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【ピックアップ銘柄検証】上場来高値を更新した銘柄のその後は?6月第2週の注目株「その後の明暗」

ピックアップ銘柄

今週の相場概況と振り返り

今週の東京市場は、記録づくめの一週間でした。週初の6月15日(月)、日本時間早朝に伝わった米国とイランの戦闘終結合意を受けて地政学リスクが後退し、日経平均は前週末比+5.0%の大幅高で走り出します。翌16日には日銀が政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げましたが、観測報道で十分に織り込まれていたため無難な通過と受け止められ、相場の勢いは続きました。週半ばにかけて70,000円、70,000円台後半、そして節目の71,000円と大台を立て続けに突破し、6月18日には終値で初めて7万円を超えています。週末19日(金)は7営業日続伸となる前日比+0.3%で、終値は71,250円。前週末比+5,230円(+7.92%)と歴史的な上げ幅で週を終え、ザラ場では週間高値71,953円と72,000円の大台に迫りました。もっとも、指数の強さと中身の乖離は週を追うごとに広がりました。TOPIXは4,044.96pt(前週末比+163.00pt、+4.20%)と堅調だったものの、新興のグロース250は695.08pt(同-29.41pt、-4.06%)と逆行安で、再び700の節目を割り込んでいます。とりわけ最終日は時価総額59兆円規模のキオクシアが+12%超と急騰して指数を一手に押し上げる一方、東証プライムの値下がりが全体の56%を占めるなど、メモリ・半導体への一極集中が際立つ展開でした。

米国市場は6月19日が休場(ジューンティーンス)となったため、今週は6月18日までの値動きです。3指数はそろって上昇しましたが、強さはハイテクに集中しました。ハイテク色の濃いNASDAQ100が前週末比+2.60%の30,406.19ptと突出し、S&P500が+0.93%の7,500.58pt、NYダウが+0.71%の51,565ドルと続いています。週後半は半導体株への資金集中が鮮明で、東京市場が連日この「ハイテクだけ強い」流れをなぞった構図でした。

総じて、連日の最高値更新という派手な見出しの裏で、上昇の担い手は半導体・メモリの値嵩株へと急速に絞り込まれた一週間でした。新興・小型の弱さは、6月12日にNASDAQへ上場したスペースXのイベント通過後、国内の宇宙関連株への持ち高整理が進んだことも一因とみられます。来週は、装置からメモリへ資金がさらに偏るのか、米国市場再開後に半導体株がどう動くか、そして極端に積み上がった過熱がどこまで持続するかが焦点になります。

ニッポン高度紙工業(3891)

6/8に取り上げた銘柄です(下記のチャートの白い矢印が取り上げた日です)。
取り上げ時に最も警戒した値動きの荒さは、その後の展開でもそのまま表れました。6月8日の終値9,040円から取り上げ後はいったん8,300円台まで押す場面があり、これは当時サポート候補として挙げた+1σ(8,100円付近)から5日線(8,600円前後)のゾーンにほぼ重なります。ここで下げ止まったあとは6月17日以降に一段と上げ足を速め、週末は10,750円まで駆け上がって上場来高値を連日で更新しました。取り上げ終値からは+18.9%、上場来高値も週末終値と同値(10,750円)まで切り上がっています。短期的な反動を警戒しつつもトレンドの強固さを見ていた当時の見立てに対し、想定された浅めの調整を挟んで再加速した形で、上昇の勢いは衰えていません。週内最高値は6月18日の11,110円(現時点での上場来高値)でした。

今後の視点: 過熱は一段と強まっています。週末終値の25日線乖離率は+29%付近、RSI14は71前後と高水準で、平均値幅率も9%超と日々の振れ幅が極めて大きい点には引き続き警戒が必要です。ボリンジャーバンドは+1σから+2σの強気圏にあり、状態は横ばいです。現値から22%ほど下に位置する25日線(8,300円付近、上記チャートの水平の青い線)は、2か月以上割れておらず、下値目途として期待できる一方割れた場合は短期的な上昇シナリオを見直す必要が出てくる水準です。直近で意識できる押し目は、+1σが走る9,600円前後や直近の戻り高値です。もし来週この銘柄を検討するなら、9,600円付近(上記チャートの水平のオレンジの線)まで押した場面が一つの目安になります。一方、9,000円台を終値で明確に割り込む場合は、足元の急加速がいったん一巡したサインとして警戒感が出てくるでしょう。

