本日の相場概況
1日の米国市場は、NYダウが20.51ドル高の50,926.56ドルで+0.04%、S&P500が14.91ポイント高の7,666.45で+0.19%、NASDAQ100が93.06ポイント高の30,501.56で+0.31%と、3指数とも小幅に上げました。FRB高官が10月の利上げに慎重な姿勢を示した一方、米軍が中東へ3隻目の空母を派遣すると伝わって原油価格が上がり、米長期金利も上昇しています。主要な半導体関連株で構成するSOX指数は+1.59%でした。東京市場では、前日までの2日間で日経平均が3,400円を超えて上げた反動から、朝から利益確定の売りが先行します。日経平均は前日終値より643円安い68,313円で寄り付き、高値68,741円、安値68,132円と600円ほどの値幅で推移して、終値は647円安の68,309円、-0.94%と3日ぶりに反落しました。米国の対イラン攻撃をめぐる観測も上値を重くしたとみられます。ソフトバンクグループが1銘柄で約316円分を押し下げた一方、アドバンテストやフジクラは上げており、半導体・AI関連の一角は指数の下げに逆らいました。
下げの広がりは指数以上です。TOPIXは40.98ポイント安の4,091.00、-0.99%と日経平均を上回る下落率で、東証プライムでは値下がりが1,306銘柄と全体の84%に達し、値上がりは215銘柄にとどまりました。33業種のうち29業種が下げ、証券・商品先物取引業、不動産業、その他金融業の下げが目立ちます。上げたのは非鉄金属、鉱業、石油・石炭製品などで、原油高が追い風になりました。売買代金は8兆2,978億円と、前日の8兆7,228億円から4,000億円あまり減っています。グロース250も4.11ポイント安の798.23、-0.51%と反落し、朝方の高値809.11から売りに押されて800ポイントを割り込みました。2日で大きく上げた分の利益確定が幅広い銘柄に出た一日で、リスクオフというより一服の色合いが濃い地合いでした。
上場来高値を更新したのは31銘柄と、前日の15銘柄から倍増しています。前日に更新した15銘柄のうち12銘柄が、本日も続けて更新しました。最も多いのは電気機器の9銘柄で、時価総額27兆円台のアドバンテストのほか、フェローテック、アドテック プラズマ テクノロジーと半導体関連が並び、日清紡ホールディングス、BUFFALO、京三製作所なども加わりました。次いで多いのは銀行業の8銘柄です。前日はスルガ銀行の1行だけでしたが、本日はプロクレアホールディングスが+5.93%、四国銀行が+1.96%、大垣共立銀行が+1.29%と、地方銀行が再び並んでいます。卸売業とサービス業が3銘柄ずつで、上げ幅ではノースサンドが+11.15%、テクニスコが+9.50%、共和コーポレーションが+7.59%と続きました。時価総額1,000億円を超えるのは16銘柄、残る15銘柄は1,000億円未満と規模は半々で、下げて引けたのは菊水ホールディングス、三十三フィナンシャルグループ、スズデン、阿波銀行の4銘柄だけです。前日から強かった銘柄がそのまま買われ続ける、二極化した相場でした。
気になる上場来高値更新銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
アドバンテスト(6857)
前日は米マイクロン・テクノロジーの好決算を手掛かりに3,350円高の37,610円と高値引けし、日経平均を大きく押し上げた銘柄です。本日は指数が600円を超えて下げるなかでも買いが続き、39,580円まで上値を伸ばして、8月14日以来1か月半ぶりに上場来高値を更新しました。前日の米国市場でSOX指数が+1.59%と上げたことも追い風です。高値をつけたのは寄り付き直後の時間帯で、その後は伸び悩み、終値は1,020円高の38,630円、+2.71%です。高値から950円押して引けた、上ヒゲの長い陽線になりました。出来高は25日平均の1.6倍あまりで、値下がり銘柄が8割を超えた日に、時価総額27兆円台の大型株が2日続けて大きく上げた点が目を引きます。
ここに注目!: 直近1年の上場来高値の更新は本日で21回目と、更新を重ねてきた常連です。ただ今回の上げは、ボリンジャーバンドの形から見るとまだ若い動きです。帯の中心線は5日前からほとんど動いておらず、±1σ幅もほぼ横ばいで、株価だけが2日で帯の上端へ駆け上がりました。本日の高値は+3σの39,550円付近をわずかに上回り、終値も+2σの37,500円付近より上にとどまっています。ザラ場で上場来高値を更新して押し戻された日に、終値で+2σ以上を保ったのは、高値圏で持ちこたえた形です。
