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【ピックアップ!】2026年6月8日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は8銘柄でした。
前週末の米国市場でハイテク・半導体株が崩れた流れが、そのまま東京市場を直撃しました。日経平均は前日比2,563円安の64,024円(-3.85%)と急落し、ザラ場では一時63,406円まで売り込まれて、節目の64,000円を下回る場面もありました。寄り付き直後こそ66,000円台を回復する動きが出ましたが、午後にかけて下げ足を速め、安値圏でのもみ合いから小戻して引けています。先週末に意識されていた66,000〜64,000円の下値メドを、ほぼ一日で通過した格好です。

前日の米国市場はNYダウが-1.35%、S&P500が-2.64%、そしてハイテク色の濃いNASDAQ100が-4.77%とそろって下落し、SOXは-10.26%と半導体・ハイテクの下げが際立ちました。これまで東京市場を牽引してきたAI・半導体に、海外発の調整がのしかかった形です。

ここ数日との違いは中身に表れています。6月5日は指数が下げる裏で値上がり銘柄が8割近くを占めましたが、本日は東証プライムの騰落が値上がり461に対して値下がり1,073と、全体の7割近くが下落しました。TOPIXも-2.45%の3,852.38、グロース250も-2.27%の748.04と、大型・中小型を問わず幅広く水準を切り下げています。指数と中身の方向がそろって下を向いた点は、ここ数日続いた指数安・中身高の乖離とは様相が異なります。前週末に切り返したグロース250が再び水準を消したことも、リスク回避の広がりを示しています。

もっとも、資金が完全に逃げ出したわけではありません。売買代金は東証プライムで約11.1兆円と前週末の9.85兆円から膨らんでおり、投げ売り一色というより積極的なポジション整理の色合いが濃く出ています。そのなかで上場来高値を更新したのは、森永乳業(食品)やカナモト(建機レンタル)、上場来高値に迫ったユー・エス・エス(中古車オークション)といった、景気敏感色の薄いディフェンシブ・内需株でした。6月5日に見られた中小型を含む幅広い物色から、本日はより守りの効く銘柄へと資金の逃げ場が絞り込まれた印象です。総じて本日は、海外発の半導体ショックを起点に売りが市場全体へ波及した素直なリスクオフのなかで、限られたディフェンシブ銘柄へ資金が退避した一日だったと見ることができます。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

森永乳業(2264)

市場全体が3%超下げるなか、ディフェンシブの代表格である森永乳業が逆行高で上場来高値を更新しました。本日は寄り付きから底堅く推移し、後場にかけて一段と買われて高値5,103円まで上値を伸ばし、ほぼ高値圏で引けています。4月9日に高値を付けた後はおよそ2カ月の日柄調整をはさんでおり、そこで積み上げた値固めを経て、あらためて新高値圏に踏み込んできた形です。乳業大手という業態柄、半導体ショックの影響を受けにくく、避難先として資金を集めやすかったとみられます。ただし出来高は25日平均を下回る薄商いで、商いが盛り上がったわけではない点は留意しておきたいところです。

ココに注目!:この銘柄の持ち味は値動きの穏やかさにあります。平均値幅率は3%超と低く、ボリンジャーバンドの+1σと+2σの帯に沿ってじわじわ水準を切り上げる、ストレスの少ない上昇です。RSI14は63前後と過熱には距離があり、25日線乖離率も7%超と派手さはありません。一方で移動平均線の並びは混在で、25日線がなお75日線をわずかに下回っており、中期トレンドが完全に強気へ振れきってはいない点は押さえておきたいところです。25日線が75日線を明確に上抜けてくれば、上昇の地合いはより強固になります。エントリーを考えるなら、まずは5日線や+1σが位置する4,900円台後半まで過熱が解けた水準が一案で、より深く25日線(4,700円台)まで戻す場面があれば、中期目線の押し目として検討余地が出てきます。地合い悪化時にこのバンド幅を保てるかどうかが、ディフェンシブ性の試金石になりそうです。

ニッポン高度紙工業(3891)

4月15日に4,500円前後で取り上げ、4月24日の本決算でストップ高(5,150円)まで追ったこの銘柄は、その後も勢いを緩めず、本日はザラ場で9,490円まで駆け上がりました。取り上げ時からおよそ2カ月で株価は倍近くに膨らんだ計算で、強固なトレンド継続という当時の見立ては、想定を上回るスピードで現実になっています。もっとも本日の中身は素直な上昇ではありませんでした。市場全体の急落を受けて売り先行で始まった後、急速に切り返してザラ場で上場来高値を更新したものの、高値からは売りに押し戻され、終値は9,040円と前日比マイナスで引けています。ザラ場の値幅は1,400円近くに達し、荒い値動きがそのまま表れた一日でした。

