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【ピックアップ!】2026年7月28日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は33銘柄でした。
前週から燻っていた半導体売りが、本日は雪崩に変わりました。日経平均は前日比2,566円安の62,364円と急反落。ザラ場では61,923円まで売られ、下げ幅は一時3,000円を超えています。約2カ月ぶりの安値水準です。前日の米国市場はNYダウが+0.51%と続伸し、S&P500も+0.02%とわずかにプラスを確保しましたが、NASDAQ100は-0.32%と下落。指数の見出しこそ平穏だったものの、その裏でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3日続落となり2%安、中国企業との競争激化懸念から半導体装置株が売られていました。この一点だけが東京へ持ち込まれた格好です。

さらに悪いことに、寄り付き後は韓国市場の急落が重なりました。韓国総合株価指数は下げ幅を8%超へ広げ、サーキットブレーカーが発動して全銘柄の売買が一時停止。連動性を強めているキオクシアホールディングスは5万円の節目を割り込み、ストップ安まで売り込まれました。値下がり率の上位もキオクシアの-18.33%、SUMCOの-16.53%、ローツェの-15.16%と半導体一色でした。

もっとも、市場全体が一方通行だったわけではありません。TOPIXは102.48ポイント安の3,963.59で-2.52%、グロース250は18.35ポイント安の676.57で-2.64%と、いずれも日経平均の下落率には届いていません。東証プライムの値下がりは1,047銘柄で全体の67.2%、値上がりも480銘柄ありました。売買代金は9兆1,959億円と前日の9兆3,556億円からむしろ減っており、その一方で売買高は増加しています。値嵩の半導体株から単価の低い銘柄へ、商いの重心が移ったことがうかがえます。東証33業種でも小売業、空運業、陸運業、輸送用機器、食料品が上昇し、下落したのは非鉄金属、電気機器、金属製品、ガラス・土石製品、機械などでした。

資金の逃げ込み先は、上場来高値を更新した33銘柄の顔ぶれにはっきり出ています。食料品が6銘柄、小売業が7銘柄と、この2業種だけで13銘柄と全体の4割を占めました。ニップン、日本甜菜製糖、雪印メグミルク、サッポロホールディングス、ニチレイ、日本たばこ産業が並び、小売はサイゼリヤ、吉野家ホールディングス、ブロンコビリー、FOOD & LIFE COMPANIES、ジョイフル本田、ハードオフコーポレーション、ブックオフグループホールディングス。ここにKDDI、セコム、ダスキン、ブリヂストンといった内需・ディフェンシブが加わります。時価総額11兆円超の日本たばこ産業から296億円の学究社まで規模はまちまちで、大型主導とも中小型主導とも言えない、テーマそのものへの資金移動でした。

前週まで一覧を埋め尽くしていた金融は、銀行3銘柄、保険2銘柄、その他金融1銘柄の計6銘柄まで減っています。しかもその6銘柄はすべて前日比マイナスかほぼ変わらずで引けました。第四北越フィナンシャルグループは-3.08%、オリックスは-4.09%と、朝方に高値を更新したあと売りに押されています。半導体を売って金利へ、という21日以降の付け替えは、本日ついに金利からも資金が抜け、内需とディフェンシブの一点に集中しました。指数の急落を横目に、逃げ場を探す資金だけが淡々と移動した一日でした。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

大和工業(5444)

後場に入ってから上場来高値を取りに行った銘柄は、本日は数えるほどしかありませんでした。大和工業はその一つです。前場は市場全体の急落に付き合う形で13,185円まで売られましたが、これは前日の安値とちょうど同じ水準。ここで下げ止まると後場にかけて水準を切り上げ、13,485円まで買われて前日に続く2営業日連続の上場来高値更新となりました。終値は13,385円で前日比10円安、実体のほとんどない足に長い下ヒゲを残した形です。出来高は25日平均を7割ほど上回りました。7月31日には第1四半期決算の発表を控えています。日経平均が3.95%下げた日に、内容としては無傷で切り抜けたこと自体が、この銘柄の置かれた需給の状態を物語っています。

ココに注目!:移動平均線は5日線から200日線までパーフェクトオーダーが崩れておらず、一目均衡表も雲の上で三役好転が成立しています。ボリンジャーバンドは±1σ幅が5日前の1.5倍へ拡張し、中心線も切り上がっているため、帯ごと上へシフトしながら値幅を広げている状態です。それでいて25日線乖離率は+6%台、平均値幅率も2%台にとどまり、急騰銘柄にありがちな過熱感は見当たりません。RSI14が71前後まで上がってきた点だけが短期の重さとして意識されるところです。下値では13,000〜13,190円のゾーンに5日線、直近2営業日の安値、ボリンジャーバンドの+1σが集まっており、ここまでの押しは上昇の途中経過として拾いに行ける水準です。信用買残は出来高25日平均の0.4日分と軽く、戻り待ちの売りが上値を塞ぐ構造にもなっていません。一方で25日線が位置する12,600円前後を終値で割り込むようなら、決算をきっかけに流れが変わったと見て組み立て直す必要があります。

RYODEN(8084)

