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【ピックアップ!】2026年9月9日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

前日の米国市場は3指数がそろって下げました。NYダウは628.18ドル安の52,786.07ドルで-1.18%、S&P500は45.08ポイント安の7,673.52で-0.58%、NASDAQ100は36.45ポイント安の29,507.70で-0.12%です。中東情勢の緊迫化を受けて原油が上げ幅を広げ、物価の上昇が再び強まるとの警戒が株式に向かいました。下げ方は指数ごとに差がつき、ハイテク中心のNASDAQ100は小幅な下落にとどまっています。

東京市場もこの流れを引き継いで売り先行で始まりました。日経平均は前日終値を182円下回る65,087円で寄り付いています。ただ65,000円の手前では買い戻しが入り、いったん65,794円まで水準を戻してプラス圏へ浮上しました。そこから先が続きません。後場は新規の手掛かりを欠いたまま押し戻され、終値は126円安の65,142円、-0.19%と続落です。日中の値幅は777円ありました。TOPIXは3.69ポイント安の4,046.64で-0.09%、グロース250は3.30ポイント安の783.76で-0.42%と、3指数とも小幅安でそろっています。指数を押し下げたのはアドバンテストとファーストリテイリングで、この2銘柄だけで約382円分の下押し要因になりました。逆に押し上げたのがソフトバンクグループの約204円分とフジクラの約82円分です。

東証プライムの値上がりは601銘柄、値下がりは920銘柄で全体の59%を占めました。前日は値上がり362・値下がり1,158でしたから、下げの裾野はいくぶん狭まっています。売買代金は9兆2,303億円で、前日の8兆4,774億円から7,500億円あまり増えました。商いが膨らみながら指数がほとんど動かなかったのは、資金が業種をまたいだ入れ替えに使われたためです。値上がりは16業種、値下がりは17業種と拮抗しました。上げたのは非鉄金属、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業。下げたのは証券・商品先物取引業、サービス業、小売業、保険業です。原油高を素直に買う動きが石油・石炭製品と鉱業へ向かいました。値上がり率で首位に立ったのは非鉄金属で、こちらは米国で光ファイバーの長期供給契約が伝わり、光通信関連から電線株へ買いが波及したものです。その裏で内需の一角と金融の一部が売られました。

上場来高値を更新した銘柄は9に減りました。前日は14銘柄です。業種は医薬品、化学、その他製品、小売業、不動産業、情報・通信業、電気・ガス業に1銘柄ずつ散らばり、2銘柄が並んだのは卸売業だけでした。伊藤忠商事と泉州電業です。電線の商社である泉州電業が顔を出したのは、指数を支えたフジクラや、値上がり率の上位に入った古河電気工業と同じ流れとみられます。時価総額1兆円を超えたのは伊藤忠商事の16.07兆円だけで、残りはすべて中小型です。上昇率の首位はフルヤ金属の+7.86%、次いでオンコリスバイオファーマの+3.30%、大伸化学の+2.80%でした。

9銘柄のうち3銘柄が前日比マイナスで引けています。前日は14銘柄中9銘柄でしたから、比率としては戻りました。ただし誠建設工業は-19.62%と、ザラ場でつけた上場来高値から大きく崩れています。指数がほとんど動かなかった日でも、物色の先端では引けまで買いが続かない銘柄が出続けています。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

フルヤ金属(7826)

3日に更新間近として取り上げたときは、5月15日につけた上場来高値11,010円まで、ザラ場の高値から5%弱の距離が残っていました。それを4営業日で詰め切っています。本日は後場に入ってから買いが加速し、14時台に11,390円をつけて4か月弱ぶりの上場来高値更新です。終値は820円高の11,250円、+7.86%。前場は10,590円から11,050円のレンジを行き来していましたが、12時半を回ったところで11,200円台まで水準が飛び、そこから一段ずつ高値を切り上げました。出来高は25日平均の1.62倍です。実体の厚い大陽線で、高値からは140円押して引けています。8月27日の終値9,140円から、9営業日で2,000円を超える上げになりました。8月6日に開示した決算が連続の最高益見通しと増配計画を示して以降、データセンター向けの需要拡大を背景に水準の切り上がりが続いています。

