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【ピックアップ!】2026年6月9日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は27銘柄でした。
前日の急落から一転、本日の東京市場は大きく切り返しました。日経平均は前日比1,392円高の65,416円(+2.17%)と反発し、昨日失った下げ幅のおよそ半分を取り戻しています。寄り付き直後こそ一時63,918円まで売られ前日終値を下回る場面もありましたが、その後は買い戻しが優勢となり、高値65,485円に迫る水準で引けました。前日の米国市場は、NYダウが-0.16%と小幅安だった一方、S&P500が+0.30%、ハイテク色の濃いNASDAQ100が+1.58%と反発しており、先週末の半導体ショックからの戻りが東京市場の主力株を下支えした格好です。

ただし、指数の戻りと中身にはやや温度差があります。TOPIXは前日比+1.14%の3,896.11と堅調だった反面、新興・中小型のグロース250は-0.99%の740.60と逆行安となりました。東証プライムの騰落も値上がり842に対し値下がり670と、上昇銘柄が過半を占めたとはいえ、+2.17%という指数の伸びほどの広がりはありません。戻りを主導したのは値嵩・大型株であり、中小型・新興には資金が回りきらなかった、選別色の濃い反発でした。

物色の重心は金融にも偏りました。本日上場来高値を更新した27銘柄のうち、千葉銀行・八十二銀行・滋賀銀行・福井銀行といった地方銀行勢に京都フィナンシャルグループを加え、MS&ADインシュアランスグループ・第一生命ホールディングスといった保険まで、銀行・保険で9銘柄を占めています。日銀が来週の金融政策決定会合で政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げる方針と伝わり、利ざや改善への期待が金融株に集中した形です。6月5日に銀行株が動意付き、8日の急落を挟んで本日また金融が主役へ戻ってきた流れで、利上げというテーマがこの数日の相場の太い軸になっていることがうかがえます。加えて森永乳業や日本郵政、セイノーホールディングスなど内需・ディフェンシブにも資金が向かい、半導体一辺倒だった相場の重心が、金利上昇の恩恵を受ける金融・バリューへと移ってきた印象です。売買代金は東証プライムで約10.9兆円と高水準を保っており、様子見というより、テーマを絞った積極的な資金移動が進んだ一日だったと見ることができます。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

太陽誘電(6976)

前日比3,000円高の17,975円、上昇率にして+20%超という、時価総額2兆円超の大型株とは思えない急騰でした。寄り付きで4%超のギャップアップを演じたあと、前場は16,000円台での値動きにとどまっていましたが、後場に入って一段と上げ足を速め、終値でストップ高かつ上場来高値となる17,975円に張り付いて引けています。下ヒゲをわずかに残すだけの大陽線で、引け味の強さは際立ちました。背景にあるのは、積層セラミックコンデンサの需給逼迫とAIサーバー向け需要、そして製品値上げという、5月以降この銘柄を押し上げてきたテーマの継続です。本日は米ハイテク株の反発を受けて電子部品セクター全体に買いが向かいやすく、その追い風も乗った格好です。直近では6月3日に高値を付けたあと8日まで水準を切り下げており、いったん調整を挟んでから本日の急伸につながった点は押さえておきたいところです。なお信用売残が一定量積み上がっており、+20%超の急騰局面で売り方の買い戻しが上げを加速させた可能性もあります。5月下旬に9,000円付近で取り上げた際、すでに+3σ超の極度の過熱とRSI過熱圏を指摘していましたが、その後の押し目らしい押し目もないまま株価はおよそ倍になり、本日さらに一段高となりました。

ココに注目!:とにかく過熱が極端です。RSI14は81前後、25日線乖離率は+67%超に達し、平均値幅率も10%超で、本日のザラ場は安値15,065円から高値17,975円まで2,900円超振れています。日々の値幅がこれだけ荒いと、一日で大きく取れる代わりに一日で大きく失うリスクも同居しており、相応の覚悟が要る値動きです。ボリンジャーバンドは±1σ幅が直近で拡張しており、ボラティリティの急騰がそのまま表れています。現実的に意識できる押し目は、5日線が走る16,300円付近、あるいは本日の急騰の起点となった15,000〜15,700円の水準でしょう。本日の安値15,065円は後場の急伸が始まった足元の水準であり、ここを終値で割り込むようだと目先の勢いが一巡したサインとして注意したいところです。一方、25日線が位置する10,700円付近は現値から約40%下にあり、ここはもはや「押し目」ではなく、そこまで下げるなら上昇トレンドそのものの調整入りを意味する下値メドと捉えるべき水準です。

ステラケミファ(4109)

5月下旬にこの銘柄を取り上げた際は、6,000円付近の25日線まで押すのを待つ展開を指摘していました。そこから6月初頭にかけて下押す展開を見せたものの、安値は6,690円にとどまり25日線へタッチすることなく、その後は水準を切り上げ続け、本日ザラ場で8,100円の上場来高値を付けてきました。高純度フッ化水素酸など半導体材料を主力とする同社にとって、半導体関連の堅調と本日の米ハイテク株反発は素直な追い風です。もっとも、本日の値動きは一本調子ではありませんでした。寄り付きで上場来高値8,100円を付けたあと7,590円まで押す場面があり、そこから切り返して前日比140円高の7,950円で引けています。実体は小さく下ヒゲの長い足で、高値圏での荒さと同時に、押したところで買いが入る底堅さの両面が出た一日でした。