太陽誘電(6976)

6/9に取り上げた銘柄です(下記のチャートの白い矢印が取り上げた日です)。
取り上げ翌日の始値17,840円から、週半ばには22,100円(6月16日)まで上値を伸ばし、取り上げ終値17,975円からは一時+23%に達しました。その後は利益確定に押されて週末は19,315円まで戻り、取り上げ終値比では+7.5%で着地しています。当時、RSI14が81前後・25日線乖離率+67%超という極端な過熱を指摘していましたが、押し目らしい押し目を入れないまま一段高となり、想定を上回る上昇でいったんピークを付けてから反落した、という展開でした。注目していた安値15,065円が割られることはなく、急騰の起点は維持されています。週末時点では5日線(19,899円付近)がわずかに現値を上回っており、ザラ場高値からの調整が短期線まで及んでいることがうかがえます。積層セラミックコンデンサとAIサーバー向け需要というテーマの継続が、依然として相場の支えです。

今後の視点: 過熱は和らいだとはいえ依然高水準です。週末終値の25日線乖離率は取り上げ時の+67%超から+33%付近まで縮小し、RSI14も67前後と70を下回りましたが、平均値幅率は13%前後と値動きの荒さは際立っており、相応の覚悟が要る値動きである点は変わりません。ボリンジャーバンドは+1σから+2σの強気圏で、状態は横ばいです。現値から25%ほど下の25日線(14,500円付近)は調整入りの下値メドであり、押し目としては深すぎます。現実的に検討しうるのは、+1σ(18,700円付近)や5日線(19,900円前後)といった中間的な水準です。もし来週この銘柄を検討するなら、+1σの18,700円付近(上記チャートの水平の青い線)まで押した場面が目安となり、週内安値の18,600円付近を終値で割り込む場合は短期の勢いが一巡したサインとして見直す水準になります。逆に終値ベースでの上場来高値である20,845円(上記チャートの水平のオレンジの線)を終値で越えてくれば上昇の勢いが続くとより意識されます。

T&Dホールディングス(8795)

6/10に取り上げた銘柄です(下記のチャートの白い矢印が取り上げた日です)。
利上げ観測と株主還元強化を追い風に取り上げた生保大手は、その後も底堅く推移しました。取り上げ翌日始値4,731円から、6月17日のザラ場では5,017円まで買われ、取り上げ時に付けた高値4,981円を上抜けて約20年ぶりの高値を切り上げています。週末終値は4,894円で、取り上げ終値4,686円からは+4.4%。日銀会合(6月16日)が「事実上の材料出尽くしか」という注目点でしたが、会合通過後も純然たる地銀株のように上値を売られて崩れることはなく、6月4日に発表された自社株買いと傘下生保の事業再編(株式譲渡)による株主還元期待が下支えとなった格好です。半導体に資金が一極集中するなかで、相対的に底堅さを保った一週間でした。

今後の視点: 過熱感は半導体銘柄ほど強くありません。週末終値の25日線乖離率は+11%付近、RSI14は70前後と過熱圏の入り口にあり、平均値幅率は4%前後と落ち着いています。注意したいのはボリンジャーバンドが拡張中(1.3倍)でボラティリティが上向いてきた点です。6月15日に開けた上げ窓は17日に埋められており、17日の安値である4,718円付近(上記チャートの水平のオレンジの線)が+1σも重なることから直近のサポートとして意識されるでしょう。自社株買いが9月末まで続く点は需給面の支えです。もし来週この銘柄を検討するなら、上述した4,718円付近まで押した場面が目安となり、25日線(4,390円付近、上記チャートの水平の青い線)割れに至れば6月5日に開けた窓が意識されることとなるため中期トレンドの見直しを疑う水準になります。上方向へはこのまま高値圏を維持したまま、25日線が追い付てくれば一段高を目指すこともありそうです。

ハードオフコーポレーション(2674)

