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【ピックアップ!】2026年6月16日の気になった銘柄

ピックアップ銘柄

本日の相場概況

本日の上場来高値更新銘柄数は27銘柄でした。
東京市場は連日の最高値更新を続けました。日経平均は前日比87円高の69,404円と4営業日続伸し、終値ベースで再び史上最高値を更新しています。ただ、上げ幅はわずか87円。ザラ場では一時70,020円まで買われ、取引時間中として初めて7万円台に乗せたものの、そこから600円超を吐き出して引けており、指数の見た目ほど中身は強くありませんでした。実際、東証プライムの騰落は値上がり449に対して値下がり1,079と、全体の69%が下落。TOPIXも前日比8.46ポイント安の3,991.14と3日ぶりに小反落しており、指数高・中身安の歪みが再び広がった一日です。

相場の主役は、日銀の金融政策決定会合でした。日銀は政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げると決定。1.0%は1995年以来31年ぶりの高さで、半年ぶりの利上げにあたりますが、事前の観測報道で十分に織り込まれていたこともあり、無難な通過と受け止められて安心感が広がりました。後場に入ると海外勢とみられる先物買いが加速して7万円乗せを演じ、大引けにかけては内田副総裁の記者会見を見極めたいとのムードから伸び悩む、という流れでした。前日の米国市場の動向を手掛かりにする以上に、本日は国内の金融政策イベントが相場の起点となった格好です。

注目したいのは、資金の向かう先が明確に切り替わったことです。前日まで利上げ観測を背景に上場来高値更新の中心だった銀行・保険が、本日は更新銘柄に一つも顔を出しませんでした。利上げの実施が出尽くしと受け止められた一方で、資金は半導体・機械・素材へとはっきり回帰しています。本日上場来高値を更新した27銘柄を見ると、キオクシアホールディングスや太陽誘電、SCREENホールディングス、KOKUSAI ELECTRICといった半導体・電子部品の電気機器に、荏原製作所・ツガミ・ユニオンツール・サムコ・CKD・キッツなど半導体製造装置や機械が大量に名を連ね、東ソー・日産化学・石原ケミカルの化学、日本碍子・TOTO・フジミインコーポレーテッドのガラス・土石製品が続きました。AI・半導体の設備投資に連なる景気敏感・テーマ株が、業種をまたいで広く買われた構図です。データセンター向けのインジウムリン基板増産が報じられたJX金属がストップ高を演じるなど、半導体・光通信の材料関連にも物色が広がりました。

売買代金は東証プライムで約11.9兆円と高水準を保っており、様子見というより、利上げ通過後の資金の入れ替えが活発に進んだことがうかがえます。新興のグロース250は前日比1.31ポイント高の714.31と小幅高にとどまり、資金はやはり大型の値嵩株と半導体・機械テーマに偏りました。総じて、リスクオンの基調は崩れていないものの、買いは一部に集中し、広い銘柄はむしろ利食いに押された選別色の濃い地合いです。日銀イベントを通過した安心感を背景にしつつ、指数主導の様相が再び強まったと整理できます。

気になる上場来高値更新銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

キオクシアホールディングス(285A)

日本株が史上初の7万円台に乗せた本日、その値動きを内側から動かしていたのがこの銘柄です。本日の売買代金は単体で約3.4兆円に達し、東証プライム全体(約11.9兆円)の3割近くを、この1銘柄だけで占めました。もはや半導体株高の流れに乗ったというより、キオクシアの売買そのものが本日の相場の一部を形づくっていた、と言うべき水準です。昨年来のすさまじい上昇で日本版エヌビディアとも呼べる存在となり、後場には97,610円の上場来高値まで急騰しました。ただしそこから2,000円超を吐き出し、終値は94,720円と高値から大きく失速して引けています。終値ベースでは前日比+4.2%と4日続伸を確保したものの、上下に長いヒゲを伴う荒い値動きで、高値圏での神経質さもにじみました。個別の新規材料が出たわけではありませんが、AI・メモリー需要を一身に体現するこの銘柄の動きが、そのまま半導体相場の中心になっています。

