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【ピックアップ!】2026年9月14日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

前週末の米国市場は3指数がそろって反発しました。NYダウは509.19ドル高の52,573.29ドルで+0.98%、S&P500は65.28ポイント高の7,656.98で+0.86%、NASDAQ100は264.93ポイント高の29,368.44で+0.91%です。8月の消費者物価指数の発表を通過し、原油価格が反落したことが買い戻しを誘いました。

東京市場はこの流れを引き継げませんでした。週末に、米オープンAIの経営トップが年内の株式上場を見送る考えを示したと米誌が報じ、米アンソロピックの経営トップが最先端のAI開発の減速を呼びかけたとも伝わったためです。AI関連投資の先行きへの警戒から、オープンAIに出資するソフトバンクグループは一時、下落率が13%に達し、アドバンテストや東京エレクトロンも下げました。日経平均は前週末終値を351円下回る63,659円で寄り付き、一時は下げ幅を1,200円あまりに広げて62,726円をつけています。売り一巡後は買い戻しが入り、終値は518円安の63,492円、-0.81%の続落で、7月30日以来の安値水準です。押し下げ要因はソフトバンクグループだけで約564円分と、指数の下げ幅を上回りました。

指数の数字とは裏腹に、個別株の地合いはむしろ強い一日でした。TOPIXは29.91ポイント高の4,058.21、+0.74%と反発して高値に近い水準で引け、グロース250も17.39ポイント高の785.32、+2.26%と反発し、安値で始まって高値近くで引けています。東証プライムの値上がりは1,221銘柄と全体の約8割に達し、値下がりは309銘柄にとどまりました。前週末の509・986から一転しています。売買代金は7兆2,866億円で、前週末から1兆4,000億円あまり減りました。値上がりは27業種に及び、上位はサービス業、保険業、その他製品。下げたのは非鉄金属、情報・通信業、ゴム製品です。指数の押し上げ要因にはリクルートホールディングス、コナミグループ、ソニーグループが並びました。商いが細るなかで、売りはAI・半導体の主力株に集中し、それ以外の銘柄には幅広く買いが入っています。週末には対米投融資の第3弾で次世代原発の小型モジュール炉の建設が有力と伝わり、助川電気工業や岡野バルブ製造など原発関連の中小型株がストップ高で引けました。

上場来高値を更新した銘柄は36と、前週末の15から倍以上に増えました。最多は銀行業の15銘柄です。前週末に顔を出した秋田銀行、山形銀行、富山第一銀行、福井銀行など7行がそろって残り、そこへ七十七銀行、東邦銀行、ちゅうぎんフィナンシャルグループ、阿波銀行、愛媛銀行、大分銀行、宮崎銀行などが加わりました。地方銀行の上場来高値更新は、東北・北陸から中国・四国・九州まで一気に広がっています。ほかは卸売業が伊藤忠商事やカメイなど5銘柄、食料品がニップンやヱスビー食品など4銘柄で、保険業のかんぽ生命保険も加わりました。情報・通信業のソフトバンクは、親会社のソフトバンクグループが急落した日に+1.58%で上場来高値を更新しています。時価総額1兆円を超えたのは伊藤忠商事、ソフトバンク、かんぽ生命保険の3銘柄で、残りは中小型でした。前日比マイナスで引けたのは5銘柄で、そのうち豊和工業は上場来高値をつけたあと-17.58%まで崩れています。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)

岡山県を地盤とする中国銀行の持ち株会社が、8月18日以来およそ1か月ぶりに上場来高値を更新しました。高値は3,654円です。前週末終値を上回って始まり、寄り付き直後の時間帯に3,516円まで押したあと、後場に入って水準を切り上げました。30分ごとの商いは後場寄りの時間帯がこの日で最も多く、高値をつけたのは大引けにかけての時間帯です。終値は3,649円、+4.02%と、高値とほとんど変わらない水準で引けました。出来高は25日平均の1.87倍です。国内大手証券が投資判断を最上位に据え置いたまま目標株価を引き上げたと伝わっており、本日は同じ銀行業から15銘柄が上場来高値を更新しています。地方銀行株への幅広い買いに、個別の評価が重なったとみられます。