ココに注目!:注目したいのは、本日の安値7,590円がボリンジャーバンドの+1σ(7,500円台)と重なる水準で下げ止まり、反発した点です。今日の相場ではこの帯域が支えとして機能したことになり、今後もここで踏みとどまれるかが当面の見どころになります。RSI14は74前後と過熱圏に入り、25日線乖離率も+16%台と高めですが、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と、強気の形がこの過熱感を支えています。一方で平均値幅率は5%超と値動きは荒く、高値8,100円を一度はねつけられた以上、当面はこの水準が上値の意識点になりそうです。本日の下値として踏みとどまった+1σ~5日線(7,500円~7,700円付近)は押し目として意識されるでしょう。さらに25日線の6,800円付近は現値から15%ほど下にあり、そこまで下げる場合は健全な調整というより上昇の勢いそのものを見直す下値メドとして見ておくのが妥当です。

綜研化学(4972)

粘着剤を主力とする東証スタンダードの化学株で、本日は前場に上場来高値となる3,645円を付けながら、引けにかけて失速しました。終値は前日比15円安の3,550円と、わずかながら前日終値を下回って引けています。前場高値3,645円に対し後場高値は3,555円どまりで、ザラ場の高値こそ更新したものの上ヒゲを残す陰線となり、上放れを終値で確定できなかった一日でした。

ココに注目!:高値3,645円はボリンジャーバンド+3σ(3,640円台)をわずかに上抜いた水準で、そこを維持できずに押し戻された点が今日の足の弱さを物語っています。RSI14は60台、25日線乖離率も+3%台と過熱感は乏しく、上方向の余地そのものは残っていますが、モメンタムの裏付けがまだ伴っていません。直近は値動きが落ち着いており、25日線(3,420円付近)から大きく離れていない位置にあることからも、ここからの本格的な上放れを語るには、3,645円を出来高を伴って終値で明確に抜けてくる確認がほしいところです。逆にそれができなければ、+1σの3,490円付近や25日線まで一度戻りを試す展開も想定されます。下値の支えとしては、まず5日線(3,490円付近)と+1σが重なるゾーンが目安になります。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

中電工(1941)

地味ながら堅調な値動きが続く中国電力系の電気工事会社です。本日は前日比185円高の5,050円と、出来高を平常の1.79倍に膨らませながら、上ヒゲの短い陽線で高値圏に引けました。後場にかけて上値を伸ばす底堅い一日で、上場来高値5,140円まであと2%弱に迫っています。本日は内需・建設関連にも資金が向かう地合いで、利上げ局面で恩恵が意識されやすいバリュー株物色の流れに乗った形と見るのが自然です。

ココに注目!:この銘柄はここしばらく4,400〜5,000円を挟んだ狭いレンジでの推移が続いています。ボリンジャーバンドの±1σ幅は横ばい、25日線もほぼ水平で、典型的なレンジ相場の形だったところに、本日出来高を伴って上放れを試した点が変化の兆しです。RSI14は64前後、平均値幅率も2%台と落ち着いており、過熱感はありません。本日の高値5,090円は+2σ(5,070円付近)を上抜いており、上場来高値5,140円を終値で明確に超えられるかが、レンジ離脱を確定させる条件になります。25日線の4,790円付近を明確に割れると再びレンジ相場入りが意識される目安になるでしょう。

雪印メグミルク(2270)

乳業大手の同社が、本日は出来高を平常の2.48倍に膨らませて急伸しました。前日比150円高の3,650円で引け、上場来高値圏に到達しています。ザラ場では一段と買われて3,810円まで上値を伸ばす場面もありましたが、そこから値を消し、上ヒゲの長い陽線で引けました。前場に高値を付けたあとは伸び悩んでおり、高値圏では利益確定の売りが出やすかったことがうかがえます。それでも終値で+4%台を確保した点は、本日内需・ディフェンシブに資金が向かった地合いの強さを映したものと言えそうです。

ココに注目!: 本日の高値3,810円はボリンジャーバンド+3σ(3,800円付近)を瞬間的に上抜いた水準で、そこに長い上ヒゲを残した形は、短期的な行き過ぎと達成感からの売りが同居したサインです。RSI14は69前後と過熱圏の入り口にあり、しかも大商いを伴う上ヒゲである点には注意が要ります。平均値幅率は2%台と普段は値動きの穏やかな銘柄だけに、本日のような大幅な振れは過熱の表れと見るべきでしょう。当面は、5日線と+1σがほぼ重なる3,510円付近を下値のメドに、3,500〜3,650円での仕切り直しが必要となりそうです。改めて上を試すには、本日の高値3,810円を終値で明確に上抜いてくる必要があります。逆に5日線・+1σの3,510円付近を終値で割り込むようなら、さらに下の25日線3,370円付近までの調整も視野に入ります。

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