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【ピックアップ!】2026年9月2日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

前日の米国市場は3指数がそろって下げました。NYダウは-0.79%の52,766.88ドル、S&P500は-0.71%の7,631.47、NASDAQ100は-1.29%の29,077.22です。金利の先高観が、高い成長を織り込んで買われてきたハイテク株を削る形になり、下落率はNASDAQ100が最も大きくなりました。

東京市場はその流れをそのまま引き継ぎます。日経平均は前日終値を1,020円下回る65,195円で始まり、この寄り付きの値段がそのまま当日の高値でした。売りは終日止まらず、安値64,215円まで水準を切り下げ、終値は1,889円安の64,325円、-2.85%と大幅な3日続落です。日中の値幅は980円で、そのほぼ下限での引けとなりました。TOPIXは100.26ポイント安の4,081.60で-2.40%、9日続いた上昇が一転して大きく崩れています。グロース250も22.61ポイント安の777.48、-2.83%で、こちらも寄り付きの788.27が当日の高値でした。3指数の下落率が2%台にそろい、大型も中小型も区別なく売られた全面安です。

背景にあるのは金利と原油、そして中東情勢です。国内の10年物国債の利回りは3.015%へ一段と上昇し、1996年9月以来の高い水準になりました。原油高と地政学リスクの高まりもあわせて投資家心理を冷やし、東証33業種はすべてが下落、上昇した業種はひとつもありません。値がさのハイテク株から景気敏感株へと売りが波及し、ソフトバンクグループとアドバンテストの2銘柄だけで日経平均を470円あまり押し下げています。

上場来高値を更新したのは25銘柄でした。前日の73銘柄から3分の1近くまで減っています。最も多かったのは食料品と銀行業の5銘柄ずつです。食料品はニップン、昭和産業、不二製油、ヱスビー食品、キユーピーと、家庭でおなじみの顔ぶれが並びました。銀行業は西日本フィナンシャルホールディングス、第四北越フィナンシャルグループ、ひろぎんホールディングス、群馬銀行、七十七銀行です。次いで卸売業がTOKAIホールディングス、萬世電機、三谷商事、阪和興業の4銘柄、化学が松本油脂製薬、東京インキ、綜研化学の3銘柄と続きました。前日は卸売業19銘柄を筆頭に商社が名を連ねていましたが、本日は原材料高を価格へ転嫁できる内需の食品が最上位まで上がってきています。金利上昇を追い風にする銀行が前日から残る一方で、資金の避難先が商社から食品へ移りました。

規模の面でも様子が変わりました。時価総額1兆円を超えたのは日本郵政の6.88兆円と群馬銀行の1.08兆円の2社だけで、前日の9社から大きく減っています。高値更新の主役は中小型株へ寄りました。上昇率の首位はティアフォーの+19.73%、次いで松本油脂製薬の+8.74%、サイプレス・ホールディングスの+2.22%です。一方で25銘柄のうち13銘柄が前日比マイナスで引けており、ザラ場で高値をつけても引けまで持ち帰れなかった銘柄が半数を超えました。前日は73銘柄中8銘柄にとどまっていたところです。高値を更新できる銘柄が減っただけでなく、更新した銘柄のなかでも買いが引けまで続かなくなっています。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

キユーピー(2809)

1日に、マヨネーズやドレッシングなどの家庭用商品と業務用商品を、11月1日出荷分から値上げすると発表しました。中東情勢を受けた原材料と包装資材の高騰が理由です。これを受けて本日は寄り付きから買いが先行し、日経平均が1,889円安となるなかを4,929円まで買われ、上場来高値を更新しました。もっとも上値には売りが控えており、そこから終日じりじりと水準を切り下げて、終値4,793円はそのまま当日の安値です。長い上ヒゲを残した安値引けですが、それでも前日比ではプラスを確保し、4日続伸となりました。出来高は25日平均の1.6倍と、更新には商いが伴っています。7月8日に上場来高値更新間近として取り上げたときは、当時の上場来高値4,700円まであと2%程度という位置でした。その後この水準を上抜け、7月29日に更新を果たし、本日はさらに上を取っています。当時の貸借倍率は0.6倍台で、本日も売残が買残を上回る売り長の構造が続いています。一方で当時70台前半だったRSI14は61まで下がり、株価の位置が上がったにもかかわらず過熱の数値はむしろ薄れました。