前場11時、業績予想の上方修正と増配が伝わった瞬間に、この銘柄だけ相場の景色が変わりました。寄り付き直後は市場全体の急落に押されて3,835円まで下げていたものが、発表後は一気に4,190円まで買い上げられ、6月17日に付けていた上場来高値をあっさり上回っています。後場は4,055円から4,180円のレンジで揉み合い、終値は4,080円と155円高。出来高は25日平均の4倍を超える大商いでした。半導体を含む電子デバイス商社という業態からすれば、関連株が総崩れとなった日に自力の材料で高値を更新したのは、なんとも対照的な光景です。高値からは110円ほど押し戻されて引けましたが、実体の大きな陽線であることに変わりはありません。

ココに注目!: 本日までのこの銘柄は、25日線がほぼ水平でボリンジャーバンドの帯幅も帯の位置も動かない、典型的なレンジ相場にありました。6月中旬以降の値動きは3,735円から3,980円の狭い範囲に収まっています。本日はそのレンジ上限を出来高の急増を伴って終値で明確に上抜け、+2σの上に着地しました。トレンド相場への移行を判断するうえで必要な条件は、ひとまず揃っています。一方で一目均衡表は雲の上に位置するものの、転換線と基準線が同値で三役好転にはまだ届いていません。RSI14は62前後、25日線乖離率も+4%程度と、上放れ初日としては過熱の余地を残した数字です。押し目を考えるなら、3,920〜4,000円のゾーンにボリンジャーバンドの+1σ、25日線、これまでのレンジ上限が重なっており、ここまで戻して支えられるかがレンジ卒業の本物度を測る場面になります。逆に75日線の3,740円前後まで水準を落とすようであれば、材料一巡で元のレンジへ戻ったと判断すべきところです。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

シンプレクス・ホールディングス(4373)

決算発表の翌日が、よりによって指数の3.95%安と重なりました。27日の大引け後に第1四半期決算を発表したシンプレクス・ホールディングスは、本日1,173円まで買われて前日の高値を上回る場面をつくったものの、そこからは上値を追えず、終値は1,144円と前日比2円安。上下にヒゲを伸ばした十字足で引けています。決算は増益で着地し、上期計画に対する進捗も例年並みを確保した内容でしたが、前日に一段高していただけに、素直な買い直しにはつながりませんでした。それでも市場全体が2,500円を超える下げに見舞われるなかで前日終値の水準を守り切ったのは、十分に相対的な強さと言えるでしょう。出来高は25日平均の2倍を超えています。上場来高値の1,225円までは終値ベースで7%超の距離ですが、ザラ場では4%台まで迫りました。

ココに注目!:この銘柄で最も特徴的なのは需給です。信用売残が買残の4倍近くまで積み上がり、貸借倍率は0.26倍。売り方が優勢な貸借銘柄で、買残回転日数も出来高25日平均の0.4日分と軽く、上値に滞留する買い方の重しがほとんどありません。株価が節目を上抜けた際に売り方の買い戻しが上昇を加速させやすい構造で、今回の上場来高値への接近もその文脈で見ると理解しやすくなります。ボリンジャーバンドは±1σ幅こそ横ばいですが、中心線が5日前から切り上がっており、帯ごと水準を上げている状態です。25日線乖離率は+12%超、RSI14は69前後と、過熱の一歩手前で踏みとどまっています。平均値幅率が3%台と日々の振れは小さくないため、下値では1,070〜1,085円のゾーンに5日線と27日に開けた窓が重なる支持帯を意識したいところです。ここまで戻して切り返す形であれば押し目として合理的で、25日線が位置する1,020円前後を終値で割り込むようなら、決算後の上昇そのものを見直す必要が出てきます。

サガミホールディングス(9900)

外食チェーンが指数の急落を尻目に高値を取りに行くという、めったに見ない光景でした。本日は2,011円で始まったあと一度1,987円まで押す場面がありましたが、そこから切り返して2,059円まで買われ、終値は2,055円と57円高。高値引けに近い陽線です。出来高は25日平均を6割ほど上回りました。本日発表された新規材料は見当たりませんが、小売業が東証33業種の上昇率上位に並んだ資金の流れに、きれいに乗った格好です。なお7月6日には8月30日を基準日として1株を2株とする株式分割を発表しており、基準日が近づくなかでの高値接近でもあります。上場来高値2,067円までは残り0.5%程度、ほぼ手が届く位置まで来ました。

ココに注目!: RSI14が84前後まで駆け上がっている点は、まず正面から受け止めるべき数字です。ボリンジャーバンドも+2σと+3σの間に位置し、±1σ幅は5日前の1.4倍へ拡張、中心線も切り上がっており、上昇が加速している状態を示しています。25日線乖離率は+16%台。ここまでは強さの証拠ですが、移動平均線の並びは混在で、25日線・75日線がなお200日線を下回ったままである点は見落とせません。長期のトレンド転換はまだ確認しきれておらず、足元の上昇は始まって間もない段階にあるということです。加えて貸借倍率0.14倍と売残が買残を大きく上回っており、買い戻しが上値を軽くしている可能性があります。短期の支えは5日線が位置する1,950円前後、押し目として現実的に検討できるのはボリンジャーバンドの+1σがある1,880円前後です。25日線の1,760円前後まで下げる展開は押し目ではなく、上昇トレンドそのものが調整に入ったことを意味する水準として区別しておきたいところです。上値については、2,067円を終値で明確に上抜けたときにはじめて真空地帯に入ります。

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