本日の相場概況
本日の上場来高値更新銘柄数は38銘柄でした。
半導体株が再び買われ、本日の東京市場は前日に続いて上値を伸ばしました。日経平均は前日比814円高の68,557円と続伸です。寄り付きから買いが先行し、一時は69,374円まで駆け上がって前日終値から1,600円を超える上げ幅を記録しましたが、買い一巡後は伸び悩み、転換線ではじき返される形となって、高値から800円あまり水準を切り下げて引けています。4営業日連続で25日線割れ(終値ベース)となったことは上昇への力が弱まっていると意識されます。前日の米国市場では、ハイテク中心のNASDAQ100が+1.62%、S&P500が+0.81%、NYダウが+0.27%と揃って上昇し、なかでも半導体株の強さが目立ちました。この流れを引き継ぎ、東京市場でも半導体製造装置株を中心にハイテクへ資金が向かった一日です。
もっとも、指数の見た目と中身にはなおギャップが残ります。TOPIXは前日比15.71ポイント高の4,036.08と+0.39%にとどまり、しかも始値4,042.65を下回って引けました。新興のグロース250は3.34ポイント高の718.88と+0.47%で小幅高です。日経平均の大幅高は指数寄与度の大きい半導体・値嵩株が牽引した色彩が濃く、値嵩主導の構図は続いています。ただ、東証プライムの騰落は値上がり815に対して値下がり706と値上がりが優勢で、指数だけが上がって中身が乏しかった前日から、裾野はいくぶん広がりました。売買代金は約10.4兆円と、前日の約9.6兆円からやや増えています。
物色の中心は明確に半導体でした。値上がり率の上位を半導体製造装置株が数多く占め、後述するタツモが+10%を超えるなど、短期資金がこの一角に集中しています。一方で、本日上場来高値を更新した38銘柄の顔ぶれを見ると、様相はやや異なります。めぶきフィナンシャルグループ・ほくほくフィナンシャルグループから武蔵野銀行・滋賀銀行・北洋銀行まで銀行株が15行を数え、東京センチュリー・リコーリースの金融周辺を含めると、金融系だけで全体の4割を超えました。ただ、これら銀行株の多くは前日比マイナスで引けており、ザラ場で高値を更新しても勢いそのものは細っています。7月2日以降続いてきた「脱キオクシア」の循環物色は、前日から半導体への巻き戻しに転じており、避難先だった銀行・金融はなお高値圏にありながらも、上値の重さがにじみ始めた格好です。半導体への資金回帰と、高値圏で息切れしかけた金融との綱引きが続くなか、指数の上昇とは裏腹に、日経平均自体も高値から失速して終えた点は気に留めておきたいところです。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
タツモ(6266)
半導体製造装置株が軒並み値を飛ばした本日、タツモも中核の一角として買われました。前日の米ハイテク高を追い風に値上がり率上位を装置株が数多く占めるなか、同社は先端AI半導体の製造プロセスでニッチトップの実力を持つ点が改めて評価され、10%を超える上昇となりました。寄り付きから買い優勢で高値5,410円まで一気に水準を切り上げ、6月22日以来となる上場来高値を更新。出来高は25日平均比で2倍超に膨らんでいます。ただ引けにかけては上げ幅をやや削り、高値から200円ほど下げた5,210円で着地しました。大商いを伴って高値から押し戻された点は、高値圏での利益確定の存在もうかがわせます。
ココに注目!:移動平均線は5日線・25日線・75日線・200日線がすべて上向きに並ぶパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と、トレンドの形は理想的です。25日線乖離率は+17%台と過熱感が出始めていますが、RSI14は64前後と過熱圏の70にはまだ届いておらず、7月初旬の調整が過熱を冷ました分、上値余地はなお残っています。もっとも平均値幅率が7%を超える値動きの荒い銘柄だけに、日々の振れの大きさには注意が要ります。押し目としてまず意識されるのは、本日の窓の下限4,855円付近から+1σが通る4,960円付近にかけての水準です。より深く健全な調整なら25日線の4,440円付近が下値メドとなり、その下の75日線(3,500円処)を終値で割り込むようだと、ここまでの上昇トレンドそのものを見直す展開になります。ただ急騰で出来高の薄い価格帯を駆け上がってきただけに、各移動平均線はあくまで下値メドの一つと捉えておきたいところです。
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気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
伊藤忠エネクス(8133)
派手さはありませんが、日々の値幅を抑えたまま着実に水準を切り上げてきたのが伊藤忠エネクスです。本日も出来高こそ穏やかながら終日じり高で推移し、高値引けとなる2,039円まで買われ、上場来高値2,126円まであと4%程度に迫りました。平均値幅率は2%を切る静かな値動きで、指数が半導体主導で大きく振れた本日の地合いとは一線を画す、独自の底堅さが際立っています。
特段の新規材料は見当たりませんが、注目したいのは需給の構造です。貸借倍率は0.5倍を割り込み、信用の売り残が買い残を大きく上回っています。買い残は出来高1日分にも満たない軽さで、戻り待ちのしこりが乏しいなか、売り方の買い戻しが上値を切り上げる一因になっている可能性があります。
ココに注目!: ボリンジャーバンドは±1σ幅がやや収縮していますが、帯そのものは切り上がっており、移動平均線もパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転と、方向感は上向きです。これは方向中立のもみ合いではなく、上昇途中の小休止と見るのが自然で、直近の高値を出来高を伴って明確に上抜けば、上場来高値の更新に一段と近づきます。下値では2,000〜2,030円処に5日線・25日線・+1σが集まる支持帯があり、この帯を終値で維持しているうちは強基調が続いていると見てよいでしょう。逆に2,000円処を終値で明確に割り込むようだと、上昇の小休止が長引くサインとして意識されます。値幅の小さい銘柄だけに派手な妙味には乏しいものの、需給の軽さと上向きの方向感が両立している点は、更新間近の銘柄として見ておく価値があります。
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