ここに注目!: 本日の値動きで押さえておきたいのは、終値がボリンジャーバンドのどこへ着地したかです。高値4,929円はザラ場で+2σを超えた水準ですが、終値4,793円は+1σのすぐ上へ戻りました。上値を買った参加者が報われず、上放れの確定は先送りになった形です。帯そのものの位置は5日前と比べてわずかに切り上がった程度で、±1σ幅も横ばい。価格帯ごと押し上げるほどの速度は出ていません。ただし52週での更新は今回で14回目にあたり、更新を重ねてきた実績のある銘柄です。土台も整っており、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転が成立し、株価は雲の上にあります。25日線乖離率は2%台と伸び切っておらず、平均値幅率も1%台と値動きは穏やかです。75日線とは8%台、200日線とは10%台の乖離にとどまり、長期の水準から見ても離れすぎた位置ではありません。需給面では信用買残が出来高25日平均の1日分にはるかに満たず、しこりはほとんどありません。1日には自己株式の取得状況の途中経過も開示されています。継続の判断軸は、終値で+1σの4,780円付近を維持できるかどうかです。一目均衡表の転換線もほぼ同じ4,790円付近に重なっており、この帯を明確に割るかどうかが最初の分岐になります。あわせて、8月27日の4,649円から本日の4,793円まで続いている押し安値の切り上がりが崩れないかを見ておきたいところです。上放れを確定させる観測点は、本日の高値4,929円を終値で上抜けること。逆に、25日線と5日線が集まる4,680〜4,750円のゾーンを終値で下回るようだと、8月下旬の保ち合いへの逆戻りとなります。

東プレ(5975)

2018年1月31日以来、8年7か月ぶりの上場来高値更新です。1日の取引終了後に、日系大手証券が投資判断を中立から強気へ引き上げたと伝わり、目標株価もあわせて引き上げられました。これを受けて本日は寄り付きから買いが先行し、3,610円まで買われて長く届かなかった高値を塗り替えています。ただし高値をつけたのは寄り付き直後の時間帯で、その後は前場のうちに3,400円台まで押し戻され、後場は同じ水準での小動きに終始しました。終値3,415円は高値から195円下で、長い上ヒゲを残した陰線です。それでも日経平均が2.85%下げた日に55円高で引けており、相対的な強さははっきり出ています。出来高は25日平均の2倍を超えました。上昇の土台には、8月上旬に発表した第1四半期決算が市場予想を上回ったことがあります。

ここに注目!: 勢いを測るうえで最も直接的なのは、ボリンジャーバンドの帯そのものの位置です。中心線は5日前比で3%台の切り上がりとなっており、株価が跳ねただけでなく価格帯ごと水準が上がっています。±1σ幅は横ばいで、拡張を伴わずに帯が持ち上がる形です。ただし本日の終値は、ザラ場で超えた+2σから+1σ~+2σの間へ戻りました。上放れを終値で確定できていない状態であり、長い上ヒゲで上値を抑えられた足が出た点は、今後数日の確認材料になります。52週での上場来高値更新は今回が1回目です。8年以上動かなかった上値を跳ね返したばかりで、更新を続けられるかどうかの実績はこれからという段階になります。もっとも移動平均線はパーフェクトオーダー、三役好転も成立して株価は雲の上にあり、土台は整っています。25日線乖離率は10%台、200日線からは31%台上に離れており、長期の水準からはかなり距離が開きました。RSI14は74と高い数字ですが、帯の位置が切り上がりを続けている間はこの数値だけで腰折れを見込む段階ではありません。平均値幅率は2%台です。需給は貸借倍率が8倍台と買残に偏っているものの、買残回転日数は1日分に満たず、出来高に対しては軽い水準にとどまっています。継続の観測点は、5日線とボリンジャーバンドの+1σが3,300円付近で重なる水準を終値で保てるかどうかです。8月28日の3,190円から本日の3,395円まで押し安値が切り上がっており、この並びが続くかもあわせて見ておきたいところ。本日の高値3,610円を終値で上抜ければ上放れが確定します。逆に3,300円付近を終値で割り込めば仕切り直し、8月末の急伸の起点である3,200円付近まで戻すようだと、上昇そのものを見直す水準になります。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

三菱ケミカルグループ(4188)

8月下旬から、複数の証券会社が投資判断や目標株価を相次いで引き上げる動きが続いています。本日は寄り付き前に格上げの観測が伝わり、寄り付きから買いが先行しました。1,304円まで買われ、2018年1月9日につけた上場来高値1,320円まで1%あまりに迫る場面がありました。ただし前場の早い時間に上値が重くなり、その後は指数の下げに歩調を合わせて上げ幅を消しました。終値1,268円は前日比で小幅高にとどまり、上場来高値までは4%程度の距離を残しています。それでも全面安のなかでプラスを維持したことは事実で、出来高も普段の1.5倍を上回る商いが入りました。市場の業績コンセンサス予想も週を追って切り上がってきており、8月上旬に発表した第1四半期決算の好調な内容が、時間をかけて評価に反映されつつあります。