6/11に取り上げた銘柄です(下記のチャートの白い矢印が取り上げた日です)。
ボリンジャーバンドの収縮からの放れを評価して取り上げたリユース大手は、今週は上値の重い一週間となりました。取り上げ翌日始値2,600円から、6月12日終値・6月15日ザラ場で2,645円まで上げたものの、その後は半導体への資金集中のなかで取り残され、6月16日には2,443円まで沈みました。週末は2,537円まで戻し、取り上げ終値2,573円からは-1.4%とほぼ横ばいで着地しています。サポートに転じるか注目していた2,550円前後の旧高値水準は、週末終値がほぼこの近辺で踏みとどまっており、いったん下値の節目として機能した格好です。一方で、節目を抜けて加速する展開には至らず、放れの勢いは続かなかったのが実情です。

今後の視点: 過熱というより、再び煮詰まりつつある状態です。週末終値の25日線乖離率は+4%台まで縮小し、RSI14も60前後と落ち着き、ボリンジャーバンドは横ばい(0.8倍)でやや収縮気味です。25日線(2,431円付近)が水平に近く、現値との距離も小さいことから、いまはトレンドというよりレンジ寄りの値動きと判断すべき状態で、強い新規材料がない限り25日線への引き戻しが基本シナリオになります。本格的な上昇トレンドへの移行を語るには、上場来高値となる2,645円(上記チャートの水平のオレンジの線)を終値で、できれば出来高増を伴って上抜けることが確認条件です。もし来週この銘柄を検討するなら、5日線(2,499円付近)から25日線(2,431円付近、上記チャートの水平の青い線)まで押した場面が目安となり、25日線を終値で明確に割り込む場合はレンジ相場への移行を警戒する必要がありそうです。


東京エレクトロン(8035)

6/12に取り上げた銘柄です(下記のチャートの白い矢印が取り上げた日です)。
取り上げ時に警戒したのは、週明けにギャップダウンしてアイランドリバーサルとなるリスクでしたが、現実はその逆でした。6月15日はむしろ大きく上に窓を空けて74,800円まで買われ、取り上げ時の懸念は杞憂に終わっています。その後も上値を伸ばし、6月19日のザラ場では77,600円と週内最高値を付けました。週末終値は75,360円で、取り上げ終値68,000円からは+10.8%。ただし最終日は高値77,600円から終値75,360円まで2,000円超を削り、半導体製造装置の主力が資金をメモリ・キオクシアに譲って前日比マイナスで引けた点は気がかりです。装置からメモリへの資金シフトを映した一日で、ザラ場の高値が短期的な節目になった可能性があります。

今後の視点: 過熱は極端です。週末終値の25日線乖離率は+28%付近、RSI14は74前後と過熱圏にあり、平均値幅率(ATR14%)も6%超と値動きが荒いうえ、ボリンジャーバンドは拡張中(1.6倍)でボラティリティが急騰しています。サポートは段階的です。6月15日の上げ窓を埋めた後の安値69,850円付近(上記チャートの水平のオレンジの線)が第一のサポート、その下に6月12日の上げ窓下限64,070円付近(+6.1%の窓・取り上げ時終値圏とも重なる、上記チャートの水平の青い線)が控えます。現値から22%ほど下の25日線(58,700円付近)は、ここまで下げれば上昇トレンド自体の調整入りを意味する下値メドです。

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【上場来高値ウォッチ】週次パフォーマンス

先週上場来高値を更新した銘柄が、その後どのような軌跡を辿ったのかを数値化して振り返ります。
※上場来高値を更新した銘柄のパフォーマンスを事後検証するものであり、売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

週次パフォーマンス表(6/8〜6/12 紹介分)

