わる場合の下値メドと捉えるべきです。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ソリトンシステムズ(3040)

派手さはないものの、着実に上値を切り上げているのがソリトンシステムズです。ITセキュリティを主力とするこの会社は、本日も寄り付きから底堅く推移し、後場に2,205円まで上値を伸ばすと、ほぼ高値圏の2,199円で引けました。前日比+4.61%。終値はそのまま52週高値の更新となり、上ヒゲのほとんどない、買い意欲のしっかりした陽線を形成しています。新興・中小型株が広く売られた本日の地合いを思えば、相対的な強さは際立っていました。終値2,199円に対し、過去の最高値は2020年につけた2,302円。残りは5%程度で、節目はもう目前まで近づいています。

ココに注目!:上昇のわりに過熱感は穏やかで、25日線乖離率は+11%台、ボリンジャーバンドの幅も横ばいにとどまります。RSI14は70をやや超えた水準ですが、平均値幅率は3%台と値動きは落ち着いており、無理のないトレンド継続といえる状態です。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と、土台はしっかりしています。当面の焦点は、2020年来の上場来高値である2,302円を明確に上抜けるかどうかで、これを突破すれば上方は真空地帯に入ります。押し目を考えるなら、5日線とボリンジャーバンドの+1σが重なる2,130円前後がまず下値の目安です。より深く調整する場合は25日線の位置する1,970円前後となり、ここを終値で割り込むようなら、上昇の勢いがいったん止まったと見るべきです。

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