移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転が成立しており、上昇の土台は整っています。25日線乖離率は15%台、RSI14は68前後と、過熱の数字はまだ極端な水準ではありません。信用買残は出来高25日平均の0.2日分とごく軽く、貸借倍率も1倍台と売り買いが均衡しています。一方で平均値幅率は4%台で、1日の値幅が平均で1,700円を超える値がさ株である点は前提として見ておく必要があります。
勢いの面では、商いを伴った2日間の上昇が、帯の中心線を押し上げる段階まで続くかが焦点です。中心線が切り上がりに転じ、終値で+2σを保ち続けるようなら、上昇は一時的な飛び出しではなく価格帯ごとの切り上がりへ移ったと見られます。なお本日の終値は8月14日の上場来高値38,730円をわずかに下回っており、ここを終値で上回れば、本日のザラ場での更新が終値でも確定します。前日の高値37,610円と+2σ、本日の安値37,310円が集まる37,300〜37,600円のゾーンは、本日も安値まで押したあと上で引けた水準で、ここを終値で割り込めば前日の急伸分を削りにいく動きと読めます。さらに5日線と9月28日の高値が並ぶ35,400〜35,600円付近まで下げる展開になれば、マイクロンの決算をきっかけにした2日間の上げはいったん仕切り直しです。
フェローテック(6890)
SMBC日興証券が1日付のレポートで、投資判断を最上位に据え置いたまま目標株価を引き上げたと伝わりました。光トランシーバー向けのサーモモジュールに業績の上振れ余地が大きいとした内容です。本日は上に窓を開けて11,540円で寄り付きました。高値をつけたのは寄り付き直後の時間帯で、11,930円まで買われ、6月22日以来3か月余りぶりに上場来高値を更新しました。ただ買いは続かず、終値は290円高の11,540円、+2.58%と始値と同じ値段に戻っています。高値から390円押した、上ヒゲの長い足です。終値は6月22日の上場来高値11,700円を下回っており、更新は終値ではまだ確定していません。株価は4日続伸で、出来高は25日平均の1.5倍でした。
ここに注目!: 直近1年の上場来高値の更新は本日で30回目です。6月まで更新を重ねてきた常連が、3か月の空白を経て再び更新の場に戻ってきた形です。勢いは帯の動きにはっきり出ています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+4%台の切り上がり、±1σ幅は5日前の1.6倍に広がり、株価は帯を押し広げながら上がっています。終値は+2σの11,230円付近より上にあり、ザラ場の高値から押し戻されたものの、高値圏で持ちこたえた日と言えます。移動平均線の並びも一目均衡表も強気の形がそろっています。過熱の数字は25日線乖離率が20%台、RSI14が71前後と高めですが、帯の位置が切り上がりを続けているあいだは、それだけで崩れの兆しとは言えません。気になるのは信用面で、貸借倍率は27倍台と買残に大きく偏っています。買残は出来高25日平均の1.7日分と回転は速いものの、上値では戻り売りとして意識されやすい残高です。平均値幅率も4%台と、日々の振れは大きめです。
上昇の流れが続くとみられるのは、終値で+2σの上を保ち、6月22日の上場来高値11,700円を終値で上回れる場合です。そうなれば、本日のザラ場での更新が終値でも確定します。下値では、本日開けた窓の下限11,270円と+2σが並ぶ11,230〜11,270円のゾーンが目先の支えになるかが見どころです。11,270円は窓埋め完了となる下値で、そこを終値で割り込めば、レポートを受けた本日の上げはいったん帳消しになります。さらに1日の安値10,750円と5日線が並ぶ10,750〜10,860円のゾーンまで下げる展開になれば、4日続伸の流れは仕切り直しです。
ノースサンド(446A)
前日の米国市場で米アクセンチュアが好決算を受けて大幅高となり、本日はベイカレントなどコンサルティング関連に買いが入りました。同社株も買われ、前日につけた上場来高値2,473円を上回る2,582円まで上値を伸ばしています。高値をつけたのは大引けにかけての時間帯で、14時以降に商いが再び膨らみました。終値は258円高の2,572円、+11.15%で、上ヒゲのごく短い大陽線です。前日は上場来高値を更新したあと2,287円まで売られ、81円安で引けていましたが、本日はその下げを1日で取り戻しました。出来高は25日平均の1.5倍です。9月11日には通期の業績予想と配当予想の上方修正を発表しています。
