【ピックアップ!】2026年5月28日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は37銘柄でした。
高値追いが続いてきた東京市場ですが、本日は一転して小幅安となりました。日経平均は前日比306円安の64,693円と反落し、ザラ場では一時63,875円まで下押しする場面もありました。前日にかろうじてプラス圏を保った相場が、本日は寄り付き後に65,165円まで上値を試したものの続かず、最終的には小幅安に収まったものの後場にはがくっと水準を切り下げる展開もありました。始値からの高安の値幅は1,200円を超えており、見た目の下落幅以上に日中は振れの大きい一日でした。

ただし、その下の景色はやや異なります。日経平均が-0.47%、TOPIXが-0.41%と値嵩株・大型株を映す指数が下げる一方、グロース250は+0.63%とプラスを確保しました。ここ数日は「値嵩株が指数を支え、その裏で中小型・グロース株が売られる」という構図が続いていましたが、本日はその力関係が逆転しています。指数の主役だった大型ハイテク・半導体関連に高値警戒からの利益確定が出やすかった一方、出遅れていた中小型株の一角には買い戻しが入った状態と整理できます。

騰落の中身を見ると、東証プライムは値上がり767に対して値下がり747と、値上がり銘柄数がわずかに上回りました。指数がマイナスで引けたにもかかわらず半数近くの銘柄が上昇したという事実は、本日の下げが一部の大型株に偏った指数主導の側面を持っていたことの裏返しです。前日のグロース株主導の調整とは対照的に、本日は指数の頭が重い裏で個別物色はむしろ広がりを見せたと言えます。

昨夜の米国市場はNYダウが+0.36%とプラスを保った一方、NASDAQ100は-0.09%とハイテクが小幅安で引けていました。米ハイテクの一服を受けて、本日の東京市場でも半導体・値嵩株に手仕舞い売りが先行しやすかったとみられます。もっとも、グロース250がしっかり上昇したことを踏まえると、米国株安をそのまま引き継いだというより、ここまで買われすぎた主役級から相対的に出遅れていた銘柄へ資金が回る循環物色の色合いが濃い一日でした。

売買代金は東証プライムで約10.9兆円と、引き続き高水準を維持しています。指数が反落する中でも商いが細っていない点は、市場参加者が様子見に転じたというより、利益確定と新規の買いが交錯しながら資金が回転している状態を示唆します。総じて本日は、指数の小幅調整という表面と、中小型株への物色拡大という実態が同居した、選別色を保ちつつも底堅さの残る地合いだったと言えそうです。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

マキヤ(9890)

26日引け後に報じられた神戸物産との資本業務提携が株価を大きく押し上げています。「業務スーパー」のフランチャイジーとして協業してきた両社が、資本面でも関係を一段と強化する内容で、神戸物産がマキヤの筆頭株主となる見通しが好感されました。提携が伝わった27日は買い気配のままストップ高で張り付き、本日もその勢いを引き継いで寄り付きから水準を切り上げ、1,597円まで上値を伸ばして上場来高値を更新しています。

もっとも、本日の値動きは強さ一辺倒では終わりませんでした。高値1,597円をつけた後は売りに押され、終値は安値圏の1,455円。高値から140円幅を吐き出して引けており、前日終値1,500円すら下回って大陰線で着地しました。提携への期待で2日連続の急騰となった反動で、短期資金の利益確定が一気に出た格好です。出来高25日平均比12倍超という極端な大商いを伴っての反落であり、過熱した需給の重さが意識される展開でした。

なお、今回の提携にはマキヤ側の自社株公開買い付けや第三者割当による自社株処分も組み合わされており、創業家の資産管理会社から神戸物産へと筆頭株主が入れ替わる構図です。資本政策を含む複合的な材料だけに、思惑が先行しやすい点には留意が必要です。

ココに注目!:平均値幅率は2%台と数字の上では大きくないものの、それは急騰前の静かな値動きを引きずった見かけの値です。直近2営業日で株価水準が一気に切り上がっており、ボリンジャーバンド±1σ幅が5日前比で14倍に急拡張していることが、ボラティリティの激変を端的に物語っています。現値は+3σを大きく上抜けた極度の過熱圏にあり、RSI14も80前後と振り切れた水準です。本日大陰線で前日終値を割り込んだことを踏まえると、まずは過熱を冷ます調整が入りやすい場面と見るのが自然でしょう。買残が出来高9日分超と整理に時間を要する重さを抱えている点も、戻りの上値を抑える要因になり得ます。昨日開けた上昇窓を終値で明確に下回ると昨年8月の高値である1,300円付近までサポートとなるものが存在しない点には注意が必要です。

ヒロセ電機(6806)