銘柄コード 銘柄名 出現日 出現翌日始値 6/19終値 騰落率 損益額 6/19までの
最高値
騰落率 6/19までの
最安値
騰落率 出現日
52週ATH回数
2264.T 森永乳業 6/8 5,150 4,691 -8.91% -459 5,473 +6.27% 4,630 -10.10% 22回
3891.T ニッポン高度紙工業 6/8 9,380 10,750 +14.61% 1,370 11,110 +18.44% 8,090 -13.75% 23回
6742.T 京三製作所 6/8 974 1,011 +3.80% 37 1,030 +5.75% 903 -7.29% 3回
8282.T ケーズホールディングス 6/8 2,111 1,998 -5.33% -112 2,201 +4.26% 1,960 -7.15% 23回
8362.T 福井銀行 6/8 5,600 4,960 -11.43% -640 6,140 +9.64% 4,900 -12.50% 2回
9256.T サクシード 6/8 3,020 2,540 -15.89% -480 3,520 +16.56% 1,547 -48.77% 13回
9678.T カナモト 6/8 5,460 5,330 -2.38% -130 5,670 +3.85% 5,300 -2.93% 8回
9824.T 泉州電業 6/8 7,050 7,130 +1.13% 80 7,420 +5.25% 6,550 -7.09% 9回
166A.T タスキホールディングス 6/9 996 1,091 +9.54% 95 1,162 +16.67% 984 -1.20% 10回
1979.T 大氣社 6/9 4,520 4,810 +6.42% 290 4,915 +8.74% 4,375 -3.21% 38回
2264.T 森永乳業 6/9 5,312 4,691 -11.69% -621 5,390 +1.47% 4,630 -12.84% 23回
3891.T ニッポン高度紙工業 6/9 9,750 10,750 +10.26% 1,000 11,110 +13.95% 8,090 -17.03% 24回
4109.T ステラ ケミファ 6/9 7,810 6,960 -10.88% -850 8,070 +3.33% 6,860 -12.16% 2回
4972.T 綜研化学 6/9 3,550 3,370 -5.07% -180 3,575 +0.70% 3,315 -6.62% 24回
5844.T 京都フィナンシャルグループ 6/9 4,680 4,726 +0.98% 46 4,808 +2.74% 4,375 -6.52% 36回
6013.T タクマ 6/9 3,400 3,650 +7.35% 250 3,750 +10.29% 3,365 -1.03% 17回
6135.T 牧野フライス製作所 6/9 14,920 14,560 -2.41% -360 14,950 +0.20% 13,930 -6.64% 4回
6178.T 日本郵政 6/9 2,204 2,240 +1.66% 36 2,361 +7.12% 2,182 -0.98% 7回
6448.T ブラザー工業 6/9 3,865 3,777 -2.28% -88 3,901 +0.93% 3,707 -4.09% 10回
6742.T 京三製作所 6/9 970 1,011 +4.23% 41 1,030 +6.19% 903 -6.91% 4回
6976.T 太陽誘電 6/9 17,840 19,315 +8.27% 1,475 22,100 +23.88% 13,895 -22.11% 9回
7715.T 長野計器 6/9 3,895 4,535 +16.43% 640 4,645 +19.26% 3,560 -8.60% 3回
8282.T ケーズホールディングス 6/9 2,154 1,998 -7.22% -156 2,201 +2.18% 1,960 -9.01% 24回
8331.T 千葉銀行 6/9 2,462 2,491 +1.16% 28 2,593 +5.30% 2,347 -4.69% 32回
8359.T 八十二銀行 6/9 2,452 2,347 -4.28% -105 2,470 +0.75% 2,287 -6.73% 49回
8362.T 福井銀行 6/9 5,740 4,960 -13.59% -780 6,140 +6.97% 4,900 -14.63% 3回
8366.T 滋賀銀行 6/9 2,260 2,294 +1.50% 34 2,365 +4.65% 2,172 -3.89% 34回
8381.T 山陰合同銀行 6/9 2,154 2,186 +1.49% 32 2,240 +3.99% 2,090 -2.97% 28回
8392.T 大分銀行 6/9 2,350 2,264 -3.66% -86 2,513 +6.94% 2,215 -5.74% 14回