ここに注目!: 9月4日に取り上げた際は、終値で+2σを上抜けられるかを目先の見どころとし、当時の窓の下限と5日線が並ぶ2,190〜2,220円のゾーンを終値で保てるうちは上放れが有効、9月3日の安値2,076円まで戻せば直近の上昇は仕切り直し、と書いていました。直近10営業日で確認できる範囲では、9月16日に安値2,059円をつけて2,076円をザラ場で下回り、終値も2,116円とゾーンの下にありました。上昇の流れはいったん仕切り直しとなりました。そこから水準を戻し、9月24日、前日、本日と上場来高値の更新を重ね、本日は終値で+2σの2,510円付近を上抜けて引けています。
上場から209営業日がたち、前回はまだ引けていなかった200日線も算出できるようになりました。その200日線を含めて移動平均線は短い順に上から並び、一目均衡表も三役好転です。上場来高値の更新は本日で18回目です。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+4%台の切り上がりと、前回の+7%台からは速度を落としましたが、±1σ幅はほぼ横ばいのまま帯ごと上へ移動しています。貸借倍率は49倍台となお買残に偏っています。買残の株数は前回とほぼ同じですが、商いが増えたぶん、出来高25日平均に対する重さは前回の3日分から1.6日分へ下がりました。一方で平均値幅率は5%台に上がっており、前日のように上場来高値を更新した日に一転して下げて引ける振れの大きさは、この銘柄の前提として見ておく必要があります。
上昇が続くとみられるのは、終値で+2σの上を保ち、帯の中心線の切り上がりが続く場合です。安値は9月16日の2,059円から本日の2,414円まで水準を上げてきましたが、9月25日と10月1日に前営業日の安値を下回った日を挟んでおり、一本調子ではありません。下値では、前日の上場来高値2,473円と+2σが並ぶ2,470〜2,510円のゾーンが、本日上抜けた水準を支えに変えられるかを試す価格帯です。ここを終値で割り込めば本日の上放れはいったん取り消しで、前日の安値2,287円まで下げる展開になれば、9月24日からの更新の流れは仕切り直しとなります。
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気になる上場来高値間近銘柄
今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。
TENTIAL(325A)
リカバリーウェアのBAKUNEなどを展開するコンディショニングブランドの会社で、1日に2026年秋冬シーズンの新製品を順次発売すると発表していました。発表のあった1日も+3%台と上げ、株価は9月29日から4日続伸です。本日は出来高が25日平均の3倍に膨らみ、昼休み明けの30分間に買いが集まると2,170円まで上値を伸ばして、2025年6月19日につけた上場来高値2,180円の目前まで迫りました。その後は大引けにかけて売りに押され、終値は75円高の2,105円、+3.69%と、高値から65円押して引けています。上場来高値までは終値であと3%台の距離です。
ここに注目!: 同社が最後に上場来高値を更新したのは2025年6月19日です。そのとき記録した2,180円が、1年3か月にわたって上値の節目として残ってきました。
勢いは出来高と帯の形に出ています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+2%台の切り上がり、±1σ幅は5日前の1.5倍に広がり、帯は形を広げながら水準を上げています。本日の高値は+3σの2,160円付近を上回り、終値も+2σの2,060円付近より上で引けました。9月29日以降の安値は1,867円、1,895円、1,950円、本日の1,991円と切り上がりが続いています。移動平均線のパーフェクトオーダーと一目均衡表の三役好転がそろう一方で、25日線乖離率は13%台、RSI14は68前後と、過熱の数字は高すぎる水準ではありません。一方で貸借倍率は3倍台、買残は出来高25日平均の3.6日分とやや厚めで、節目の手前では戻り売りとして意識されやすい残高です。平均値幅率は4%台で、日々の振れも小さくありません。
上場来高値への接近が続くとみられるのは、終値で+2σの上を保ち、安値の切り上がりが続く場合です。そのうえで上場来高値2,180円を終値で上抜ければ、1年3か月ぶりの更新が確定します。下値では、1日の高値2,032円と+2σが並ぶ2,030〜2,060円のゾーンを終値で保てるかが目先の見どころです。9月29日の安値1,867円と25日線が重なる1,850〜1,870円のゾーンまで下げる展開になれば、9月末からの上昇の支えを失い、上場来高値をうかがう見立ては仕切り直しとなります。
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