ここに注目!: 上昇の速さは帯そのものに出ています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+10%台の切り上がりとなり、3日に取り上げたときの8%台からさらに加速しました。株価が跳ねただけでなく、価格帯ごと持ち上がっている状態です。±1σ幅は5日前からわずかに縮んでおり、幅を広げずに帯ごと上がる形が続いています。終値11,250円は+2σの11,130円付近をわずかに上回る水準で、帯の外側に踏みとどまりました。

上場来高値の更新は直近1年で15回を数えます。更新を重ねてきた常連で、5月15日以来の再開でした。本日抜いた11,010円との差は3%ほどしかなく、厚い壁を叩き割ったというより、止まっていたテンポが戻った更新です。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転が成立し、株価は雲の上にあります。3日に確認点として挙げた9,400〜9,600円のゾーンには、その後の4営業日とも終値が一度も接近せず、条件は保たれたままです。

RSI14は72前後、25日線乖離率は+25%台と数字は高い水準にあります。ただ帯の位置が加速して切り上がっているあいだは、この高さだけで上昇が終わると読む段階ではありません。むしろ注意したいのは値動きの荒さのほうで、平均値幅率は5%を超えています。1日で500円を超える値幅が出るのが平常の銘柄で、本日の日中値幅は800円ありました。需給面では貸借倍率が20倍台と買残に大きく偏っています。3日時点の50倍台からは下がりましたが、上値で戻り待ちの売りが出やすい形に変わりはありません。買残は出来高25日平均の1.7日分です。

継続の目安は、終値で+2σの11,130円付近を維持できるかどうかです。ここを保てているあいだは、本日の上放れは生きているとみられます。割り込んだ場合に次に控えるのが、5日線の10,660円付近を挟んで、+1σと9月4日以降の安値が重なる10,060〜10,350円のゾーンです。終値でここを下回るようだと、9月に入ってからの急伸はいったん仕切り直しになります。25日線は9,000円付近と現値から2割ほど下にあり、そこまで戻る展開は押し目ではなく、上昇の流れ自体を見直す水準です。

ライフコーポレーション(8194)

8日の取引終了後に、北陸を地盤とする食品スーパーのアルビスを完全子会社にするための公開買付けを発表しました。本日の株価は前日終値を50円上回る2,788円で始まり、2,830円まで買われています。2月13日につけた2,806円を7か月弱ぶりに上回る上場来高値の更新です。もっとも高値をつけたのは寄り付き直後の時間帯で、そこから先は終日水準を切り下げ、終値は41円安の2,697円、-1.50%の安値引けです。陰線での引けとなり、出来高は25日平均の1.83倍でした。買収される側のアルビスがプライム市場の値上がり率首位でストップ高となったのとは、対照的な一日になりました。本日は小売業が値下がり業種の一角に入っており、業種の地合いも追い風にはなっていません。

ここに注目!: ザラ場でつけた2,830円はボリンジャーバンドの+2σにあたる2,800円付近を上回る水準でしたが、終値の2,697円は+1σの2,730円付近も下回り、帯の内側まで戻りました。上場来高値を更新した事実は残る一方、上放れを終値で確定できていない一日です。上放れが定まるのは、終値で+1σを回復し、本日の高値2,830円を終値で上抜けたときになります。直近1年の上場来高値更新は本日を含めて4回で、更新を積み重ねてきたタイプではありません。久々に届いた水準を、その日のうちに手放した形です。

4日に更新間近として取り上げたときに挙げた確認点は、押し安値の切り上がりが続くことと、終値で2,720〜2,740円のゾーンを保てることでした。押し安値の切り上がりは7日に途切れており、本日の終値もこのゾーンを下回っています。挙げた条件はどちらも崩れました。帯の位置は5日前比で+1%台の切り上がりを保っていますが、±1σ幅は横ばいのままで、帯そのものが本日の高値を織り込むほどには動いていません。一方で、4日に整い切っていないと書いた土台のほうは動きました。当時は75日線が200日線をわずかに下回り、両者が2,560円台で接近していましたが、本日はその上下が入れ替わり、移動平均線の並びはパーフェクトオーダーになりました。一目均衡表も三役好転が続いており、株価は雲の上にあります。