8725.T MS&ADインシュアランスグループホールディングス 6/9 4,657 4,551 -2.28% -106 4,742 +1.83% 4,510 -3.16% 13回
8750.T 第一生命ホールディングス 6/9 1,757 1,814 +3.27% 58 1,843 +4.89% 1,704 -3.02% 33回
9076.T セイノーホールディングス 6/9 2,760 2,619 -5.13% -142 2,774 +0.49% 2,606 -5.61% 12回
9436.T 沖縄セルラー電話 6/9 3,785 3,650 -3.57% -135 3,815 +0.79% 3,605 -4.76% 46回
9678.T カナモト 6/9 5,560 5,330 -4.14% -230 5,670 +1.98% 5,300 -4.68% 9回
9824.T 泉州電業 6/9 6,910 7,130 +3.18% 220 7,420 +7.38% 6,550 -5.21% 10回
166A.T タスキホールディングス 6/10 1,024 1,091 +6.54% 67 1,162 +13.48% 1,011 -1.27% 11回
1979.T 大氣社 6/10 4,485 4,810 +7.25% 325 4,915 +9.59% 4,375 -2.45% 39回
3099.T 三越伊勢丹ホールディングス 6/10 3,628 3,871 +6.70% 243 4,011 +10.56% 3,518 -3.03% 1回
3156.T レスター 6/10 4,405 4,410 +0.11% 5 4,760 +8.06% 4,355 -1.14% 12回
3663.T セルシス 6/10 1,920 1,760 -8.33% -160 1,941 +1.09% 1,740 -9.38% 24回
4462.T 石原ケミカル 6/10 2,998 3,730 +24.42% 732 3,875 +29.25% 2,876 -4.07% 5回
4732.T ユー・エス・エス 6/10 1,930 1,888 -2.18% -42 1,944 +0.67% 1,838 -4.82% 30回
5844.T 京都フィナンシャルグループ 6/10 4,480 4,726 +5.49% 246 4,808 +7.32% 4,375 -2.34% 37回
6101.T ツガミ 6/10 6,240 7,380 +18.27% 1,140 7,860 +25.96% 6,060 -2.88% 54回
6178.T 日本郵政 6/10 2,230 2,240 +0.45% 10 2,361 +5.85% 2,182 -2.15% 8回
6376.T 日機装 6/10 3,500 3,880 +10.86% 380 4,080 +16.57% 3,450 -1.43% 34回
6859.T エスペック 6/10 4,090 4,700 +14.91% 610 4,790 +17.11% 3,930 -3.91% 20回
6976.T 太陽誘電 6/10 14,430 19,315 +33.85% 4,885 22,100 +53.15% 13,895 -3.71% 10回
7173.T 東京きらぼしフィナンシャルグループ 6/10 12,020 12,500 +3.99% 480 12,540 +4.33% 11,190 -6.91% 51回
7180.T 九州フィナンシャルグループ 6/10 1,418 1,440 +1.48% 21 1,505 +6.10% 1,396 -1.55% 9回
7186.T 横浜フィナンシャルグループ 6/10 1,678 1,750 +4.32% 72 1,822 +8.58% 1,646 -1.94% 28回
7350.T おきなわフィナンシャルグループ 6/10 6,330 6,250 -1.26% -80 6,720 +6.16% 6,150 -2.84% 57回
7380.T 十六フィナンシャルグループ 6/10 2,141 2,179 +1.77% 38 2,295 +7.19% 2,120 -0.98% 45回
7419.T ノジマ 6/10 1,568 1,446 -7.78% -122 1,579 +0.70% 1,431 -8.74% 25回
7715.T 長野計器 6/10 3,705 4,535 +22.40% 830 4,645 +25.37% 3,560 -3.91% 4回
7735.T SCREENホールディングス 6/10 12,500 16,745 +33.96% 4,245 17,160 +37.28% 12,460 -0.32% 13回
8035.T 東京エレクトロン 6/10 61,000 75,360 +23.54% 14,360 77,600 +27.21% 60,210 -1.30% 18回