ここに注目!: この銘柄で目を引くのは、上昇がごく短期間に集中している点です。8月26日の終値1,132円から本日の1,268円まで、5営業日で1割を超える上げになりました。株価がボリンジャーバンドの+2σ付近まで一気に駆け上がった一方で、中心線の位置は5日前とほとんど変わっていません。帯域はやや広がったものの、価格だけが先に帯の上端へ張り付いた形です。終値1,268円は+2σのすぐ下にあり、ザラ場で超えた帯の外側から戻された状態になります。移動平均線はパーフェクトオーダー、三役好転も成立して雲の上にあり、土台そのものは強気です。ただし52週での上場来高値の更新は0回です。更新を重ねてきた実績のある銘柄ではなく、まずは最初の1回にたどり着けるかという段階になります。25日線乖離率は7%台、RSI14は65と、水準の面ではまだ余裕があります。平均値幅率は2%台です。需給では貸借倍率が11倍台と買残に大きく偏っており、上値では戻り待ちの売りが出やすい形といえます。ただし信用買残は出来高25日平均の1日分にも届かず、1兆円を超える時価総額と厚い商いを踏まえれば、倍率の大きさよりも回転の速さのほうが実態に近いでしょう。継続の観測点は、5日線と+1σが重なる1,220円付近を終値で維持できるかどうかです。8月27日以降おおむね切り上がってきた押し安値が続くかもあわせて確認したいところ。上値では、まず本日の高値1,304円を終値で上抜けられるかが最初の関門になります。1,220円付近を終値で割り込むようだと8月末からの急伸は仕切り直しとなり、25日線の1,180円付近まで戻す展開になれば、上昇の前提そのものを見直す必要が出てきます。

北海道瓦斯(9534)

全面安の地合いのなか、新規の材料が出ていないにもかかわらず、出来高だけが25日平均の4倍を超えて膨らみました。株価は前場から段階的に水準を切り上げ、後場に入って924円まで買われました。終値は31円高の919円、+3.49%で、ヒゲの短い実体の厚い大陽線です。4月21日につけた上場来高値930円へ、4か月あまりぶりに接近してきました。終値919円との差は1%あまりです。8月20日の終値809円からは9営業日で1割を超える上昇で、前日も始値がそのまま当日の安値となる形で4%台上げています。本日で2営業日続けて、寄り付きの値段を一度も下回らずに引けました。東証33業種がすべて下落するなかでの上昇で、原油高と金利上昇を手掛かりに前日まで買われてきた流れを、一社で引き継いだ形です。

ここに注目!: 上昇の速度は数字にはっきり出ています。ボリンジャーバンドの±1σ幅は5日前の2.2倍へ拡張し、帯の位置も5日前比で2%台の切り上がりです。株価は+2σと+3σの間にあり、本日の高値924円は+3σを上回りました。ここに出来高25日平均比4倍超が重なっており、上昇に商いの裏付けがあります。52週での上場来高値更新は20回を数える常連で、更新を重ねてきた実績も十分です。RSI14は86と極めて高い数字になりますが、帯の上側を歩いている間はこの数値だけで調整入りを見込む段階ではありません。帯の位置の切り下がり、押し安値の切り下げ、出来高の細り、上値を抑えられた足といった崩れの兆候は、いずれもまだ出ていません。押し安値は8月20日の790円からほぼ一貫して切り上がっています。一方で土台にはまだ課題が残ります。移動平均線の並びは混在で、25日線が200日線をわずかに下回ったままです。ここが上抜けてくれば、腰の据わった上昇への移行が期待できる場面になります。平均値幅率は2%程度と、値動き自体は荒くありません。需給は貸借倍率が13倍台と買残に偏っており、上値では戻り待ちの売りが出やすい形ですが、買残回転日数は1日分を下回り、出来高に対しては軽い水準です。継続の観測点は、終値で+2σの880円付近を維持できるかどうか。上値では4月21日につけた930円を終値で上抜けられるかが焦点になります。+1σの840円台を終値で割り込むようだと8月下旬からの急伸は仕切り直しとなり、25日線と200日線が重なる800円台前半まで戻す展開になれば、上昇の前提そのものを見直すことになります。

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