ココに注目!:何より警戒すべきは値動きの荒さです。平均値幅率は7%超と高く、本日のように日中で15%近い値幅が出る板の薄い銘柄では、高値掴みの騙しに巻き込まれるリスクが常につきまといます。ザラ場で上場来高値を更新しながら終値で前日の高値水準すら維持できなかったことは、上放れを終値で確定できていないサインとして見るべきかもしれませんが、本日の悪地合いの中でここまで値を戻したことは相対的な強さがあるとも見て取れます。25日線乖離率は26%超、RSI14も74前後と過熱は鮮明で、移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と形は強気ですが、ここまで乖離が開くと短期的な反動がいつ出てもおかしくない点には注意が必要です。なお、4月に意識した貸借倍率の踏み上げ(当時0.99倍)はすでに解消し、現在は8倍台の買い残優勢へと様変わりしています。短期筋の買い戻しという燃料はほぼ使い切ったとみるのが自然でしょう。短期的には5日線(8,600円前後)や+1σ(8,100円付近)でサポートが効くかどうかを見極める必要があるでしょう。

カナモト(9678)

市場全体が急落するなかでの+4.28%という逆行高は、地合いではなく明確な銘柄材料に支えられたものでした。6月5日の取引終了後に発表された中間決算と通期業績予想の上方修正、あわせて自己株式の取得・消却という株主還元の強化が好感され、本日は寄り付きから買いが先行。前場のうちに5,440円まで上値を伸ばして上場来高値を更新し、高値圏を保ったまま5,360円で引けました。4月27日に4,665円で取り上げた際、4,700円の大台突破で一段高と見ていましたが、その節目を抜けた後はほぼ一本調子で水準を切り上げ、今回の好決算がその流れに弾みをつけた格好です。建機レンタル大手という内需色の濃い業態も、半導体売りの逃げ場として追い風になったとみられます。

ココに注目!:注目したいのはボリンジャーバンドの変化です。±1σ幅が5日前比でおよそ1.4倍へと広がり、明確な拡張に転じています。これは値動きにエネルギーが入り始めたサインで、急落地合いのなかでバンドを押し広げながら上抜けた本日の動きは、モメンタムの強さを裏付けています。出来高も25日平均の2倍超と商いを伴っており、上昇の質は高いと言えます。一方でRSI14は72前後とすでに過熱圏に入り、25日線乖離率も9%超まで開いてきたため、短期的には過熱を冷ます動きが入りやすい点には留意が必要です。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表も三役好転と中長期の形は良好です。下値の目安としては、2か月以上にわたってバンドウォークの基準ともなっている5日線・+1σが位置する5,100円前後が有力と思われます。25日線(4,900円弱)まで戻す場面があれば中期目線の押し目候補となり得ますが、移動平均線はあくまで下値メドの一つです。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ユー・エス・エス(4732)

全体が大きく崩れた本日、わずかながらプラスを保って引けたこと自体が、この銘柄の底堅さを物語っています。中古車オークション最大手という景気変動に左右されにくい事業基盤と、高い自己資本・安定配当という守りの性格が、リスク回避の資金にとって格好の避難先となりました。終値ベースでは上場来高値1,919円まであと4%超に迫っており、ザラ場では3%台まで距離を詰める場面もありました。派手な値動きこそありませんが、急落地合いで淡々と高値圏を維持する粘り腰は、相対的な強さとして評価できます。

ココに注目!:このチャートで効いているのは、長く続いた値固めです。25日線・75日線・200日線がいずれも1,750円前後にぴたりと収束しており、長期にわたる持ち合いから足元でようやく上放れを試している段階にあります。平均値幅率は2%程度と極めて穏やかで、ボリンジャーバンドの+1σと+2σの帯に収まりながら静かに切り上がる、典型的なディフェンシブの上昇です。RSI14は65前後で過熱には至っておらず、上値を試す余地はまだ残されています。ただし帯域は横ばいで、持ち合いの上限である上場来高値を終値で明確に上抜けてこそ、本格的な上放れが確定します。それまでは1,750円前後に集まる移動平均線群が下値の支えとして意識される一方、ここを終値で割り込むようだと、上放れの試みはいったん仕切り直しとなります。エントリーを考えるなら、5日線や+1σが位置する1,800円台前半まで小幅に押した場面が一案です。

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