昨日に野村証券がレーティング最上位・目標株価32,500円に引き上げたことを受けてコネクター大手のヒロセ電機が、+9.99%とストップ高に迫る急騰で上場来高値を更新しました。レーティング格上げという材料があるとはいえ地合いが大型ハイテク・電子部品にやや逆風だった中でこれだけの上昇を演じた相対的な強さは際立っています。寄り付きから買いが厚く、前日終値24,735円に対し26,735円で大きく窓を開けて始まると、そのまま27,870円まで上値を追い、高値圏で引けました。出来高25日平均比2倍超を伴った、力強い高値更新です。同社は1月までのもみ合いを上抜けて以降、5日線・25日線・75日線・200日線が完全な順番に並ぶパーフェクトオーダーを維持しており、トレンドの強さは折り紙付きです。

ココに注目!:ボリンジャーバンド+3σを突き抜け、RSI14も80弱、25日線乖離率も17%超と高水準で、短期的にはいつ過熱解消の調整が入ってもおかしくない位置です。一目均衡表は三役好転かつ雲の上での高値更新と構造的には申し分ありませんが、平均値幅率が4%超と日々の値幅が大きい点は、押し目を待つ際にも振り回されやすいことを意味します。本日大きく開けた上げ窓の下限(25,000円付近)が短期的な支持帯として機能するかがまず一つの注目点で、ここを終値で割り込むようなら短期トレンドの一服を見ておきたいところです。より腰を据えて押し目を拾うなら、+1σや25日線(23,000円台前半)まで乖離が縮小してくる場面が、過熱を冷ました後の本格的な押し目候補として現実的でしょう。買残は出来高1日分にも満たない軽さで、需給面が上値の重しになる状態ではありません。

福山通運(9075)

陸運大手の福山通運が+2.66%と続伸し、こちらも上場来高値を更新してきました。派手さはないものの、ここ2週間ほど着実に水準を切り上げてきた銘柄で、本日も前日終値6,400円を上回る6,490円で寄り付くと、6,780円まで上値を伸ばして高値を更新しています。昨日今日で目立った新規材料は出ていませんが、5月中旬の本決算で示された来期の二桁営業増益計画と、依然1倍を下回る株価純資産倍率という割安感が、見直し買いの土台になっているとみられます。物色の矛先が大型ハイテクから出遅れ・割安株へ回りやすかった本日の地合いとの相性が良かった一面もありそうです。昨日取り上げたセイノーホールディングスもそうですが、陸運という派手さに欠ける業種ながら、静かに買いを集め続けている点が際立ちます。

ココに注目!:テクニカル面で最も目を引くのは、ボリンジャーバンドの拡張です。±1σ幅が5日前比で1.6倍に広がっており、明確にボラティリティが高まっています。株価は+1σ〜+2σの強気圏で推移しており、過熱というほどではないものの、25日線乖離率17%超という数字は短期的な伸び切り感を示します。RSI14は72前後とやや過熱を示唆する水準まで上がってきました。需給面では、信用売残が買残を上回る構造が確認できます。貸借倍率は1倍を下回っており、これは将来的な買い戻し需要を内包すると同時に、上値の重しが軽いことも意味します。エントリーを考えるなら、過熱が一服して5日線(6,300円台後半)や直近の上げ窓の下限(6,420円付近)まで浅く押した水準がまず短期の目安です。上場来高値を更新して上方に節目が乏しい真空地帯にあるだけに、調整時は下方の25日線・75日線の傾きが崩れないかどうかを確認したいところです。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ジョイフル本田(3191)

ホームセンター大手のジョイフル本田が+0.96%と小幅高で、上場来高値まであと一歩のところまで迫ってきました。決算や材料で跳ねるタイプではなく、本日も目立った新規材料は出ていませんが、地味ながら静かに水準を切り上げ続けている点にこそ妙味があります。本日は2,224円まで上値を伸ばし、終値2,214円と高値圏で引けました。ここで距離感を正しく押さえておきたいところです。本日のザラ場高値2,224円は52週高値とちょうど並ぶ水準ですが、上場来高値である2,310円(2024年4月)にはまだ4%超の距離があります。連続増配を続ける株主還元姿勢と、自己資本比率の高い堅実な財務が、ディフェンシブな買いを引き寄せている状態とみられます。

ココに注目!:この銘柄の特徴は、とにかく値動きが穏やかな点にあります。平均値幅率は1%台と本日取り上げた中で最も低く、ボリンジャーバンドの±1σ幅も5日前比でほぼ横ばい。派手な過熱感はなく、株価は+1σ〜+2σの強気圏を静かに上昇しています。25日線乖離率も3%台と過熱とは無縁の水準で、RSI14は63前後とまだ余裕を残しています。これは、過熱による急反落のリスクが小さい一方、上値追いのスピードも緩やかになりやすいことを意味します。現在の株価水準2,200円台は昨年8月から何度もトライして跳ね返されている価格帯です。上場来高値は2,310円ですが、終値ベースでは一度も2,300円台をつけておらず、そこを明確に超えることができれば価格水準を一段上げてくる可能性も考えられます。ただし、また跳ね返されることがあれば錯塩中ごろから続くレンジ水準の下限である2,000円台まで戻されることを意識するべきでしょう。

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