需給も4日から様子が変わりました。当時は貸借倍率が1倍を割り込んだ売り長の構造でしたが、直近の週次データでは買残と売残がほぼ同じ水準に並び、1倍台へ戻っています。上場来高値の手前で残っていた売り方の一部が、更新を前に手を引いた形です。買残は出来高25日平均の0.3日分と依然として軽く、上値で重しになる買い建てが積み上がっているわけではありません。25日線乖離率は+1%台、RSI14は54前後、平均値幅率は2%台と、勢いを測る数値はいずれも落ち着いています。過熱で崩れたわけではないので、伸びしろのほうは残っています。

見立てを保つうえでの目安は、終値で25日線の2,660円付近を維持できるかどうかです。本日の安値2,697円はその上にあり、下値の支えはまだ機能する位置にあります。ここを終値で割り込むようだと、8月末から続いてきた水準の切り上がりはいったん途切れます。さらに雲の上端が控える2,550円付近まで沈む場合は、7か月弱ぶりの更新が一時的な飛び出しにとどまったことになります。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

出光興産(5019)

イランの主要な石油積出拠点で爆発があったと現地メディアが伝え、供給が細るとの警戒から、前日の米国市場でNY原油先物が6営業日続伸し3か月ぶりの高値をつけました。これを受けて本日の株価は前日終値を62円上回る1,605円で寄り付いています。始値を下回る場面はあったものの下値は1,597円までで、前場のうちに1,650円台を回復しています。後場に入って一段と買い直され、大引けで当日の高値1,660円をつけました。終値は117円高、+7.58%の高値引けです。出来高は25日平均の1.87倍。4月7日につけた上場来高値まで、あと1%弱のところへ迫ってきました。前日の取引終了後には外資系証券が投資判断を強気へ引き上げ、目標株価も引き上げています。本日の前場にも別の証券会社が目標株価の引き上げを出しており、原油と評価の両方が同じ方向を向いた一日になりました。

ここに注目!: 同社が最後に上場来高値を更新したのは4月7日です。そのとき記録した1,671円が、以来5か月あまり上値の節目として残ってきました。直近1年の更新回数は18回と、更新を重ねてきた実績のある銘柄です。止まっていたテンポが、原油という素直な追い風で動き出した形になります。勢いはボリンジャーバンドの広がり方に出ています。±1σ幅は5日前の1.6倍まで拡張し、中心線も5日前比で+3%台の切り上がりです。帯が広がりながら位置も上がる形は、値動きが大きくなりつつ価格帯そのものが移っていることを示します。終値1,660円は+2σの1,580円付近を大きく上回り、+3σの1,680円付近に接する水準です。9月1日以降、株価は1,400円台から1,600円台へ段階的に水準を上げてきており、本日の窓開けはその延長線上にあります。

RSI14は80を超え、25日線乖離率も+19%台に達しました。数値としては相当に伸びていますが、株価が+2σより上を歩いているあいだは、この数字自体が上昇の否定にはなりません。崩れの兆候にあたるもの、たとえば帯の位置の切り下がり、押し安値の切り下げ、終値での+1σ割れは、いずれもまだ出ていません。値動きの荒さのほうは平均値幅率が2%台で、本日のような急伸を演じたわりに落ち着いています。

需給は軽い状態です。貸借倍率は6倍台と買残に傾いていますが、買残は出来高25日平均の0.2日分しかなく、上値で重しになるほど積み上がってはいません。一方で土台には未成熟なところが残ります。移動平均線の並びは混在で、75日線がなお200日線をわずかに下回ったままです。この2本が入れ替われば、長期の並びも整います。

上昇が続くと見るうえでの目安は、本日開けた窓の下限1,552円を終値で維持できるかどうかです。窓の幅は3%近くあり、支持帯として意味を持つ大きさがあります。ここを終値で割り込む場合に次に控えるのが、+1σと9月4日の安値が重なる1,460〜1,480円のゾーンです。ここも下回るようだと、9月に入ってからの段階的な水準の切り上がりが崩れたことになります。25日線は1,390円付近で、現値からは15%あまり下です。そこは原油高を織り込む前の価格帯であり、そこまで戻る展開になれば上昇の流れそのものが変わったことを意味します。

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