ココに注目!:25日線乖離率は+41%超と、通常の銘柄ならとうに利確を考える過熱水準にあります。RSI14も76前後と過熱圏で、平均値幅率は7%超。日々数千円単位で振れる荒さが続いており、この銘柄に関しては従来からお伝えしている通り、デイトレードなど短期に徹するアプローチが現実的です。貸借倍率は15倍超ですが、信用買残は出来高25日平均の0.3日分程度と回転は極めて速く、需給の重さはさほど意識されません。下値の目安としては、6月15日に開けた窓の下限(83,000円台)や+1σ(80,000円台)が当面のメドです。一方で25日線は66,700円前後と現値から30%以上も下にあり、そこまで下げる場合は押し目というより上昇トレンド自体の調整入りを意味します。本日の大きな上ヒゲを埋め切れず、6月12日に開けた窓の下限を終値で割り込むようだと、短期の過熱調整がいよいよ本格化する場面と見ておきたいところです。

山王(3441)

6月3日につけた上場来高値からいったん2割近く調整していたこの小型株が、わずか数日でV字回復を遂げ、本日は3,100円まで駆け上がって上場来高値を更新しました。起点となったのは、6月13日の取引終了後に発表した第3四半期決算です。通期計画を上回る進捗を示す好決算が好感され、翌営業日から買いが集中しました。電子部品向けの貴金属表面処理(めっき)を手掛け、半導体や通信分野への展開が成長を支える銘柄だけに、本日の半導体・機械物色の追い風も働いた可能性があります。終値3,065円は高値圏での着地で、出来高も25日平均の2.7倍に膨らみました。

ココに注目!:注目したいのはRSI14です。+14%もの大幅高を演じながら、RSI14は65前後にとどまっています。直前の調整で水準を切り下げていた反動でこの数字にあり、過熱という意味ではまだ余地を残しています。一方で時価総額130億円台の小型株であり、平均値幅率は7%超。日々の値幅が大きく、板の薄さによる急変動には注意が必要です。信用面では制度信用中心とみられ、買残は出来高の約5日分とやや重く、戻り待ちの売りには留意したいところです。移動平均線は5日線がなお25日線をわずかに下回る並びで、急騰がまだ若い段階にあることを映しています。エントリーを考えるなら、ボリンジャーバンドの+1σ(2,790円前後)まで過熱が和らいだ場面や、前回高値の2,940円どころを支持に転換できるかを見極めたいところ。深く調整して25日線(2,600円前後)を終値で割り込むようなら、3月の急騰後から続く2,200円~2,900円のレンジ相場への回帰と見るのが自然です。

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気になる上場来高値間近銘柄

今日のリストから、個人的に気になった銘柄をピックアップしました。
※あくまで個人の所感です。売買を推奨するものではありませんので、投資は自己責任でお願いします。

大同特殊鋼(5471)

特殊鋼で世界最大級のこの銘柄が、20年来の節目に近づいてきました。上場来高値の2,560円は2006年につけた水準で、本日はザラ場で2,486円まで買われ、上場来高値まで5%弱のところまで距離を詰めています。直近は6月12日に窓を開けて以降、6月15日に+7%超と急伸する強い足取りが続いていましたが、本日は新値追いがいったん一服。高値2,486円から売りに押され、終値は2,445円と小幅安で引けました。ただ安値2,390円から下げ渋っており、崩れたという印象はありません。直近で特段の新規材料は見当たりませんが、AI向け半導体製造装置に使われる特殊鋼への需要期待を背景に、鉄鋼のなかでも相対的に強い動きが続いています。

ココに注目!:ボリンジャーバンドは±1σ幅が直近5日で1.4倍に拡張しており、上放れに向けてボラティリティが高まっている段階です。RSI14は74前後と過熱圏に入りつつあり、25日線乖離率も+18%超とやや伸びてきました。20年来の高値という強烈な上値抵抗を前にしているだけに、2,560円を終値で明確に上抜けるまでは、戻り売りや利食いで上下しやすい点は意識しておきたいところです。本日2,390円で下げ止まったように、当面はこの水準が直近の支持として機能するかが目先の焦点になります。より深い押し目としては、6月12日に開けた上げ窓の下限(2,176円付近)や5日線(2,310円前後)がメドです。逆に2,560円を出来高を伴って終値で抜ければ、上値の重しが外れ、20年ぶりの真空地帯入りが視野に入ってきます。

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