ここに注目!: 直近1年の上場来高値更新は本日で38回目と、更新を重ねてきた常連です。前回の上場来高値からの上積みは1%程度で、重い節目を抜いたというより、1か月の足踏みを経て記録の更新が再開したことに意味があります。その足踏みの中身はボリンジャーバンドに表れています。±1σ幅は5日前の8割ほどに縮む一方、中心線は5日前比で+1%程度の切り上がりを続けてきました。移動平均線はパーフェクトオーダー、一目均衡表は三役好転が成立しており、並びの整った銘柄の帯の収縮は、上昇途中の小休止と読めます。9月9日には3,396円まで押しましたが、本日は終値で+2σの3,650円付近をわずかに上回り、商いを伴って帯の上側へ抜け出しました。25日線乖離率は+4%台、RSI14は63前後、平均値幅率は2%台と、過熱の数字に頼らない上昇です。信用残は9月4日時点で貸借倍率が57倍台と買残に大きく偏っていますが、買残は出来高25日平均の1.7日分で、日々の商いで消化できる量にとどまっています。

上昇が続くと見るうえでの目安は、終値で+2σ付近を保ち、帯の上側での推移を続けられるかどうかです。パーフェクトオーダーと三役好転が崩れていないうちは、上昇の土台も有効です。下値の支持帯は、+1σから5日線・25日線までの3,490〜3,570円のゾーンで、ここを終値で下に抜けると、1か月ぶりの上放れはいったん仕切り直しとなります。さらに9月9日の押し安値3,396円を下回るようだと、直近の水準の切り上がりそのものを見直す場面です。

ビーエイブル(604A)

寄り付きからの1時間で、株価は1,205円から1,454円まで2割あまり駆け上がりました。7月29日に上場したばかりの同社は、原子力発電所の保守や廃炉工事を主力とし、本日は9月4日につけた1,435円を上回って上場来高値を更新しています。週末に対米投融資の第3弾事業として次世代原発の小型モジュール炉の建設が有力と伝わり、本日は原発関連の中小型株が軒並み買われました。同社にもその流れのなかで買いが入ったとみられます。ただ高値をつけた時間帯を過ぎると売りに押され、終値は1,265円、+7.66%でした。上ヒゲが当日の値幅の7割あまりを占める長い上ヒゲで、出来高は25日平均の5.48倍に膨らんでいます。

ここに注目!: 上場から33営業日目の銘柄で、需給の軽さが値動きの大きさにそのまま出ています。平均値幅率は10%台と、1日に株価の1割前後が動くのが普段の姿で、本日の値幅はその2倍に達しました。75日線や200日線、一目均衡表の雲はまだ形成されておらず、上値の目安になる過去の価格帯もありません。判断の材料は、上場後の値動きそのものになります。9月4日に1,435円をつけたあとは7日に大きく売られ、8日の1,127円を安値に、1,130〜1,260円の範囲で値固めしてきました。本日は商いを伴ってその範囲を上に抜け、ザラ場では上場来高値を塗り替えています。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+5%台と大きく切り上がり、±1σ幅は横ばいです。価格帯ごと持ち上がる動きは続いています。一方で終値は+1σの1,205円付近と+2σの1,310円付近のあいだへ戻っており、ザラ場での更新を終値で確定するところまでは届いていません。長い上ヒゲに大商いが重なったことから、上値では短期資金の利益確定の売りが厚かったとみられます。信用買残は9月4日時点で出来高25日平均の1.3日分です。

本日の取引終了後には前期の決算を発表しました。前期の営業利益と経常利益は会社計画を下回った一方、今期は増収増益を見込んでいます。この内容がどう受け止められるかで、本日の上ヒゲの意味合いも変わりそうです。上昇が続くと見るうえでの目安は、5日線と+1σが並ぶ1,200〜1,215円付近を終値で保ち、本日の高値1,454円を終値で上抜けられるかどうかです。反対に、25日線と9月8日以降の押し安値が集まる1,100〜1,160円のゾーンを終値で割り込むと、9月4日以降の値固めを下に抜けることになり、上場後の上昇はいったん仕切り直しとなります。値動きの荒い銘柄で、このゾーンまでの距離も1日の平均値幅とほぼ同じです。

豊和工業(6203)

11日に取り上げたときは、制限値幅の上限に阻まれて32円届かなかった2017年10月の上場来高値2,876円を、本日は寄り付きから上回りました。前週末にストップ高で引けたあと2,944円で始まり、寄り付き直後の時間帯に3,080円まで上値を伸ばして、8年11か月ぶりに上場来高値を更新しています。ところが最初の30分のうちに2,700円を割り込むと、その後は戻りを売られる展開が続き、引けにかけて制限値幅の下限2,344円まで売られて、その値段で引けました。ストップ安で、前日比は-17.58%です。新規材料が見当たらないなかで、上場来高値の更新から同じ日のうちに700円を超える値幅が出ました。上ヒゲは短く、始値から600円下げた大陰線の安値引けで、出来高は25日平均の4.07倍です。