8282.T ケーズホールディングス 6/10 2,113 1,998 -5.42% -114 2,132 +0.92% 1,960 -7.24% 25回
8306.T 三菱UFJフィナンシャル・グループ 6/10 3,113 3,278 +5.30% 165 3,394 +9.03% 3,080 -1.06% 27回
8331.T 千葉銀行 6/10 2,404 2,491 +3.60% 86 2,593 +7.84% 2,347 -2.39% 33回
8334.T 群馬銀行 6/10 2,317 2,316 -0.02% 0 2,425 +4.66% 2,270 -2.05% 37回
8359.T 八十二銀行 6/10 2,331 2,347 +0.69% 16 2,465 +5.75% 2,287 -1.89% 50回
8360.T 山梨中央銀行 6/10 6,060 5,800 -4.29% -260 6,380 +5.28% 5,770 -4.79% 12回
8362.T 福井銀行 6/10 5,610 4,960 -11.59% -650 5,700 +1.60% 4,900 -12.66% 4回
8366.T 滋賀銀行 6/10 2,231 2,294 +2.82% 63 2,365 +6.01% 2,172 -2.64% 35回
8367.T 南都銀行 6/10 1,760 1,726 -1.93% -34 1,849 +5.06% 1,726 -1.93% 3回
8368.T 百五銀行 6/10 1,900 1,890 -0.53% -10 2,044 +7.58% 1,848 -2.74% 48回
8370.T 紀陽銀行 6/10 4,460 4,430 -0.67% -30 4,670 +4.71% 4,385 -1.68% 48回
8381.T 山陰合同銀行 6/10 2,127 2,186 +2.77% 59 2,240 +5.31% 2,090 -1.74% 29回
8392.T 大分銀行 6/10 2,347 2,264 -3.54% -83 2,512 +7.03% 2,215 -5.62% 15回
8418.T 山口フィナンシャルグループ 6/10 2,889 2,860 -1.02% -30 3,013 +4.29% 2,808 -2.79% 29回
8725.T MS&ADインシュアランスグループホールディングス 6/10 4,578 4,551 -0.59% -27 4,742 +3.58% 4,510 -1.49% 14回
8750.T 第一生命ホールディングス 6/10 1,728 1,814 +5.04% 87 1,843 +6.69% 1,704 -1.36% 34回
8795.T T&Dホールディングス 6/10 4,731 4,894 +3.45% 163 5,017 +6.05% 4,598 -2.81% 1回
9076.T セイノーホールディングス 6/10 2,762 2,619 -5.19% -144 2,770 +0.29% 2,606 -5.68% 13回
9256.T サクシード 6/10 3,340 2,540 -23.95% -800 3,435 +2.84% 1,547 -53.68% 14回
9304.T 澁澤倉庫 6/10 1,442 1,552 +7.63% 110 1,553 +7.70% 1,421 -1.46% 46回
9436.T 沖縄セルラー電話 6/10 3,760 3,650 -2.93% -110 3,815 +1.46% 3,605 -4.12% 46回
9678.T カナモト 6/10 5,440 5,330 -2.02% -110 5,570 +2.39% 5,300 -2.57% 10回
166A.T タスキホールディングス 6/11 1,075 1,091 +1.49% 16 1,162 +8.09% 1,016 -5.49% 12回
2108.T 日本甜菜製糖 6/11 4,570 4,600 +0.66% 30 4,680 +2.41% 4,480 -1.97% 6回
2674.T ハードオフコーポレーション 6/11 2,600 2,537 -2.42% -63 2,645 +1.73% 2,443 -6.04% 5回
4732.T ユー・エス・エス 6/11 1,908 1,888 -1.02% -20 1,922 +0.71% 1,838 -3.69% 30回
5484.T 東北特殊鋼 6/11 4,485 4,480 -0.11% -5 4,485 +0.00% 4,480 -0.11% 4回
6178.T 日本郵政 6/11 2,280 2,240 -1.75% -40 2,361 +3.53% 2,196 -3.68% 9回
6278.T ユニオンツール 6/11 25,190 25,090 -0.40% -100 27,150 +7.78% 24,390 -3.18% 32回
7460.T ヤギ 6/11 4,675 4,755 +1.71% 80 4,875 +4.28% 4,675 +0.00% 20回
8118.T キング 6/11 1,210 1,217 +0.58% 7 1,249 +3.22% 1,181 -2.40% 30回
9436.T 沖縄セルラー電話 6/11 3,770 3,650 -3.18% -120 3,780 +0.27% 3,605 -4.38% 47回
166A.T タスキホールディングス 6/12 1,127 1,091 -3.19% -36 1,162 +3.11% 1,016 -9.85% 13回
1941.T 中電工 6/12 5,200 5,400 +3.85% 200 5,450 +4.81% 5,190 -0.19% 37回
2108.T 日本甜菜製糖 6/12 4,640 4,600 -0.86% -40 4,680 +0.86% 4,480 -3.45% 7回
2674.T ハードオフコーポレーション 6/12 2,644 2,537 -4.05% -107 2,645 +0.04% 2,443 -7.60% 6回
3099.T 三越伊勢丹ホールディングス 6/12 3,770 3,871 +2.68% 101 4,011 +6.39% 3,663 -2.84% 2回
3156.T レスター 6/12 4,450 4,410 -0.90% -40 4,760 +6.97% 4,355 -2.13% 13回
4042.T 東ソー 6/12 2,950 2,970 +0.69% 20 3,086 +4.61% 2,942 -0.29% 6回
4216.T 旭有機材 6/12 7,320 7,730 +5.60% 410 7,820 +6.83% 7,180 -1.91% 6回
4462.T 石原ケミカル 6/12 3,385 3,730 +10.19% 345 3,875 +14.48% 3,360 -0.74% 6回
4992.T 北興化学工業 6/12 2,139 2,120 -0.89% -19 2,167 +1.31% 2,021 -5.52% 12回
6013.T タクマ 6/12 3,515 3,650 +3.84% 135 3,750 +6.69% 3,445 -1.99% 18回
6178.T 日本郵政 6/12 2,325 2,240 -3.63% -84 2,344 +0.84% 2,196 -5.53% 10回
6278.T ユニオンツール 6/12 26,020 25,090 -3.57% -930 27,150 +4.34% 24,960 -4.07% 33回
6376.T 日機装 6/12 3,705 3,880 +4.72% 175 4,080 +10.12% 3,665 -1.08% 35回
6525.T KOKUSAI ELECTRIC 6/12 9,212 10,165 +10.35% 953 10,615 +15.23% 9,092 -1.30% 17回
6859.T エスペック 6/12 4,340 4,700 +8.29% 360 4,790 +10.37% 4,215 -2.88% 21回
6976.T 太陽誘電 6/12 16,800 19,315 +14.97% 2,515 22,100 +31.55% 16,110 -4.11% 11回
7380.T 十六フィナンシャルグループ 6/12 2,250 2,179 -3.16% -71 2,295 +2.00% 2,147 -4.58% 46回
7460.T ヤギ 6/12 4,830 4,755 -1.55% -75 4,875 +0.93% 4,710 -2.48% 21回
7735.T SCREENホールディングス 6/12 14,760 16,745 +13.45% 1,985 17,160 +16.26% 14,410 -2.37% 14回
8035.T 東京エレクトロン 6/12 74,800 75,360 +0.75% 560 77,600 +3.74% 69,850 -6.62% 19回
8118.T キング 6/12 1,194 1,217 +1.93% 23 1,229 +2.93% 1,181 -1.09% 31回
8316.T 三井住友フィナンシャルグループ 6/12 6,506 6,482 -0.37% -24 6,733 +3.49% 6,363 -2.20% 22回
8367.T 南都銀行 6/12 1,824 1,726 -5.37% -98 1,849 +1.37% 1,726 -5.37% 4回
9304.T 澁澤倉庫 6/12 1,507 1,552 +2.99% 45 1,553 +3.05% 1,447 -3.98% 46回
9735.T セコム 6/12 6,512 6,458 -0.83% -54 6,577 +1.00% 6,281 -3.55% 8回
合計 664,112 696,853 +4.93% 32,740