ここに注目!: 前回挙げた継続条件のうち、11日に上抜けた9日の高値2,594円の上で推移することは、本日の終値で崩れました。一方で、仕切り直しの目安とした2,220〜2,280円のゾーンは終値でまだ保っています。日々の安値は8日の1,973円から11日の2,235円まで切り上がってきましたが、本日の安値2,344円は制限値幅の下限で値段が止まったもので、下げ止まった安値ではありません。押し安値として意識されるのは、11日の2,235円のほうです。ボリンジャーバンドの中心線は5日前比で+12%台と、なお大きく切り上がっていますが、これは前の週の急騰を映した数字で、本日の値動きの強さを示すものではありません。終値は5日線の2,360円付近をわずかに下回りました。±1σ幅は5日前の3.8倍まで広がり、平均値幅率は11日時点の6%台から10%台へ跳ね上がりました。25日線乖離率は+71%台から+38%台へ、RSI14も90前後から66前後へと、過熱の数字は1日で大きく縮んでいます。大陰線に4倍を超える大商いが重なった点は、短期資金の利益確定の売りが厚かったことを示しています。前回、手掛かりが途切れたときの値下がりも速くなりがちと書いた振れ幅が、上場来高値の更新と同じ日に出た形です。

いまの焦点は、上値よりもどこで下げ止まるかです。最初の目安は前回も挙げた2,220〜2,280円のゾーンで、10日・11日の安値に一目均衡表の基準線と転換線が重なっています。ここで売りが止まり、押し安値の切り上がりを保てるかどうかが、急騰の流れが残るかの分かれ目になりそうです。このゾーンを終値で割り込むと今回の急騰はいったん仕切り直しとなり、8日と9日の安値が並ぶ1,970〜2,010円のゾーンまで沈む場合は、急騰そのものの見直しが必要になる水準です。上方では、本日700円を超えて売られた2,344〜3,080円の値幅が、戻りの場面で重しとして意識されやすいでしょう。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

日本管財ホールディングス(9347)

サービス業が値上がり業種の上位に立った日に、ビルやマンションの管理を手掛ける同社は+0.96%の2,950円で引けました。前週末終値を上回って始まり、寄り付き直後の時間帯に2,984円まで買われたあとは、後場にかけて水準を切り下げ、引けにかけてやや持ち直しています。30分ごとの商いも、高値をつけた寄り付き直後の時間帯がこの日で最も多くなりました。上ヒゲが当日の値幅の3分の2を占める長い上ヒゲで、3,000円の手前で上値を抑えられた形です。出来高は25日平均の2.21倍でした。4月9日に記録した上場来高値3,095円まで、終値で5%弱の距離です。

ここに注目!: 同社が最後に上場来高値を更新したのは4月9日で、直近1年の更新は5回を数えます。更新を重ねてきた銘柄が、そこから5か月あまり足踏みしてきた状態です。足元の値動きは、ゆるやかな階段状です。9月1日から7日までは2,850〜2,900円の範囲にとどまっていましたが、8日にその上限を抜けると、9日以降の日々の安値は2,900円前後へ切り上がり、本日は2,933円まで水準を上げました。ボリンジャーバンドの±1σ幅は5日前の半分ほどに縮み、中心線は5日前比で+1%台の切り上がりです。帯を細くしながら少しずつ持ち上がる形で、平均値幅率も1%台と、値動きは穏やかです。一目均衡表は三役好転が成立していますが、移動平均線の並びには75日線がなお200日線を下回るねじれが残り、長い目で見た上昇の土台はまだ整いきっていません。

需給は売り長です。貸借倍率が1倍を割り込み、9月4日時点の売残は買残の10倍を超えています。上場来高値へ向かう場面で売り方の買い戻しが加われば、上値を軽くする方向に働く可能性があります。勢いは強くはないものの、帯の中心線が持ち上がり、商いが平均の2倍を超えたなかで、価格帯は着実に切り上がっています。上昇が続くと見るうえでの目安は、日々の安値の切り上がりが続き、帯の中心線が持ち上がり続けることです。下値の支持帯は、+1σと5日線が並ぶ2,920円付近から、25日線と11日の安値が並ぶ2,880円付近までのゾーンで、ここを終値で割り込むと、9月8日以降の水準の切り上がりはいったん途切れます。さらに200日線と75日線、一目均衡表の雲の上端が集まる2,770〜2,810円のゾーンまで沈むようなら、上場来高値へ向かう流れそのものを見直す場面です。

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