振り返りと考察

セクターローテーション分析

今週の二大テーマ——米イラン停戦による地政学リスクの後退と、日銀の利上げ実施——は、セクター間の明暗をくっきりと分けました。停戦を起点としたリスクオンの恩恵を最も受けたのが半導体・電子部品で、初出ベースの平均騰落率は+18%超と全業種で突出しています。SCREENホールディングス(7735)の+33.96%、東京エレクトロン(8035)の+23.54%、KOKUSAI ELECTRIC(6525)の+10.35%と、半導体製造装置を含む機械(平均+6%台)まで物色は広く波及しました。化学も石原ケミカル(4462)の+24.42%が牽引しましたが、ステラケミファ(4109)が-10.88%と振るわず、セクター平均は+2%台にとどまっています。一方、週前半に利上げ観測で買われた銀行は20銘柄と最大の母集団ながら、利上げ実施が出尽くしと受け止められて平均-0.37%とほぼ横ばい。福井銀行(8362)が-11.43%と沈む裏で三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が+5.30%と健闘するなど、内部で勝ち負けが交錯しました。明確な負け組はサービス(平均-5.32%、サクシード(9256)が-23.95%)や小売(同-2.21%)で、新興・内需が半導体物色の蚊帳の外に置かれた構図がはっきりと表れています。

上位パフォーマー分析

上位を占めたのは半導体製造装置と関連素材という、極めて偏った顔ぶれでした。共通するのは、上場来高値を更新して上方にレジスタンスが乏しい「真空地帯」へ突入し、出来高を伴って一気に水準を切り上げた点です。とりわけ示唆に富むのが、同一銘柄でも出現日によってパフォーマンスが大きく分かれたことです。太陽誘電(6976)は6月9日初出だと+8.27%ですが、6月10日に押した局面で拾えていれば出現翌日始値が14,430円と低く、その後の戻りを取り込んで+33.85%に達していました。東京エレクトロン(8035)も6月10日初出の+23.54%に対し、窓を空けて急騰した翌日の6月12日初出は+0.75%とほぼ横ばいで、高値掴みに近い結果になっています。出現日別では、半導体・装置勢が崩れから切り返した6月10日が25銘柄・平均+5.31%と最も良く、急落のさなかに拾った6月8日(8銘柄・平均-3.05%)と対照的でした。ギャップアップを追わず、調整を挟んだタイミングで入れたかどうかが、結果を大きく左右した一週間でした。

指数 vs パフォーマンス表

今週の日経平均は+7.92%という歴史的な上昇を記録しました。これに対し、前週に上場来高値を更新した66銘柄の今週末までの騰落率は単純平均で+2.20%、時価総額の重みを反映した合計でも+4.93%にとどまっています。指数の上げ幅が、上場来高値更新という強い銘柄群の平均をなお大きく上回ったわけで、今週は典型的な「指数は上昇したが個別は置き去り」の相場でした。背景にあるのは寄与度の極端な偏りです。日経平均の上昇は、キオクシアや太陽誘電、東京エレクトロン、SCREENホールディングスといった一握りの値嵩半導体・メモリ株が一手に担い、とりわけ最終日はキオクシア単独で指数を支える場面すら見られました。グロース250が前週末比-4.06%と逆行安に沈んだことが象徴するように、指数の華々しさと市場全体の中身の弱さは、週を追うごとに乖離を広げていきました。

まとめ

連日の最高値更新で終えた一週間でしたが、最終日の6月19日には息切れの兆しがにじみました。日経平均はザラ場で72,000円目前まで迫りながら約700円を削って引け、TOPIXとグロース250はともに反落、半導体製造装置の主力も資金をメモリに譲って前日比マイナスで引けています。今週フォローした半導体・装置銘柄の多くは、25日線乖離率がニッポン高度紙工業で+29%付近、太陽誘電で+33%付近、東京エレクトロンで+28%付近と、いずれも過熱の度合いが極端な領域にあります。これらの25日線は現値から20%以上も下に位置しており、そこまでの調整は「押し目」ではなくトレンド自体の変化を意味する水準だと整理しておくべきです。来週の最大の焦点は、6月19日に表面化した「装置からメモリへ」の資金シフトが続くのか、それとも半導体物色の裾野が再び広がって市場の幅(市場全体の参加の広さ・健全性)が回復するのかです。続伸の条件は値上がり銘柄数の回復と物色の拡散で、これが伴えば過熱を消化しながらの上値追いも考えられます。逆に幅の狭いまま値嵩株だけが買われる展開が続けば、いずれ短期的な反動は避けられません。装置主力の浅い押し目の目安は5日線や直近の上げ窓下限、本格的な調整深度の目安は25日線——という二段構えで、米国市場が再開する週明け以降の半導体株の動きを見極めたいところです。

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